リドリー・スコット監督の制作秘話に迫る書籍「リドリー・スコットの全仕事」発売 押井守が推薦コメント
2025年1月14日 16:00
「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」が公開中のリドリー・スコットが手がけた全ての映画の制作秘話に迫る書籍「リドリー・スコットの全仕事」が発売された。押井守監督が帯推薦文を寄せている。
イギリス出身の映画ライターであり、映画雑誌Empireの元編集長兼編集部エグゼクティブのイアン・ネイサン氏が、「エイリアン」「ブレードランナー」「グラディエーター」「ブラックホーク・ダウン」など、数々の傑作はもちろん、高倉健や松田優作が出演した「ブラック・レイン」、フェミニズム映画の金字塔「テルマ&ルイーズ」など、スコット監督が手がけた全映画の制作秘話や背景を豊富なビジュアルともに紹介するもの。
ハリウッドで最も「芸術」としての映像を追求し、87歳を迎えた今でも、第一線で活躍をし続ける、英国で最も偉大な映画監督、リドリー・スコットの並外れた旅路を辿る。様々なジャンルを行き来しながら、その根底にあるテーマやモチーフから見いだす共通点とは――長きにわたり積んできたキャリアの集大成こそが「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」である理由が見えてくる。人間とは何か?神とは何か?戦いとは何なのか? 映画ファン必読の書だ。全国の書店、ネット書店で税込み3630円で発売中。
そんな作品をエポックメイキングと呼ぶ。
時代と技術と才能が一致した時にだけ生まれる脅威と呼ぶに相応しい映画。
『エイリアン』と『ブレードランナー』
この2本の映画が同じ監督の手によるという事実に、
あらためて驚嘆せずにはいられない。
ーー押井守
【CONTENTS】
イントロダクション サー・リドリー・スコットの肖像
はじまりの物語 初期の仕事とデビュー作「デュエリスト/決闘者」(1977)
完全なる有機体 ―― 「エイリアン」(1979)
未来都市リドリーヴィル ―― 「ブレードランナー」(1982)
暗闇を抜けて ――「レジェンド/光と闇の伝説」(1985)、「誰かに見られてる」(1987)、「ブラック・レイン」(1989)
テルマ&ルイーズは永遠に! ――「テルマ&ルイーズ」(1991)
“嵐”たち ――「1492 コロンブス」(1992)、「白い嵐」(1996)、「G. I. ジェーン」(1997)
VENI, VIDI, RIDLEY(ウェーニー・ウィーディー・リドリー) ――「グラディエーター」(2000)
野良犬 ――「ハンニバル」(2001)、「ブラックホーク・ダウン」(2001)、「マッチスティック・マン」(2003)
よそ者たちの賛歌 ――「キングダム・オブ・ヘブン」(2005)、「プロヴァンスの贈りもの」(2006)、「アメリカン・ギャングスター」(2007)
ダークヒーローの肖像 ――「ワールド・オブ・ライズ」(2008)、「ロビン・フッド」(2010)
起源 ――「プロメテウス」(2012)
地獄に落ちた魂 ――「悪の法則」(2013)、「エクソダス:神と王」(2014)、「オデッセイ」(2015)
リドリー・スコットならどうするのか ――「エイリアン:コヴェナント」(2017)、「ブレードランナー 2049」(2017)
家業 ――「ゲティ家の身代金」(2017)、「最後の決闘裁判」(2021)、「ハウス・オブ・グッチ」(2021)
再訪 ――「ナポレオン」(2023)、「エイリアン:ロムルス」「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」(2024)
エピローグ “限界”なき唯一無二の映画監督
フィルモグラフィ
謝辞
阿部清美/監訳 桜井真砂美/訳
フォトギャラリー
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トニー・レオンとアンディ・ラウが「インファナル・アフェア」シリーズ以来、およそ20年ぶりに共演した作品で、1980年代の香港バブル経済時代を舞台に巨額の金融詐欺事件を描いた。 イギリスによる植民地支配の終焉が近づいた1980年代の香港。海外でビジネスに失敗し、身ひとつで香港にやってきた野心家のチン・ヤッインは、悪質な違法取引を通じて香港に足場を築く。チンは80年代株式市場ブームの波に乗り、無一文から資産100億ドルの嘉文世紀グループを立ち上げ、一躍時代の寵児となる。そんなチンの陰謀に狙いを定めた汚職対策独立委員会(ICAC)のエリート捜査官ラウ・カイユンは、15年間の時間をかけ、粘り強くチンの捜査を進めていた。 凄腕詐欺師チン・ヤッイン役をトニー・レオンが、執念の捜査官ラウ・カイユン役をアンディ・ラウがそれぞれ演じる。監督、脚本を「インファナル・アフェア」3部作の脚本を手がけたフェリックス・チョンが務めた。香港で興行ランキング5週連続1位となるなど大ヒットを記録し、香港のアカデミー賞と言われる第42回香港電影金像奨で12部門にノミネートされ、トニー・レオンの主演男優賞など6部門を受賞した。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
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奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。