コクリコ坂から

劇場公開日:2011年7月16日

解説・あらすじ

「なかよし」(講談社刊)に連載された高橋千鶴・佐山哲郎による少女漫画をスタジオジブリが映画化。宮崎駿が企画・脚本、「ゲド戦記」の宮崎吾朗が同作以来5年ぶりに手がけた監督第2作。原作から時代設定を東京オリンピック前年の1963年に変更し、横浜を舞台に、自らの出生の秘密に揺れる一組の男女の恋や青春を描く。

1963年の横浜、港の見える丘にあるコクリコ荘に暮らす16歳の少女・海は毎朝、船乗りの父に教わった信号旗を海に向かって揚げていた。ある日、海は高校の文化部部室の建物、通称「カルチェラタン」の取り壊しに反対する学生たちの運動に巻き込まれ、そこで1学年上の新聞部の少年・俊と出会う。2人は徐々にひかれあっていくが……。

海役に長編劇場アニメ声優初挑戦の長澤まさみ。俊役は宮崎吾朗監督の前作「ゲド戦記」に続き2度目のジブリ作品参加となる岡田准一。脚本は宮崎駿と、「借りぐらしのアリエッティ」「海がきこえる」なども手がけた丹羽圭子の共同。音楽はジブリ作品初参加の武部聡志。主題歌は「ゲド戦記」の「テルーの唄」で注目を集めた手嶌葵が再び担当した。

2011年製作/91分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2011年7月16日

スタッフ・声優・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第35回 日本アカデミー賞(2012年)

受賞

アニメーション作品賞  
詳細情報を表示

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8
  • 画像9
  • 画像10
  • 画像11
  • 画像12
  • 画像13
  • 画像14
  • 画像15
  • 画像16

(C)2011 高橋千鶴・佐山哲郎・GNDHDDT

映画レビュー

4.0新しいものばかりに飛びついて歴史を顧みない君たちに未来などあるか!

2025年5月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

幸せ

ドキドキ

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
野川新栄

3.5薄めのトーンが懐かしさを呼び込む

2025年5月8日
PCから投稿

思い出のような
夢のような作品

夢はカゲロウか
それとも草の花
見えているようで
見えていない風景

主題歌がそれを表していて
彼らの秘めた心情を素敵に思う。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
星組

3.5その世代でもないのに上手く描いてた

2025年3月21日
iPhoneアプリから投稿

宮崎駿氏の長男、宮崎吾朗氏の劇場第2作目作品。
デビュー作のゲド戦記でボロクソ叩かれた吾朗氏。
でも私はこの作品は学生運動の盛んな朝鮮戦争時の日本の世界をその世代でもない吾朗氏が上手く描いていると思った。

そう思って原作を読もうとしたら、原作の女の子がメチャクチャ昔の少女漫画のウジウジした主人公でとても読んでいられなかった。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
ライブラ

5.0最高のジブリ作品

2024年11月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ジブリ作品で最も好きな作品
あの時代、思春期の主人公のささやかな心の動きは、彼女にとってはっきりし過ぎるほどの恋心。
それはあえて口にこそ出さなかったものの、あまりにもはっきりしていたので隠すことなどしないし、恥ずかしいことでもない自然なことだったのだろう。
ギターを弾き始めたころにこの作品の主題歌を覚えた。
あの、僅か短い間だけ感じた切ない気持ちを表現するかのようなメロディに胸が熱くなる。
ちょっとしたことで消えてしまうかもしれない。
そんな気配をあの曲から感じ取ることができるのは、そこに強い共感を感じるからだろう。
芽生えた喜びと同時に、その背後に忍び寄るようにある壊れの怖さ。
思春期の恋ほどそれがあからさまなことはない。
特に当時は確かなことなど何もなかった時代で、みんなが守りたがっているカルチェラタンの存続さえ不確かだ。
目に見えるように動く経済発展と兄弟たちの成長、そして去っていく先輩。
古いものはどんどん解体されて新しいものが建っていく。
そんなにはっきりと自覚しているわけではないが、自分自身も確実に変化していると、主人公は思っていたのかもしれない。
今のこの思い。
揺らぎようないほどはっきりした思い。
それを誰かが壊そうとしても、決してできないと。
今あるたった一つの確かなこと。
この青春時代の淡さに、私はどうしても泣いてしまう。
実際にそんな経験などないはずだが、そこになぜこんなにも強い共感が生まれてしまうのかわからない。
私にとって恐ろしいほど青春を感じる作品。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
R41