設立わずか6年でアカデミー賞常連に!気鋭スタジオ「A24」とは?
2018年5月9日 12:00
[映画.com ニュース] 近年、映画界で旋風を巻き起こしている製作会社がある。2012年に設立されたA24だ。オスカー候補作を次々と世に送り出し、インディペンデント映画の雄として気を吐くA24について、ひも解いていく。
2012年に、映画業界で働いていたダニエル・カッツ、デビッド・フェンケル、ジョン・ホッジスの3人によってニューヨークに設立されたA24は、ジェームズ・フランコ、セレーナ・ゴメスが共演した「スプリング・ブレイカーズ」のヒットにより、その名を知られるようになる。さらに、ソフィア・コッポラ監督の「ブリングリング」、ジェイク・ギレンホールが主演したドゥニ・ビルヌーブ監督作「複製された男」、スカーレット・ヨハンソンのフルヌードが話題を集めた「アンダー・ザ・スキン 種の捕食」、全編のほとんどが車内の映像で構成されたトム・ハーディ主演作「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分」など、設立からわずか2年の間に刺激的な作品を次々と世に放ち、一気に映画ファンをとりこにした。
設立3年目の2015年には、ブリー・ラーソン主演作「ルーム」、アリシア・ビカンダー主演作「エクス・マキナ」、「AMY エイミー」などでオスカーに輝き、一気にトップスタジオの仲間入り。その後も、「ウィッチ」「ロブスター」「スイス・アーミー・マン」「ムーンライト」「20センチュリー・ウーマン」「パーティで女の子に話しかけるには」と人気作を続々と手がけてきた。日本では、「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」が3月、「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」が5月、「レディ・バード」が6月、「ア・ゴースト・ストーリー(原題)」が今秋、「イット・カムズ・アット・ナイト(原題)」が11月と連続で公開予定だ。
今後も、「イット・フォローズ」のデビッド・ロバート・ミッチェル監督が手がけ、今年の第71回カンヌ国際映画祭でコンペティション部門に選出されたアンドリュー・ガーフィールド主演作「アンダー・ザ・シルバー・レイク(原題)」や、「君の名前で僕を呼んで」「レディ・バード」でブレイクした若手実力派ティモシー・シャラメが、ドラッグディーラー役を演じる「Hot Summer Nights(原題)」、トニ・コレット、ガブリエル・バーンが共演したホラー「Hereditary(原題)」、イーサン・ホークとアマンダ・セイフライドが共演し、「タクシードライバー」の脚本家ポール・シュレイダーが監督を務めた「First Reformed(原題)」、ジェシカ・チャステインと「スリー・ビルボード」でオスカーに輝いたサム・ロックウェルの共演作「Woman Walks Ahead(原題)」など、話題作が多数控える。
作家性の強い作品を立て続けに生み出し、熱狂的ファンを生んできたA24だが、宣伝方法も独自の道を進んでおり、若者層へアピールすべくSNSを多用していることでも知られている。Facebook、Twitter、Instagram、Tumblr、YouTube、GIPHY(gif動画に特化したオンラインサービス)と多数の人気サービスでアカウントを運用し、それぞれを使い分けた多種多様な投稿で人気を集めている。
アカデミー賞のみならず、毎年のように賞レースをにぎわせるA24。「マンチェスター・バイ・ザ・シー」「パターソン」のアマゾン・スタジオやNetflixなど、新興のスタジオが群雄割拠の状況にあっても、この勢いはまだまだ止まりそうにない。
直近のA24作品である「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」は5月12日、「レディ・バード」は6月1日にそれぞれ公開。
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