ジブリ作品(映画)人気ランキングトップ10 映画.comが社内総力アンケート

2022年8月12日 18:00


1位に輝いた作品は?(画像は、スタジオジブリ作品を題材にしたテーマパーク「ジブリパーク」ポスター)
1位に輝いた作品は?(画像は、スタジオジブリ作品を題材にしたテーマパーク「ジブリパーク」ポスター)

本日8月12日午後9時からの「金曜ロードショー」で、「天空の城ラピュタ」を皮切りにジブリアニメが3週連続で放送されます。19日放送の「となりのトトロ」、26日放送の「耳をすませば」、3作品とも11月1日に愛知県にオープンするジブリパークに関連する施設が建設中の注目作です。

ふだんアニメは見ないけれど、ジブリ作品はテレビで見たり折にふれて見返したりするという方も多いはず。「ジブリアニメ」というジャンルにくくってもよいくらい、国民的作品として広く愛されています。

そんなジブリ作品のベスト10を決めるべく、映画.comのほぼ全員のスタッフにアンケートを行いました。映画.com、アニメハックの編集部員だけでなく、役員、エンジニア、ディレクター、デザイナー、管理部門などのスタッフからも「3作品に選びきれない!」といううれしい悲鳴とともにベスト作品を選んでもらいました。

ジブリ愛のこもったスタッフの推薦コメントともに、映画.comが選んだジブリ長編作品トップ10をご紹介します。

※対象作品は「風の谷のナウシカ」から「アーヤと魔女」までの長編24作品。短編はのぞきました。

※弊社スタッフに対してアンケートを実施。各人が1位から3位まで作品を投票。それぞれ1位=5ポイント、2位=3ポイント、3位=1ポイントとし、スコアを合計し順位を決定しました。


【投票対象となったジブリ長編作品一覧】

風の谷のナウシカ
天空の城ラピュタ
火垂るの墓
となりのトトロ
魔女の宅急便
おもひでぽろぽろ
紅の豚
海がきこえる」※テレビ放送作品
平成狸合戦ぽんぽこ
耳をすませば
もののけ姫
ホーホケキョとなりの山田くん
千と千尋の神隠し
猫の恩返し
ハウルの動く城
ゲド戦記
崖の上のポニョ
借りぐらしのアリエッティ
コクリコ坂から
風立ちぬ
かぐや姫の物語
思い出のマーニー
レッドタートル ある島の物語
アーヤと魔女


■第10位:「ハウルの動く城」(2004年公開/宮崎駿監督)

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【作品概要・あらすじ】
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ氏の小説「魔法使いハウルと火の悪魔」が原作。荒野の魔女の呪いで90歳の老婆の姿になったソフィーは、ハンサムな魔法使いハウルと出会い、彼の城で一緒に暮らすことになる。ソフィーの声を倍賞千恵子、ハウルの声を木村拓哉が担当。

【推薦コメント】
・何度見てもハウルにときめきます。

・イケメンなのにヘタレなハウルのまっすぐな愛情と、みんなそれぞれ違うけどハウルの城に集まる家族の温かさがとても好きで、毎年ほっこりしたくなって見直します。

・ハウルの放っておけない魅力と、カルシファーの得も言われぬかわいさに心を鷲づかみにされる。豪華声優陣の共演も楽しい。


■第9位:「耳をすませば」(1995年公開/近藤喜文監督)

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【作品概要・あらすじ】
柊あおい氏の同名少女コミックが原作。読書好きの中学生3年生の月島雫、バイオリン職人を目指す天沢聖司の青春と恋模様がまっすぐに描かれる。名アニメーターの近藤喜文(98年他界)による長編初監督作。

【推薦コメント】
・もう経験できないだろうなという甘酸っぱい青春を思い出させてくれる。雫が食べるカロリーメイトがやたら美味しそうに見えて、当時真似して食べていました。

・歳を重ねるごとに好きになる作品。初めて見た時から自分は大人になってしまったけれど、これを見ている時は雫と聖司くんと変わらない純度に戻れる気がしています(そうであれ)。

・劇場公開時の主人公たちと近い年齢だったので、子ども心にとても身近だけど大人っぽいストーリーだったと記憶しています。大人になって見てみると気恥ずかしさが勝ってしまって真正面から見られない甘酸っぱさが魅力です。


■第8位:「かぐや姫の物語」(2013年公開/高畑勲監督)

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【作品概要・あらすじ】
高畑勲監督(18年他界)が「ホーホケキョとなりの山田くん」以来、約14年ぶりに手がけた長編作品。かぐや姫役の声を朝倉あき、かぐや姫を育てる翁役を地井武男(12年他界)が担当した。

【推薦コメント】
・こだわりの絵柄のタッチとかぐや姫の等身大の女性像に女性であることを考えさせられた。

・かぐや姫が成長して里をおりるまでのアニメーションがとにかく圧巻。手描きアニメの到達点のひとつだと思えるぐらいの衝撃をうけました。

・「竹取物語」を題材に、愛すること、罪とは何かを繊細な描写で表現し、日本人が持っていたであろう失われた心に訴える。ラストの大団円には圧倒され、喝采しつつ、静かな感動に包まれることでしょう。


■第7位:「紅の豚」(1992年公開/宮崎駿監督)

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【作品概要・あらすじ】
飛行機の機内上映作品として企画がスタートしたオリジナル作品。第1次大戦後のイタリア・アドレア海を舞台に、飛空艇乗りのポルコ・ロッソと空賊たちとのぶつかり合い、女性実業家ジーナ、飛行機設計技師の少女フィオらとの交流が描かれた。

【推薦コメント】
・飛行艇乗りという世界観がとてもワクワクする。舞台となった(と言われている)クロアチアに行った際、景色の美しさに感動しました。

・子どもの頃は、大人の世界をこっそりのぞき見るような感覚で見ていた「紅の豚」。今もその感覚は変わりません。自立したはずだし、コーヒーもブラックで飲めるようになったのに、まだまだお子ちゃまだと思い知らされる。だからずっと憧れのかっこいい存在です。

・アドリア海の美しい風景の中、真っ赤なポルコの飛行艇が飛び回るシーンが大好きです。数年前にイタリアに行った際には、「アドリア海」と聞いただけで「紅の豚」を思い出してしまいました。


■第6位:「となりのトトロ」(1988年公開/宮崎駿監督)

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【作品概要・あらすじ】
入院中の母のため、考古学者の父と田舎の一軒家に引っ越してきたサツキとメイ。その家には、不思議な生き物が住んでいた。高畑勲監督の「火垂るの墓」と同時上映された。

【推薦コメント】
・かわいくて楽しいだけでなく、どことなく暗さや不気味さが漂っていて、まさに“お化け屋敷”のような映画。見る度にわくわくするし、ハラハラする。

・もう何度観たことか……。疲れ切った脳細胞が、トトロやネコバスを見ると妙に和むということは、理屈抜きで好きなんでしょうね。

・田舎の空気感、トトロの見た目、姉妹のストーリーすべて良い。


■第5位:「風の谷のナウシカ」(1984年公開/宮崎駿監督)

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【作品概要・あらすじ】
アニメ雑誌「アニメージュ」で宮崎駿監督自身が描いた同名漫画が原作。高度な産業文明を破壊させた大戦争から1000年後、辺境の小国・風の谷の族長の娘ナウシカは、人間同士の争いに巻き込まれていく。

【推薦コメント】
・ジブリ(厳密にはトップクラフト)を語る上で外せない。今の世の中にも通じる世界観。何十年経っても色あせない。

・圧倒的なビジュアルとスペクタクルな展開が融合したエンタテインメント性は今見返しても色あせることはない。テーマの先見性と表現力はその後の作品に多大な影響を及ぼした。実写化を何度も夢想してしまう。

・王蟲がトラウマです。でもそのトラウマを我慢してでも何度も見たくなるぐらい、ナウシカが魅力的でした。原作漫画も映画とはまた違った内容で大好きです。


■第4位:「千と千尋の神隠し」(2001年公開/宮崎駿監督)

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【作品概要・あらすじ】
不思議の町にまよいこんだ10歳の千尋は、ブタにされた両親を助けるため、湯婆婆が営む神さまのための銭湯で働きはじめる。第52回ベルリン国際映画祭で金熊賞、第75回アカデミー賞で長編アニメーション賞を受賞した。

【推薦コメント】
・千尋の成長を自分と重ねて見てしまうところ。見るたび千尋がオニギリを泣きながら食べるシーンで自分も泣いてしまいます。

・期待しないで劇場に足を運びましたが、見始めてからは時間の経過を忘れるくらいのめりこみました。帰りの電車の中で「完璧な映画を見た」とひとり興奮しながら帰ったのを覚えています。

・西洋の子供たちにとって、この不思議の国のアリスのような異世界の霊の温泉への旅は、アジアへの最初の休暇として畏敬の念を抱かせるものである。


■第3位:「もののけ姫」(1997年公開/宮崎駿監督)

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【作品概要・あらすじ】
室町時代の日本が舞台。タタリ神にかけられた呪いを解くため旅立った少年アシタカは、人間でありながら神々の側につく少女サンと出会う。松田洋治石田ゆり子美輪明宏森繁久彌らが声の出演をした。

【推薦コメント】
・自分の中のアニメーションの概念を覆された作品。そしてアニメだからこそ描けた作品。

・まだ自由席の映画館が多かった時代に、学校の友人たちと何時間も並んで観た記憶があります。繊細で壮大な画と、独特な音楽、そしてサンやアシタカといった魅力的なキャラクター達に夢中になりました。

・時代劇、アクション、愛と神話がぎゅっと詰まっています。メイキング「もののけ姫はこうして生まれた」もスタジオ全体をよく捉えていて、とくに公開半年前にラストを「15分延ばそう」と決断する宮崎駿鈴木敏夫両氏の姿は、いつ見てもドキドキしてしまいます!

・初めてアニメ作品で公開初日に劇場へ観に行った作品として記憶に刻まれています。哲学的でもあり、その年の夏休みに地元の映画館で3度鑑賞しました。


■第2位:「魔女の宅急便」(1989年公開/宮崎駿監督)

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【作品概要・あらすじ】
角野栄子氏の同名児童書シリーズが原作。魔女として独り立ちするため黒猫ジジと修行の旅に出た13才の魔女キキは、港町のパン屋の手伝いをしながら配達屋をはじめる。主題歌は、荒井由実が歌う「ルージュの伝言」と「やさしさに包まれたなら」。

【推薦コメント】
・オープニングの「ルージュの伝言」が流れ出した瞬間、ウキウキ! ヨーロッパ調の街並みや、キキの魔女ファッションは今も憧れ。

・魔女、黒猫、パン屋さん、小さな部屋ではじめての一人暮らし(しかも猫と一緒! 近所にも猫!)、猫のマグカップ、ホットケーキ。好きなものがたくさん詰まっている作品。何度見ても、子どもの頃と変わらない鮮度のワクワクがこみ上げてきます。

・人生のどん底にいた時に勇気をもらった作品。「諦めなければ、気持ちを強く持てば、道は開ける」、そんなメッセージが込められている気がします。

・幼少期はキキがジジと喋れなくなるラストに、寂しさを感じていました。大人になってからその意味をちゃんと考えるようになり、今ではそこも含めて大好きな作品。

荒井由実の楽曲が耳に心地よく、キキの成長が軽快なリズムで見られて楽しい作品。さらに、自分が見る年齢によって作品の好きなシーンが変わっていくので、今後もいつまでも見直したいと思っています。


■第1位:「天空の城ラピュタ」(1986年公開/宮崎駿監督)

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【作品概要・あらすじ】
宮崎駿監督が脚本を手がけたオリジナル作品。鉱山町で見習い機械工として働く少年パズーは、空から降ってきた不思議な少女シータと出会い、彼女が身に着けていた不思議な飛行石を狙う陰謀に巻き込まれていく。

【推薦コメント】
・小学校低学年で見て冒険とはこういうもんなんだ、というドキドキわくわくを感じたのを覚えています。

・初めて見たときから天空の城という世界観、パズーの生活、ドーラたち空賊たちの暮らしすべてが魅力的で、さらにその世界を包み込む音楽含めてすべてが大好きな作品です。

・子どもの頃は、パズーのようになりたかったし、シータのような子に出会いたいと思っていた。現実はそれほど上手くはいかないけど、それほど「自分(=自分たち)の物語」として見てしまうパワーが秘められていました。

・映画グルメ好きとしては、目玉焼きのせトーストやシチューなど、シータの作るごはん全てが満点。聡明で頼りがいのあるパズーは永遠のヒーローです。

・子どもの頃に何度も何度も繰り返し見た映画です。とにかく天空の城を夢見る少年と、不思議な少女との出会いという設定が好きで、冒険物が好きだった私にとってはわくわくが止まらない映画でした。エンディングの「君をのせて」も最高です。

・ジブリ作品で心惹かれるのは「重力からの開放」です。主人公たちが軽やかに走ったり跳んだりする姿は、重力=しがらみやら重荷やらから解き放たれたかのような爽快感を感じます。


■おまけ:トップ10圏外の作品

惜しくもトップ10からもれた作品の一部を、推薦コメントとあわせてご紹介します。

おもひでぽろぽろ
・甘くて可愛らしいノスタルジックさが心地よい作品。平凡な日常が、実は一番幸せなんだなと思わせてくれます。

平成狸合戦ぽんぽこ
・コミカルだけどちょっとビターなストーリーも大好きなんですが、エンディングテーマ「いつでも誰かが」(歌唱:上々颱風)が名曲過ぎてですね 。私的ジブリソング……1位。辛い時や苦しい時は、何気なく口ずさんで、元気をもらっています。

崖の上のポニョ
・娘が絶賛ドハマり中です。

コクリコ坂から
・横浜を舞台にした明るいタッチ、ぐいぐい進む人物たちが楽しいです。軽快な武部聡志さんの音楽も素敵。

思い出のマーニー
・ファンタジーでありながら、ゴシックホラーのような雰囲気もある不思議なストーリーに惹かれます。いつ見ても時代を超える強い思いに涙する、奥深い作品です。

レッドタートル ある島の物語
・音と映像だけを楽しむ映画。考察とか深読みとか不要。疲れた時に頭を空っぽにして見るといい感じ。


【映画.comが選ぶジブリ作品ベスト10】
第1位:「天空の城ラピュタ
第2位:「魔女の宅急便
第3位:「もののけ姫
第4位:「千と千尋の神隠し
第5位:「風の谷のナウシカ
第6位:「となりのトトロ
第7位:「紅の豚
第8位:「かぐや姫の物語
第9位:「耳をすませば
第10位:「ハウルの動く城

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