機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル

劇場公開日:

解説

日本のロボットアニメの金字塔「機動戦士ガンダム」でキャラクターデザイン、アニメーションディレクターを務めた安彦良和が自ら手がけた大ヒットコミック「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」をアニメーション化。シャア・アズナブルとセイラ・マスの過去を描いた「シャア・セイラ編」を全4話で描くシリーズの第1話。宇宙世紀0068年、サイド3のムンゾ自治共和国で、宇宙に進出した人類の革新を説き、地球連邦政府からの独立を宣言しようとしていたジオン・ズム・ダイクン議長が暗殺される。ジオン・ダイクンの側近だったジンバ・ラルはザビ家の陰謀だと訴えるが、ムンゾ共和国の実権を握ろうとするザビ家の暗躍は勢いを増し、やがてジオン・ダイクンの遺児キャスバルとアルテイシアも数奇な運命をたどることになる。

2015年製作/63分/G/日本
配給:松竹
劇場公開日:2015年2月28日

スタッフ・キャスト

総監督
監督
今西隆志
企画
サンライズ
製作
サンライズ
原作
矢立肇
富野由悠季
漫画原作
安彦良和
脚本
隅沢克之
エグゼクティブプロデューサー
富岡秀行
企画プロデューサー
佐々木新
上山公一
プロデューサー
谷口理
大河原健
アニメーションキャラクターデザイン
安彦良和
ことぶきつかさ
オリジナルメカニカルデザイン
大河原邦男
メカニカルデザイン
カトキハジメ
山根公利
明貴美加
阿久津潤一
絵コンテ
安彦良和
今西隆志
演出
江上潔
アバンアニメーション絵コンテ/演出
板野一郎
総作画監督
西村博之
メカ総作画監督
鈴木卓也
作画監督
高須美野子
伊藤裕次
美術監督
池田繁美
丸山由紀子
美術ボード
丸山由紀子
美術設定
池田繁美
大久保修一
色彩設計
安部なぎさ
色指定・検査
長尾朱美
撮影監督
葛山剛士
特殊効果
村上宜隆
CGディレクター
井上喜一郎
CGチーフデザイナー
稲野義信
軍装装備デザイン
草なぎ琢仁
ディスプレイデザイン
佐山善則
タイトルデザイン
海野大輔
SF考証
鹿野司
編集
吉武将人
音響監督
藤野貞義
音響効果
西村睦弘
録音調整
西澤規夫
音楽
服部隆之
ナレーション
大塚明夫
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映画レビュー

3.5愛をこめて辛口です

2024年11月24日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

誰が観るんだろう…

安彦さん自身が危惧していた、アニメのマーケットの閉塞感。
これが解決されていない。

原作の忠実なアニメ化の枠から一歩も飛び出していない。

オリジンの読者がもっとも納得する「最大公約数」的な作り方を余儀なくされたのでしょう。

それは、いみじくも劇場版『機動戦士ガンダム』を映画館で観た時のような、なんとも言えない違和感を覚える出来栄えの作品となっていました。

ファーストガンダムを驚きと興奮で捉えた世代がみんな大人になって、作り手側になったときに、それぞれの持つガンダム像を作品に焼き付けたらこうなった。

という所でしょうか。

そこは、当時の安彦さんのような、強いこだわりを持つクリエイターが作品を引っ張っていって欲しかった。
残念ながら、今作にはそれが無いように感じました。

ことアニメ屋さんというジャンルにおいては、安彦さんはすっかりつんぼ桟敷の人になってしまったのでしょうか。

それでも、『めぐり逢い宇宙編』のような、今でも十分に鑑賞に耐えうる傑作を、生み出すための第一歩という位置付けとして、ほんとうに「オリジン」が動き始めたと言えるのでしょう。

アルテイシアに、もっと力を込めて演出して欲しかった。
それが、この作品を引き締めるカギだったと感じます。

メカニカルな描写が陳腐でも、幼児アルテイシアと、愛猫ルシファー、そして暖かく見守る優しい母アストライア、やんちゃで利発なキャスバル。

その目線から見た、よくわからない父親の存在と苦悩。
それで良かったと思うんです。

『再会、母よ』は、安彦さん自身がとても力をいれたエピソードと聞きます。
少年アムロの目を通して見た戦争の理不尽と、引き裂かれる親子の愛情。

当時、少年だった私は、「もっとガンダムがカッコ良くジオンをやっつける話が見たいよ」なんて思ったものですが、今にして思えば、アムロ目線の軸がぶれていなかったことが最大の魅力だったのです。

また、当時のロボットプロレスは、安彦さんの画力に大きく依存して魅力的にデフォルメされていたものですが、コミック版での「オリジン」の魅力はキャラクターとして美彩に描かれた、アップデートされたメカにもありました。

本作は、戦闘シーンを大きくCGに依存することとなっています。
そこは避けられない現実でしょうが、「安彦メカ」という魅力的なキャラクターが失われてしまいました。

最新のアニメ制作の現場は、こうなってしまうのか…という残念な感覚を覚えました。

収穫と言えば、進化した板野サーカスを見られたことくらいでしょうか。
それから、人間のキャラクターはよく動いていたと思います。

本作は、俯瞰で作品を捉えすぎていることと、原作に対するリスペクトが強すぎること、力の入れどころが違うと思うこと。
何よりも、安彦さんに匹敵するクリエイターが育っていないこと、など、様々な問題を抱えているアニメ界の現状を思い知らされる出来栄えでした。

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うそつきかもめ

3.5素晴らしい前日譚

2023年2月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

水星の魔女を観て、ガンダムとは?と知りたくなり
機動戦士ガンダムを全部観て、
オリジンの存在を知りました。

正直機動戦士ガンダムは後半バタバタしてたり、
突然のニュータイプ設定と言う感じだったり、
マチルダさんの最期とかあっさりしてたなとか、
絵ももう40年前と言う事もあって、
じっくり観ると言うより、
さらうと言う感じで観てたのだけど、
立て続けにオリジンを観ると
ハッキリ言ってたまげました!
感動すら覚える出来栄え、
最初の戦闘シーンから
これはヤバいシリーズかも!と言う良い意味での予感
が当たり、
人間ドラマの部分もクオリティが高くて
この後の続編もすごく楽しみです。

殺伐としてた機動戦士ガンダムに比べて、
若きランバ・ラルとかフッと息が抜ける
コメディパートもあってバランスもとても良いです。

ガンダム最高!

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奥嶋ひろまさ

5.0ファーストガンダム以前の物語。 ジオンのダイクン家、サビ家、ラル家...

2022年6月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ファーストガンダム以前の物語。
ジオンのダイクン家、サビ家、ラル家について描かれている。
個人的にはランバ・ラルとハモンさんが嬉しい。
60分とテンポ良く観やすかった。

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共感した! 0件)
よっしー

4.0キャスバル・レム・ダイクンがシャア・アズナブルになる以前、そして第...

2020年6月13日
iPhoneアプリから投稿

キャスバル・レム・ダイクンがシャア・アズナブルになる以前、そして第一作目、’79年に放映された機動戦士ガンダムへと繋がる物語の第1章となる作品でした。

まだ本当に序章という感じですが、第一作目の機動戦士ガンダムに登場したキャラクターの若かりし頃が描かれており、ファンにとっては嬉しい作品ではないかと思います。

キャスバルがどのような経緯を辿って、あそこまでの地位を手に入れたのか興味がありますし、シャア・アズナブル、好きなキャラクターでもありますし、続きも観たいと思います。

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