機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜

劇場公開日:

解説

SFロボットアニメの金字塔「機動戦士ガンダム」でキャラクターデザインやアニメーションディレクターを務めた安彦良和が、同作をコミカライズした「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」を自ら総監督を務めてアニメーション化。「暁の蜂起」の後、地球に降りたシャア・アズナブルは、不思議な力を持つ少女ララァ・スンと出会う。一方、アムロ・レイの父親でRX-78開発計画を進めるテム・レイは、モビルスーツ開発の重要人物であるミノフスキー博士がジオンから亡命してくるという情報を得て月面へと向かうが、そこで人類初のモビルスーツ同士の戦闘が繰り広げられる。そして宇宙世紀0079年を迎え、ジオンは地球連邦に独立戦争を挑む。ガンダムシリーズ屈指の人気を誇るシャアと妹セイラ・マスの過去を描いた「シャア・セイラ編」の完結編となり、物語は「ルウム編」へと続く。

2016年製作/68分/G/日本
配給:松竹
劇場公開日:2016年11月19日

スタッフ・キャスト

総監督
監督
今西隆志
企画
サンライズ
製作
サンライズ
原作
矢立肇
富野由悠季
漫画原作
安彦良和
脚本
隅沢克之
エグゼクティブプロデューサー
富岡秀行
企画プロデューサー
佐々木新
上山公一
プロデューサー
谷口理
杉本紳朗
アニメーションキャラクターデザイン
安彦良和
ことぶきつかさ
オリジナルメカニカルデザイン
大河原邦男
メカニカルデザイン
カトキハジメ
山根公利
明貴美加
アストレイズ
絵コンテ
安彦良和
演出
原田奈奈
総作画監督
西村博之
メカ総作画監督
鈴木卓也
作画監督
田村篤
茂木信二郎
中村勝利
ことぶきつかさ
伊藤裕次
美術監督
東潤一
美術設定
兒玉陽平
色彩設計
安部なぎさ
色指定・検査
上村貴子
黒目綾子
撮影監督
葛山剛士
特殊効果
村上宜隆
CGディレクター
井上喜一郎
CGチーフデザイナー
稲野義信
長嶋晋平
軍装装備デザイン
草なぎ琢仁
ディスプレイデザイン
佐山善則
タイトルデザイン
海野大輔
SF考証
鹿野司
編集
吉武将人
音響監督
藤野貞義
音響効果
西村睦弘
録音調整
西澤規夫
音楽
服部隆之
主題歌
森口博子
ナレーション
大塚明夫
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映画レビュー

3.5テム・レイの苛立ちこそが安彦さんの思い?

2024年12月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

劇場での鑑賞なしに、配信でのレンタル視聴を選択。 過去のガンダム劇場版においても、イベント的側面には常に斜めに見つめていた少年だったので、大画面、高音質などにはこだわらず、今回も自宅でじっくりと鑑賞させていただきました。72時間は何度でも楽しめるしね。 さて、過去の安彦さんのインタビュー記事を読んだ限り、彼の中にある「落とし前」的な側面を常に意識して物語を綴って来られた様子がうかがえる。そこには、「彼が持っていないもの」に対する渇望と、「世間からの評価」に対するズレに苛立つ様子が、ほのかに漂っているのだ。 アニメから撤退して漫画専業になったいきさつも、再びガンダムを手掛けることになったいきさつも、それぞれに興味深い言葉で語ってあり、いちいち腑に落ちた。 何より、あれからより進化(深化)したクオリティの、アニメ以上のガンダムをコミックで鑑賞することが出来たのだ。雑誌を立ち上げ、じっくりと時間をかけて発表された本作は、おそらく日本では前例のない、アメコミ的なスタンスの商業的成功を収め、こうして映像化という一つの果実を得た。 賛否両論があることは、もちろん理解できる。 CGで描かれたモビルスーツ戦は、流麗で美彩。安彦メカとの親和性もまあ悪くないレベルではある。月面での戦闘は、過去に観たことのないワクワクする映像であった。何より、立体的に配置されたシャア、ランバ・ラル、三連星たちの感情の起伏と、ミノフスキー博士を見殺しにせざるを得ないテム・レイの複雑な心境が巧みに描かれている。並みの技量では、モビルスーツを誰が操っているのかを描き分けることすら能わないであろう。これは、ロボットアニメをやり続けてきた安彦さんの真骨頂だろう。 しかし、前作、『暁の蜂起』が、とても満足できる作品だったので、自分のなかの期待値がかなり上がっていた。その落差に、どうしても不満が持ち上がってきてしまうのだ。 それは、作品の対象年齢がシニア層を意識したものにならざるを得ないというジレンマに他ならない。ガンダムが社会現象になったあの時代に、夢中でかじりついて観た世代、いわゆる「ファースト世代」に向けて制作されたコミックの映像化であり、その価値観から一歩も飛び出していない。 次世代に向けてのガンダムサーガを期待しても、キシリアのアナクロなダンスだったり、池田秀一の老獪なシャアだったり、とても新しいファンの獲得に貢献しているようには思えない。今回、とうとう安彦さんが単独でコンテを切ったことにも皮肉を感じる。 2016年は劇場作品で『君の名は』『この世界の片隅で』という、奇跡の映画が続けて日本から生まれた。リブートという意味では、『シン・ゴジラ』も大きな成功を収めたと言っていい。 他ならぬ安彦さんが、かつて新海誠と雑誌で対談しており、彼の才能に驚嘆していたことが思い出される。 アニメから撤退した時に、宮崎駿への羨望と嫉妬を吐露し、ガンダムのコミカライズを始めた時に、富野由悠季への複雑な意識をちらつかせ、もがき苦しみながらガンダムを再構築したその功績が、いま大きな曲がり角をむかえている。 せめて、ルウム編『激突 ルウム会戦』が渾身の出来であることを期待する。 ユウキとファン・リーの悲劇こそが、ガンダムの本質であり、オリジンの白眉なのだから。

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うそつきかもめ

3.5ララァとの出会いがすごい面白い

2024年7月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

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白波

3.5シャアの過去からガンダム製造へ

2023年2月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

シャアの過去が明かされ、 そして物語はガンダム製造へと進む。 無駄なく無理なく辻褄が合って行く素晴らしい作品。 ザクとガンタンクの戦闘シーンだけでも観る価値あり。 ガンダムって難しそうと思って今まで敬遠してたけど ジオンと連邦だけだし、 シャアとザビ家の因縁がメインだし とても見やすい。

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奥嶋ひろまさ

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2022年6月8日
スマートフォンから投稿

オリジンシリーズ第4弾。1〜3観てなくても大丈夫なようにダイジェストから入る。暁の蜂起のあとの続きからで、一年戦争開戦前の話。 ナレーションでさらっと流してしまいそうな場面まで、 丁寧に描き出していてストーリーの細部にもこだわりをみせる傑作。絵も凄い綺麗だしモビルスーツの質感など完成度凄い。 ファーストTVアニメ版とキャラクターは同じでも設定が異なっていて、出会いや、死んで退場となるところにも違いがある。 RX78の開発を進めるテム・レイ(アムロ父)の話のは月へ。シャアはララァと運命の出会いを果たす。若きランバラルが搭乗するのはブグ。グフのプロトタイプみたいなやつ。黒い三連星にミノフスキー博士.....! 早見沙織ボイスのララァも良かった。いろいろ違いも込みで楽しめました。

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