機動戦士ガンダム 第08MS小隊 ミラーズ・リポート

劇場公開日:

解説

「機動戦士ガンダム」で描かれた一年戦争を舞台に、名もなき一般兵士たちの戦いを描いたOVA「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」の8話までをまとめた総集編。「新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 特別篇」と2本立てで劇場公開された。連邦軍の新米小隊長シロー・アマダは、戦いのなかで敵対するジオン軍の女性パイロット、アイナ・サハリンと出会い、心を通わせる。そのことがきっかけで、たとえ敵国のジオン兵であっても分かり合えることができると感じたシローは、戦うことに疑問を抱きはじめ、そんなシローを監査するため情報官アリス・ミラーが派遣される。

1998年製作/50分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1998年8月1日

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(C)創通・サンライズ

映画レビュー

3.5主人公の派手な活躍をピックアップしてないところが良い

2024年11月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

一応、OVAシリーズの一部のエピソードを切り取った総集編のようなものだが、ピックアップしたエピソードがいぶし銀だ。ド派手に主人公がモビルスーツに乗って活躍するシーンはほとんどなくて、地道に村に通信ケーブルを引っ張っていたりとか、軍法会議を受けていたりとか、すごく地味なシーンが多い(ビームサーベルでお湯を沸かすシーンは派手なシーンかな?)。しかし、いずれもこの08MS小隊シリーズの中では見せ場のシーンだ。
とにかく、このシリーズの良さは泥臭く、リアルな戦闘描写にある。ニュータイプも出てこない。全体的にベトナム戦争を参考にしている部分が多いと思うが、この泥臭さは、富野由悠季らしさよりもサンライズの中の高橋良輔のラインのスタッフが活躍しているからなんだろう。
ミラーズ・リポートは主人公がスパイか調査する人物を通して、彼の軌跡を見直し、それを通して戦うことの意味を描こうという試み。ゲリラの村に食糧を分けてもらいに来たジオン軍との対峙は、争いの虚しさの描写として本当に秀逸で、主人公の葛藤を中心に据えれば、ここがピックアップされるのは適切。トップ少尉は人道的な人物だが殺される恐怖に怯えた時の表情は本当に秀逸で、戦場は敵も味方もそうでない者も恐ろしいものに変えてしまうんだなと納得させられてしまう。Netflix『復讐のレクイエム』は、本作の影響を受けているが、こういう泥臭く戦場のリアルを追求するガンダムを日本製のアニメでもまた作ってほしい。

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杉本穂高

3.0OVAを鑑賞した人は是非

2023年7月13日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

特殊なガンダムが出ない、宇宙にあがらない、小隊編成での泥臭い戦いに特化した少し特殊な外伝作品。
そのOVAの編集に新作カットを加えた劇場版作品。
プライムで久しぶりに本編見たら、こちらも観たくなってレンタルしちゃいました。
連邦調査部ミラーの目線を通して物語をふり返ります。
編集メインだけど総集編ではなく、本編の補足編のような位置付け。
なので本編ありきで、これ単体では面白くは無いでしょう。
目新しさはないうのですが、シローの強い気持ちが改めて伝わってきます。
OVAを鑑賞した人は是非。

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白波

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