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7月16日(水)
学生時代に歌舞伎座の3階席でも良いから1度は歌舞伎を観ておけという先生がいたが、70過ぎるこの歳まで歌舞伎を観る事が無かった。
映画「国宝」を観て、やはり一度はちゃんと歌舞伎を観たいと思ったが、高いんだよね料金が。2万円だと映画が何回観られるか(ま、比べちゃいけないのだが)。
レビュアーの方から幕見席(歌舞伎の公演の演目のうち一幕だけを観られる。当然料金も安い)があるのを教えてもらったので行こうと思ったが自分の観たい演目を都合良くやっている訳もない。
歌舞伎座近くの映画館・東劇では定期的に歌舞伎の舞台公演をスクリーンでデジタル映画化した「シネマ歌舞伎」シリーズを上映している。
友人の知人で歌舞伎ファンの方が「いつもは毎回かわいそうな位ガラガラなのに、日曜に二人道成寺を観にいったら、ほぼ満席でビックリ。係の人に聞いたら「国宝」の影響だって言ってた」との事。7月4日から「シネマ歌舞伎」の特別上映で劇場が拡大された。
そんなに混んでいるなら空いているときに行こうと思っていたのだが、家内と吉祥寺へ出かけたらUPLINK吉祥寺でも上映していた。家内が用事を済ませている間に観賞。
2006年2月に歌舞伎座で上演された坂東玉三郎と尾上菊之助(現八代目菊五郎・現在襲名披露公演中)のコンビによる舞台「京鹿子娘二人道成寺」のデジタルシネマ化。71分。
客席後方からのカメラで幕が開く舞台全景から。カメラ据えっぱなしかと思えば、ちゃんと花道や演者の動きに合わせてアップ、移動、カットバックする。
難しいのかと思えば、花道から登場した坊主の舞の口上など駄洒落だらけで、まるで寅さんのバイの口上みたいだ。「国宝」でも描かれた衣装の早替えも観られる(当たり前か)。
舞台の上で三味線10本演奏されるのも迫力があるものだ。
監修が玉三郎だけに、着替えに入った演奏の間に前半のハイライトシーンを上手くインサートしたり、間が持たない事が無いように工夫されていると思った。
約20年前の舞台だけに二人とも若い。きっと海老反り等は今より凄いんだろうな。
舞は、吉沢亮や横浜流星も頑張っていたが、玉三郎の醸し出す雰囲気は特別か。
今度は、幕見席や3階席でも良いから生の舞台を見てみたいものだ。
その前に他の「シネマ歌舞伎」シリーズかな。
失敗したのは、イヤホンが有れば「シネマ歌舞伎イヤホンガイドアプリ」を利用すれば観賞しながら同時音声解説が聴くことが出来たのに忘れてた。
これからご覧になる方はアプリやイヤホンのご用意を。
おまけ
振りつけも所作も身に染み込ませるのは大変ですね。
talismanさんの推しのおかげで「京鹿子娘二人道成寺」観る事ができました。シネマ歌舞伎にもう少し注目して行こうと思います。
次のシネマ歌舞伎は、
「鷺娘」2005(平成17)年5月/「日高川入相花王」2005(平成17)年10月上演劇場:歌舞伎座になります。これも観に行こうと思います。