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映画「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」 イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密
劇場公開日 2015年3月13日
解説
「SHERLOCK シャーロック」のベネディクト・カンバーバッチ主演で、第2次世界大戦時、ドイツ軍が世界に誇った暗号機エニグマによる暗号の解読に成功し、連合国軍に勝機をもたらしたイギリスの数学者アラン・チューリングの人生を描いたドラマ。第87回アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演男優賞、助演女優賞など計8部門でノミネートされ、脚色賞を受賞した。1939年、第2次世界大戦が始まり、イギリスはドイツに宣戦を布告。ケンブリッジ大学の特別研究員で、27歳にして天才数学者と称えられるアラン・チューリングは英国政府の秘密作戦に参加し、ドイツ軍が誇る暗号エニグマの解読に挑むことになる。解読チームには6人の精鋭が集められるが、他人と協調することを嫌うチューリングとチームメンバーとの間には溝が深まっていく。チューリングを理解し、支える女性ジョーン・クラークにキーラ・ナイトレイ。監督は、「ヘッドハンター」で注目を集めたノルウェーのモルテン・ティルドゥム。
2014年製作/115分/G/イギリス・アメリカ合作
原題:The Imitation Game
配給:ギャガ
オフィシャルサイト スタッフ・キャスト
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2022年6月24日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
解読不能の言われたドイツ暗号機エニグマ。
暗号解読こそが戦争終結への近道だったそうだが、解読成功したエニグマでも現在まで国家機密とされてきた。
解読したアラン・チューリング。現代のコンピュータへとつながる大きな功績がありながら、当時では普通とはとられない彼の心のあり方、才能、青年時代の想いとエニグマとともに生涯孤独だった彼の気持ちを考えるととても切ない。
そんな彼に彼女がかけた言葉「あなたが普通じゃないから、世界はこんなにも素晴らしい」には救われる。
戦争に対してだけではなく、人間としてもいろいろ考えさせられる良い映画でした。
2022年6月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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モルテン・ティルドゥム監督(ノルウェー出身、ヘッドハンター等)による2014年製作の英米合作映画。
ドイツ軍の暗号エニグマ解読で有名な数学者アラン・チューリングの生涯を、エニグマ解読成功の部分に描いている。いかにも天才という身なりや体裁にこだわらない姿、同僚の女性研究者との婚約、同性愛歴と随分と映画的なキャラクターで創作と思ったが、調べてみると何と事実らしく驚かされた。
第二次世界大戦勝利の立役者で有りながら、生きている間には全く祖国英国に評価されなかった悲劇が痛ましい。戦後の時点でなお、英国では同性愛が犯罪で、強制的に女性ホルモン注射が打たれていたという事実にもビックリ。国家的反省を踏まえ。こうして映画で彼を主役に映画が作られること自体には、敬意を覚えた。
チューリング演じたカンバーバッチの演技が迫真的であった。また婚約者演じたキーラ・ナイトレーのチューリングの深い理解に基づく大きな愛情表現も、事実にも基づいてるらしおが、感動的であった。
映画では、チャーチル首相がチューリングの訴えに基づき彼をチームの長に据えた問おうことだが、これは事実だったのか?また、事実だとすると、チャーチルはチューリングのなにを評価したのだろうか?
英国の隠れた英雄で有りながら、淡々とチューリングのキャラクターを、事実ベースで描いている点に、大いなる好感を覚えた
製作ノラ・グロスマン 、イド・オストロフスキー、テディ・シュワルツマン、製作総指揮グレアム・ムーア。
原作アンドリュー・ホッジス「Alan Turing: The Enigma」、脚本グレアム・ムーア(本作で第87回アカデミー脚色賞)。
撮影オスカル・ファウラ(ジュラシック・ワールド炎の王国等)、美術マリア・ジャーコビク、衣装サミー・シェルドン・ディファー、編集ウィリアム・ゴールデンバーグ、音楽アレクサンドル・デプラ、音楽監修リンジー・フェローズ。
ベネディクト・カンバーバッチ(ドクター・ストレンジ等)、キーラ・ナイトレイ(アンナ・カレーニナ等)、マシュー・グードヒュー・アレグザンダー。
2022年4月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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私は数学は苦手だが、クロスワード・パズルは大好きで、
この作品ではドイツ軍の暗号エニグマを解読するのに
クロスワード・パズルを早解きする能力が必要と
されているという所に興味を惹かれた
暗号を解くヒント(「クリストファー」に無駄な
計算をさせない為の)は予想がついた
パズルなどの問題には作り手の癖があるものなので
そのことにもっと早く気づいても良さそうだと
思ったが、現実はこんなものかもしれない
(早解きだとわかりにくいかもしれないが、
問題解いていて、出題者の癖やルールに気づくと楽しい)
「機械か人間か」というセリフはドラマのテーマでもあるが
早解きと癖を読む事の違いも暗示されているようだと思った
ドラマ・パートは実話ベースといってもよく出来すぎていて
脚色多いと感じたが、作品としてよくまとまっていて
面白かった
ジョーンの考え方が現実的でしっかりしていて好感度大
類型的なヒロインでないのが良かった
同性愛者には厳しかったイギリスとはいえ
アランの結末は悲しいな
全体に、品の良い丁寧な作りが好ましかった
アメリカ資本ですが、マンマ英国映画です。
英国は軍人とか政治家とか王室が題材になるとアメリカ映画にない格調が高いですね。
ホモの側面に注目する人も多いようですが、そっち方面に関心なくても単純にWW2諜報戦映画としてサスペンスが十分です。
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