君の名前で僕を呼んで
劇場公開日 2018年4月27日
解説
1980年代のイタリアを舞台に、17歳と24歳の青年が織りなすひと夏の情熱的な恋の行方を、美しい風景とともに描いたラブストーリー。アンドレ・アシマンの同名小説を原作に「日の名残り」「眺めのいい部屋」の名匠ジェームズ・アイボリーが脚本を執筆、「胸騒ぎのシチリア」などで知られるルカ・グァダニーノ監督がメガホンをとった。第90回アカデミー賞で作品賞ほか4部門にノミネートされ、アイボリーが脚色賞を受賞した。「インターステラー」「レディ・バード」のティモシー・シャラメと「コードネーム U.N.C.L.E.」「ソーシャル・ネットワーク」のアーミー・ハマーが主人公カップル役で共演。83年、夏。家族に連れられて北イタリアの避暑地にやって来た17歳のエリオは、大学教授の父が招いた24歳の大学院生オリヴァーと出会う。一緒に泳いだり、自転車で街を散策したり、本を読んだり音楽を聴いたりして過ごすうちに、エリオはオリヴァーに特別な思いを抱くようになっていく。ふたりはやがて激しい恋に落ちるが、夏の終わりとともにオリヴァーが去る日が近づいてきて……。
2017年製作/132分/PG12/イタリア・フランス・ブラジル・アメリカ合作
原題:Call Me by Your Name
配給:ファントム・フィルム
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2018年4月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
アカデミー賞で話題を呼んだ本作は、一人の少年の一夏の気づきと、その気持ちと素直に向き合うまでを描いた、透き通るようなラブストーリーだった。主演俳優の恐れを知らぬ演技、それをまた相手への興味、関心、愛情、嫉妬など全ての感情を混ぜ合わせたかのような表情と仕草とで具現化していく演出。何よりも冒頭、途端に春風のようなピアノが鳴り響き、鮮烈なギリシア彫刻が映し出されていく様に魅了されない人がいるだろうか。本作のサウンドトラックに坂本龍一の楽曲が使用されていたのも嬉しい驚きだったが、少年の思いがいつしか歌となって響き始める下りはあまりの美しさに涙してしまうほど感動した。もしかするとこれらの楽曲は大人になった少年から過去の自分への追想曲だったのではないか。そしていつしか、父親が息子へと言葉を伝える場面も胸に沁みた。本作はかくも宝石のような瞬間の連続で出来ている。世界で多くの観客を釘付けにしたのも納得だ。
2018年4月23日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
17歳の少年、エリオと年上の青年、オリバーのプラトニックではない肉体関係も含めた狂おしい恋を描きながら、それが、なぜだか少しも衝撃的というか、スキャンダラスな感じがしないところに、この映画の良さがあると思う。それは恐らく、ところどころコミカルに映る男たちの行為が、2人の奔放なバカンスが、北イタリアの気温と湿度をまるこど取り込んだようなロケーションと、風の音や水のせせらぎ、そして、町の静寂すらも効果音として生かした録音によって、すべてを風景の1つとしてとらえた監督、ルカ・グァダニーノの手腕だろう。「ミラノ、愛に生きる」の山荘での燃えるようなセックス、「胸騒ぎのシチリア」でのごつごつした岩場の散策、等々、思えばグァダニーノ作品では常に風景が物語そのものを先導して来たのだった。なので、是非この映画に関するあらゆる先入観を一旦ディレートして、画面全体を占拠する風景と音に身を委ねて欲しい。結果としての感動は、必ずその後にやって来るはずだから。
最初は見てて飽きてくるかなって思ったけど後半から見入っちゃって、切なくて、特に最後のエリオの悲しい表情が、、、夜中見てて明日学校行く予定だったけどもう学校行かない。悲しい気持ち。学校行けない。切ねえ、、、
エリオとオリヴァーどっちも男で同性愛が描かれた作品だったけど、やっぱ男女関係なく1人の人が人を愛しているのってすごく心に残るよね。幸せそうだし、それと同じくらい苦しくなる。2人のベットシーンはしあわせなカップルを見ているような感じで見ててほのぼのしてこっちもしあわせな感情になった。だけど最後に持ってくるのが2人が一緒になれない結末だからどうも悲しくて。この後部屋でエリオが嗚咽しながらベッドに顔を突っ伏して泣いたのかと思うと胸が痛い、、もう学校行けない、、、
舞台は北イタリアの田舎だったけど自然もすごく綺麗で素敵なところなんだろうなーって思った。ご飯食べる時とかに木下のガーデンでみんなで談笑したり、プールもみんなが想像するようなザ・プールって感じじゃなくて池みたいな、classic なひと昔前のオシャンティーな場所で、ビビッときてしまった人と一夏の恋とか。ひと夏の恋ってなんか魅力的だけどこんな悲しくなるならやだな笑笑。
あと、登場人物たちの言語の使い分けが難しすぎて、フランス語、イタリア語、オリヴァーとは英語。だけど時々フランス語?イタリア語?混ぜたりしてて時々なに語なのか判別つかなくなった。そこもまた魅力
2022年4月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
予想外に号泣してしまった。
ティモシー・シャラメを観たいがための鑑賞だったのが、感情を持っていかれ過ぎてしまった。
恋って良いなぁ。
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