サンドラの週末

劇場公開日

  • 予告編を見る
  • AmazonVideoで今すぐ見る
サンドラの週末
サンドラの週末
9%
47%
36%
6%
2%
採点

採点する

採点するにはログインが必要です。

新規会員登録

Check-inCheck-in機能とは?

Check-in機能を使うにはログインが必要です。

新規会員登録

0/120文字

(連携設定はこちら

解説

パルムドールを受賞した「ロゼッタ」「ある子供」など、カンヌ国際映画祭の常連として知られるベルギーのジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ兄弟が、オスカー女優のマリオン・コティヤールを主演に迎えた一作。体調不良で休職していたサンドラは、ようやく復職の目途が立つ。そんな矢先のある金曜日、会社が職員へのボーナス支給のために1人解雇しなくてはならず、サンドラを解雇すると通告してくる。同僚のとりなしで、週明けの月曜日に職員たちによる投票を行い、ボーナスをあきらめてサンドラを再び迎えることに賛成する者が多ければ、そのまま復職できることになる。それを知ったサンドラは週末、同僚たちを説得してまわるが……。

2014年製作/95分/G/ベルギー・フランス・イタリア合作
原題:Deux jours, une nuit
配給:ビターズ・エンド

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

詳細情報を表示

Amazonプライムビデオで関連作を見る

Amazonプライムビデオ

30日間無料トライアル 月額500円で映画見放題

Powered by Amazon

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4

(C)Les Films du Fleuve - Archipel 35 - Bim Distribuzione - Eyeworks - RTBF(Televisions, belge) - France 2 Cinema

映画レビュー

4.0あきらめないでやること

津次郎さん
2020年7月11日
PCから投稿

サンドラは週末の二日と一晩を費やして同僚16人の一軒一軒を廻る。
その姿を淡々と追うのがこの映画のすべて。
フランス語の原題からして「二日と一晩」であり、二日と一晩をかけて、ひたすら「私の復職のためにボーナスを諦めてくれませんか」と16軒の家々に頼み込むサンドラを延々と見せられる。
すんなり「いいよ」と言ってくれる同僚もいるが、ほんの僅か。
たいてい拒絶されるし、説得すれば難渋するし、怒気に触れて罵られることもある、門前払いを食わされることもある。とうぜん留守宅もある。再訪しても未だ留守のこともある。同僚当人がいなくて要領を得ない家族に睨まれることもある。加えて一人一人に疎通の多少がある。よく知る同僚もいれば、ほとんど話さない同僚もいる。

そんな状況にめげずサンドラは根気をもって往訪→説得を繰り返す。あきらめない。依怙地にならず、自棄にもならず、ひたすら真摯に「私の復職のためにボーナスを諦めてくれませんか」を説いて廻る。

ひとかけらのエンターテインメント性もないのに、いつしかサンドラに全力で旗を振っている。いくら生活のためとはいえ、いったいどこの世の中に「私の復職のためにボーナスを諦めてくれませんか」などという言いにくい条件を携えながら不屈の庶民がいるだろう。そこには勇気が見える。腐りもせず卑屈にもならず相手を恨みもせず、どこまでもまじめに信念をつらぬく。

この映画を見たとき、ヨーロッパ=頽廃的に対する誤解を改めたばかりか、日本人が勤勉でまじめというのは本当なのだろうかと懐疑心を持った。勤勉でまじめな日本人などという前世紀の格付けに甘んじていていいのだろうか。それをかんがみるなら、アメリカ人が陽気でヨーロッパ人が頽廃で中国人が厚顔でオセアニア人がのん気でイギリス人が慇懃で……それらの無責任なレッテルに何の価値があるのだろう。つくづく人は、人種とは無縁だ、と思う。

午後8時の訪問者(2016)も状況が変わるものの同じ主題である。諦めない。信念をつらぬく。
あきらめないでまじめにやる──それがダルデンヌ兄弟の主人公。そうでない映画もつくっているが、あきらめないでまじめにやる、というテーマで魅せる映画をつくれる監督って他にいないんじゃなかろうか。

コメントする
共感した! (共感した人 0 件)
津次郎

3.5静かだけど力強い、勇気が湧く物語

2020年5月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

よかったです。
解雇を言い渡された主人公が同僚に協力を求めて説得して回る週末の2日半を描いたもの。
冒頭で、「県営住宅に引っ越せばいい」と言うサンドラに対し、「僕の給料だけでは今の家賃にも足りないし県営住宅には引っ越したくない」と言う夫はどうかと思ったし、家は2階建ての一軒家、交通の不便な地域なのかもしれないが車だって所有している。設定がシングルマザーの方が切迫感があったのではと思ったが、一応、この夫は妻のよき理解者で励まし続けるという役目になっている。お金がないのに食事は出来合いを買ってくるし、しょっちゅうキオスクでペットボトル飲料を購入する。でも貧しい世帯ほど無駄遣いをしたりするところもリアルだったりする。

同僚たちの反応は三者三様で、義理堅い人もいれば、薄情な人もいる。共通しているのは、彼らの中で誰一人裕福な暮らしをしている者はおらず、週末に副業をしたり子どもを抱えたりしながらなんとか暮らしを守っていることだ。個人の権利が強いフランスでさえ、階級差や被雇用者の生活の不安定な現実を知った。
1人1人の反応に一喜一憂するサンドラ。彼女のせいで同僚の家族や同僚同士にいさかいが起きるのは心苦しい。なんども挫けそうになりながら、夫の励ましや同僚の賛同に気持ちを持ち直し説得を続ける。
どんな結果になるのかと固唾をのんで見守ったが、ひとひねりあるラストがとてもよかった。最後にサンドラが下した正義感あふれる決断に、こちらもすがすがしい気持ちになった。
エンドロールに切り替わっても効果音は流れない。そこで初めて、劇中の効果音がなかったことに気づいた。それぐらい息をつめてサンドラを見守っていたことに気づいたのでした。

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 0 件)
ピンクマティーニ

3.5サンドラの週末は明けた

近大さん
2019年10月20日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 2 件)
近大

4.0一人だったらここまで出来ない。

puccinoさん
2017年11月12日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

幸せ

会社員です。給与も賞与も出て借金もなく生活は苦しくはないですが満足はしていません。今の生活の何に満足していないのか深く考えてみたら恥ずかしくなってきました。それは人から見ればただの贅沢ではないかと。鑑賞後そんなことを考えていました。
この映画を観て印象に残ったのはサンドラが今まで気づかなかった信じれる仲間がいたこと。それに気づけたこと。泣いてくれる仲間がいたこと。家族(旦那さん)も必死になってくれたこと。自分の意見が言えたこと。最後自分の意思で選んだこと。全てが私には羨ましく感じました。何もせずじっとしているだけでは何も変わらなくて、どんなに辛くて悲しくても今やれることは行動に移す。人からどう思われようが自分が切羽詰まって必死な姿を見せないと人の心は動かない。
休みの日に同僚の住所を調べて一人一人に突然会いに行って事情を話すなんてこと自分には到底出来ないです。しかもそこで初めて同僚達のプライベートに直面し現実の厳しさをさらに思い知らされる。そして同僚たちのサンドラに対する本音の素顔が露わになる。辛いです。
気を張って事情を話す時のサンドラの表情と、同僚達の対応次第で嬉しかったり辛かったりとその都度サンドラの精神状態の変化が観ていて気が気でならなかったです。それだけマリオン・コティヤールの弱々しくて覇気のない表情の変化がとても自然に入り込んでいて演技力を感じました。音楽が最後まで一切無いのも観る側に余計な感情を煽らせない、目の前の映像が全てだと言っているようでより一層サンドラの心情が身に堪えました。明日は我が身…

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 2 件)
puccino
すべての映画レビューを見る(全44件)
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る