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映画「機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙(そら)編」 機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙(そら)編 劇場公開日 1982年3月13日
解説 1979~80年に放映されたTVアニメ「機動戦士ガンダム」を再編集した劇場3部作の第3部。再び宇宙へ戻ったホワイトベースは陽動部隊として作戦に従事するが、そんなホワイトベースを宿敵シャア・アズナブルが執拗に追跡していた。地球連邦軍の本隊がジオンの要塞ソロモンを攻略するにあたり、ホワイトベースはジオンの目をそらすために中立コロニー群のサイド6に進路を向ける。アムロはサイド6で父と再会するが、その変わり果てた姿に打ちひしがれる。そんな折、アムロは運命の女性ララァ・スンとの邂逅を果たす。ニュータイプとしての才能を開花させていくアムロは、やがて戦場でララァと相まみえることとなるが……。
1982年製作/141分/日本 配給:松竹
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2022年7月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館
この映画も、やはり徹夜で劇場前に並んだのですよね。←いつもながらあまり褒められたことじゃないです そして、哀・戦士編に続いて劇場オリジナル企画でイラストギャラリー的な催しがあったです。 あの時、一枚当たり3000円×2枚の合計6000円で売れた件を書きましたよね。 なので、今作は味を占めて、あわよくば精神全開で描きましたとも! もっとパワーアップして大きなキャンバス(多分半紙サイズ)を作って、目いっぱいの全力でイラストを描きましたよ。気分はもう文化祭だよ! 今度は、ハガキや名刺サイズほどの小さなセル画を描いて、キャンバスに一枚づつ貼り付けていくという、かなり緻密かつ大掛かりな職人芸もどきでした。 アニメ雑誌の資料を元に各キャラクターの面々や、各種モビルスーツの、劇中の名シーンなどを交えて。 この当時の安彦さんの絵って、キャラクターの頬やメカの平面に、独特の“うねうねの”影が入っていたので、それを逐一真似たものです。 思えば、今までに描いたイラストの中で、一番苦心した作品だったと思うです。←作品ときたかw そしたら売れたね!やっぱり支配人の娘さんに!哀・戦士編の時の遥か上をいった1万円だよ!おい!マジか!Σ('◉⌓◉’) 自分で描いておいて驚いたよね!てか、娘さん富豪かよ! ↑ ほんっといやらしいヤツ…(⌒-⌒; ) あっ、映画のお話ですよね。(そうだよ!) フライヤー裏面の資料によると、75%新作カットの作品らしかったです。 だから余計に新作カットがあまり多くなかった、ガンダムvsジオングの闘いの作画の粗が目立っちゃって残念だったんですけれど。 記憶を辿ってみると、しょっぱなのホワイトベースが宇宙に上がったシーンからして、既に新作カットでしたよね。 安彦さん独特の、メカにまでちょっと丸みを持たせた優しい線が好きなの。新作カットの色合いも好き。 なんでか、なかった子にされてしまったガンタンクの代わりに、キャノン109に搭乗するハヤト出撃のカットだとか、前作から登場のコアブースターに乗るセイラさんと、我らがスレッガーさんのカットも、そんな感じでした。 「スレッガーさんかい、早い、早いよ!」だとかの名台詞を挟みながら。 哀・戦士編と異なって、前作までのあらすじをすっとばして本編に入った、スピーディーなテンポがよかったです。 オープニング早々の、ぴ~ん♪ぴぽぱ~♪の音色が好き。 音楽と言えば、哀・戦士編に続いての井上大輔さんによる主題歌だよ!「めぐりあい」だよ! もうね、この人は天才(ニュータイプ)って思ったのね。 ガンダムの世界観をきっちり踏襲しつつの新アレンジで、とても印象的な歌を残してくださったですよ。 (一作目は変化球すぎて失敗しちゃった、例の“アレ”なんですけれどね・笑) こう考えると本当に惜しいの。一作目も井上さんの手で作られた曲だったらよかったのに。 “あっち”も、たいがいガンタンク扱いでしたよね(笑) 謝って 谷村さんと、たかじんさんに謝って! こぉいしくてぇ~♪(恋しくて~) つのぉるおもぉおぉ~いぃ~♪(つのる想い) そら茜色にぃ~染めてくぅ~♪(ここの短い間奏好き) Yes may sweet Yes may sweetest↷♪ I wanna get back Where you were↷♪ 愛しい人よぉおぉぅ↷ もおぉ~↷ぅ一度ぉ~↷♪ そうそう、井上さんの歌唱スタイルってこの↷(フォール)の使い方なんですよね。 カラオケで思いっ切り真似てるです↷♪ 「哀・戦士」といい、この「めぐりあい」といい、ヒトカラで歌うと爽快感MAXなの。 ぼっちだよ!映画だけじゃなくてカラオケも食事もぼっちだよ!悪いか! (´;ω;`) 友達はいないから ノートに猫の絵を描く♪ 友達はいないから 痩せた子猫の絵を描く♪ これはちがうよ!全然関係ない歌だよ! 全然大丈夫じゃない歌だよ! 「戦うのヤだ!」とか言ってた第一作目の子が、人さまの乗っている機械に鉄砲向けて粛々と屠っていくように覚醒した様は、考えようによっては、かなり怖いシーンかも (ll゚Д゚)怖ァ・・ (ちなみにアムロが撃墜したコンスコン隊のリック・ドムは12機全機じゃなくて9機らしいです・どうでもいい情報) でもね、劇場版の常、地味~ぃなストーリーは省かれる運命にあるんですよ。 一番惜しかったのは、マ・クベとギャンの件。 マ(笑)さん、結構好きなキャラだし、ギャンも好きなMSなので。 あと、シャリア・ブルとブラウ・ブロの地味~ぃな活躍も。ブラウ・ブロの砲台のケーブルが、にゅ~んと伸びるのも好きなの。 この映画ね、かなり感慨深いんですよ。 公開当時の私、高校生活最後の春です。卒業式済んで間がないころですよ。 数々の友人たちとの別れと、新しく開けた進路への希望や不安を大きく抱えていた時期の真っただ中ですよ。 私は進学ではなく、就職組だったのですね。数学できんかったし(笑) 本当ならデザイン関係の専門学校に行きたかったのですが、家計の事情がそれを許さず(´;ω;`) だったら他に、何か物を作ることができる職に就きたくて。←マチルダさんみたいな 親戚のコネクションを頼って、なんでかコックさんを目指す進路を選んだのですね。←なんでやねん!(笑) そんなこんなの友人たちとの別れや、新たに来る日の、めぐりあいの思いが悲喜こもごもに重なって。 そんな思い出補正採点の⭐4.5の映画でしたとさ。
2022年3月27日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
本日ガンダムⅠ〜Ⅲまで一気にみました。 何度も見ているのに涙出ました。 いい作品ですね。
2022年1月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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劇場版『機動戦士ガンダム』三部作の第三部。 宇宙へと飛び立つホワイトベース。それを追うシャア。 アムロと謎の少女ララァとの出会いは、人類に革新をもたらすのか? 今、一年戦争は終局を迎える…。 本作はTVアニメ版の第31話の後半から最終話(第43話)までを再編集したもの。 元の素材が大体250分くらいで、本作の尺が140分。三部作の内では最も時間的に余裕があることになる。 そのため、他の2作に比べると格段に映画らしい、纏まりのある一作に仕上がっている。 アニメ版では宇宙戦なのに何故か陸戦型であるガンタンクに乗っていたハヤトだが、本作では搭乗機がガンキャノンに修正されていたり、テキサスコロニー戦とソロモン戦の順番が入れ替えられていたり、ラストにシャアらしき人物が宇宙の彼方へと去っていく描写が追加されていたりと、テレビ版を観賞している人間ならニヤリと出来る変更点が沢山あるのもポイント。 いや〜、もう何というか、完璧なクライマックス、完璧な物語でした…😭 低視聴率による打ち切りが原因で、本来の構想とは違う結末になったというこの『1st』ですが、どう考えてもこのフィニッシュが最適解でしょう。いや、この結末以外考えられない!! 「人と人とはわかり合えない」という非情な現実を描き出し、それでも自分たちの子供の世代にはもしかしたら……、という希望を残して終わる。いやー、完璧✨ そりゃ、確かに一本の「映画」として考えるとちょっとこれどうなの?というところはある。 75%が新規作画だという本作。確かに映像のレベルは恐ろしく高い。前作、前々作とは比べ物にならない高級さ。 …なんだけどそれが仇をなしていて、テレビ版の作画が挟まると、そこだけが急に間の抜けた感じになってしまう。 75%も新規作画にしたんだったら、残りの25%も新規で作画に起こしてくれよ、とか思うのは消費者の我儘ですよね💦とはいえ、やはり新旧の作画のチグハグ感はちょっと気になる。 一本の物語として凄く良く出来ているとはいえ、やはり総集編感が強く出てしまっているところもある。 特にテキサスコロニーの件はちょっと浮いているように感じてしまう。 あとはミライさんとスレッガーさんの恋模様。テレビ版を観ていない観客には、かなり唐突に思えたかもしれない。 以上のように多少の瑕疵はあります。完璧な結末を見せてくれるが、完璧な映画には程遠い。 しかし!もうこれは偏愛と言われても仕方ないと思うのだが、とにかくこの『めぐりあい宇宙』が好きで好きでたまらないんです!🥰 もうララァの初登場場面からラストまではずーーーっと泣きながら見てましたからね。なんでララァとアムロが戦わなくちゃいけないのよ…😭 「人と人とのすれ違い」が殊更に描き出されるのが『1st』の特徴。この三作目は特にその傾向が強く、前作までのようなアムロを中心とした物語というよりは、登場人物たちの群像劇として成り立っている。 とにかく複雑な人間関係が至る所で形成されながら、それぞれの物語がとてもスマートな形でラストに向かって収束していっており、そのあまりの巧さに驚嘆させられる。 特に好きなのはアムロとフラウの関係。 「アムロは、違うわあの人は。私たちとは違うのよ。」というフラウの強烈なセリフ。 そして互いの心が離れ離れになってしまったことを悟ったアムロが、最後の最後に投げ掛ける「僕の好きなフラウ。」という一言。 この一言の優しさと切なさ。あぁもう思い出すだけで涙が…😭 アムロとシャアの力関係が完全に逆転してしまっているのも、本作を面白くしているポイントの一つ。 あれだけアムロを苦しめていたシャアなのに、本作では全くアムロとの戦闘についていけておらず、絶えずチャレンジャーとしての立場から描き出される。 プライドを傷つけられた上、恋人であったララァまでもガンダムに殺され、復讐に取り憑かれたシャアは本来の目的までも見失いアムロに固執する。 対して、ララァとの邂逅により戦う目的を見出したアムロは、シャアに拘ろうともせずにザビ家打倒を目指す。 「人と人とのすれ違い」というテーマが、最終決戦にも密接に関係している。これはもう神の如き作劇の巧さ。 すれ違いを続ける人々の姿を描いて描いて描いて……。 最後の最後、子供たちが真のニュータイプとしての姿を示す。そしてアムロを帰るべき場所へと導いてくれる。 多大な犠牲は、次代の人々をニュータイプ、つまり戦うことを選択しない人類へと導いた。 もう続編とか要らない、完璧なエンディングでしょうこれ!! 本作は正に予告編で流れた名文句、「人の革新の陣痛」の物語でした。 マ・クベ司令が只のモブだったり、アムロが初めて対峙したニュータイプのシャリア・ブルが出て来なかったり、名曲「いまはおやすみ」が流れなかったりと残念に思うところはあるが、それを踏まえても余りある名作中の名作。 『1st』の終盤を作っていた時の富野由悠季監督には、恐らく芸術の神が取り憑いていたのだろう。 作劇の極地とも言える本作。これをバカにする奴とは絶対に友達になれない。そんな私はオールドタイプ……。
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