【今日は母の日!】お母さんに“ありがとう”を伝えたくなる映画

2023年5月14日 08:00


あなたが母の日に見たい映画は?
あなたが母の日に見たい映画は?

5月14日は母の日。心の中ではお母さんに感謝していても、つい素っ気ない態度をとってしまったり、反抗的な口をきいてしまったり。思春期が過ぎても、照れくさくてなかなか素直に「ありがとう」と言えない人は多いはず。でも、年を重ねるにつれ“お母さん”がしてくれたことが、どれも当たり前のことではなかったことに気付かされます。

本記事では、そんな“お母さん”がテーマのおすすめ映画を紹介。愛にあふれた素敵な作品ばかりなので、見終わったあとは自然と「ありがとう」と伝えたくなるかもしれません。


◆「湯を沸かすほどの熱い愛」(2016年/125分/中野量太監督)

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<作品概要&あらすじ>

浅田家!」「長いお別れ」の中野量太監督の商業映画デビュー作。宮沢りえが余命宣告を受けた母親役を演じて第40回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を獲得し、娘役の杉咲花も同賞の最優秀助演女優賞に輝いた。夫役でオダギリジョーが共演し、松坂桃李篠原ゆき子駿河太郎らが脇を固めた。

銭湯「幸の湯」を営む幸野家は、父親の一浩(オダギリジョー)と母親の双葉(宮沢)、娘の安澄(杉咲)の3人家族。しかし、1年前に一浩が家を出て以来、銭湯は休業状態で、双葉は持ち前の明るさと強さでパートをしながら安澄を育てていた。そんなある日、職場で倒れた双葉は、余命2カ月という宣告を受ける。その日から彼女は「絶対にやっておくべきこと」を実行していく。

<おすすめポイント>

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宮沢さん演じる“お母ちゃん”の強くて深い愛に胸が熱くなる感動作。いじめが原因で不登校ぎみな娘が「(私は)お母ちゃんとは全然違う」「私には立ち向かう勇気がない」と泣くシーンで、「(お母ちゃんだって)何にも変わらないよ」とつぶやくお母ちゃんの横顔が印象的。精一杯生きよう、そして親が生きている間に孝行しようと思わせてくれる作品です。


◆「こんにちは、私のお母さん」(2021年/128分/ジア・リン監督)

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<作品概要&あらすじ>

中国の人気喜劇女優ジア・リンが、亡き母との実話をもとに脚本を執筆し、初監督を務めたタイムスリップ・コメディ。ジア・リンは、撮影当時39歳で主人公の高校生を演じた。

高校生のジア・シャオリン(ジア・リン)は、元気と明るさだけが取り柄で、母(リウ・ジア)に苦労ばかりかけてきた。ジアの大学合格祝賀会の帰り道、自転車を二人乗りしていたジアと母は交通事故に遭う。病院で意識のない母を見て泣き続けるジアだったが、気がつくと20年前の1981年にタイムスリップしていた。そこでまだ父親と結婚する前の母(チャン・シャオフェイ)と出会ったジアは、母の幸せのためにお金持ちの男性と結婚させようと奮闘する。

<おすすめポイント>

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前半はコメディ色が強めですが、後半は落涙必至! 母親が娘を愛しく思う気持ち、そして娘が母親を恋しく思う気持ちが交互に胸に迫り、涙が止まらなくなります。子どもにとって母親は、生まれた時から“お母さん”の姿。だから、ついお母さんにも青春時代があったことを忘れてしまう。監督兼主演のジア・リンの亡き母への思慕が詰まった、ハートフルな親子物語です。


◆「今日も嫌がらせ弁当」(2019年/106分/塚本連平監督)

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<作品概要&あらすじ>

篠原涼子芳根京子の共演で、ブログから書籍化された同名エッセイを映画化。シングルマザーの母親と反抗期の娘が弁当を通じて交流する様子を描いた。佐藤隆太松井玲奈佐藤寛太らが共演。「TELL ME hideと見た景色」「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」の塚本連平が監督・脚本を手がけた。

シングルマザーの持丸かおり(篠原)は、八丈島で次女の双葉(芳根)と暮らしている。幼いころは「大人になったらお母さんと一緒にレストランをやる」と言っていた双葉も、最近ではすっかり反抗期に突入し、生意気な態度で何を聞いても返事すらしない。そんな娘に対抗して、かおりは双葉の嫌がる「キャラ弁」を作ることに。やがてそのお弁当は、会話のない娘への大切なメッセージへと変わっていく。

<おすすめポイント>

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反抗期真っ盛りの娘は、目覚まし時計が鳴っても起きず、食べた食器はそのまま。それなのに、母親をウザがり、同じ部屋にいても会話はせず、LINEを送りつけるだけ。あまりにひどい態度ですが、程度の差こそあれ、身に覚えがある人はきっと少なくないはず。高校3年間続いたキャラ弁攻撃ですが、お弁当に込められていたのは母の愛情。とても真似はできませんが、手の込んだキャラ弁は見るだけで楽しい気持ちになります。


◆「お料理帖 息子に遺す記憶のレシピ」(2018年/104分/キム・ソンホ監督)

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<作品概要&あらすじ>

認知症になった母親が残した一冊の料理帖を通して、家族への複雑な思いや愛情を描いたヒューマンドラマ。母親役をベテラン女優のイ・ジュシルが演じ、ドラマ「紳士の品格」「恋愛操作団 シラノ」のイ・ジョンヒョクが息子役で共演した。監督は「犬どろぼう完全計画」のキム・ソンホ

女手ひとつで惣菜屋を営みながら、子どもを育ててきたエラン(イ・ジュシル)。しかし、息子のギュヒョン(イ・ジョンヒョク)は生活能力に乏しく、妻に頼りきりで、エランが孫の世話を見ることも多い。そんな息子の姿に自分勝手だった夫の影を見るようで、エランはつい小言をもらしてしまうのだった。そんなある日、エランに認知症の症状が表れ、息子のギュヒョンは母を介護施設に預けることを決める。

<おすすめポイント>

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エランお手製の惣菜はどれも健康を気遣ったものばかりで、近所の住民にとっては食卓を守ってくれる心強い存在。共働きの息子夫婦も食事はエランに頼りきりで、孫たちも祖母特製のおにぎりが大好物。そんなときエランの認知症がわかり、息子は食べられなくなって初めて母親の料理の有難みを知ることになります。母親が作ってくれた家庭料理を懐かしく思うとともに、親の老後について考えさせられる作品です。


◆「怪しい彼女」(2014年/125分/ファン・ドンヒョク監督)

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<作品概要&あらすじ>

新聞記者」「サニー 永遠の仲間たち」のシム・ウンギョンが主演したハートフルコメディ。「トガニ 幼き瞳の告発」「マイ・ファーザー」のファン・ドンヒョク監督がコメディに初挑戦し、各国で大ヒットを記録した。日本では「あやしい彼女」、中国では「20歳よ、もう一度」、ベトナムでは「ベトナムの怪しい彼女」のタイトルでリメイクされた。

頑固で毒舌な70歳の老女オ・マルスン(ナ・ムニ)は、ふと目に入った写真館で記念撮影をしたところ、突然、20歳の姿に若返ってしまう。これまで女手ひとつで育児と生活に追われ、自由に生きられなかった彼女は、オ・ドゥリ(シム・ウンギョン)として新たな人生をスタートすることに決める。

<おすすめポイント>

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見た目はハタチ、心は老女のヒロインを演じたシム・ウンギョンさんの振り切った演技が話題を呼んだファンタジック・コメディ。若かりし頃の体を取り戻した主人公が、孫のバンドのボーカルとして活躍し、遅れてきた青春を謳歌する姿はなんとも楽しそうで、見ているだけで元気がもらえます。そして終盤は、家族愛にあふれた涙を誘う展開が……。リメイク版も各国それぞれの味わいがあるので、ぜひ見比べてみてください。


◆「そして、バトンは渡された」(2021年/137分/前田哲監督)

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<作品概要&あらすじ>

永野芽郁田中圭石原さとみの共演で、第16回本屋大賞を受賞した瀬尾まいこの同名ベストセラー小説を映画化。「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」「ロストケア」の前田哲監督がメガホンをとった。

女子高生の優子(永野)は、わけあって料理上手な義理の父親・森宮さん(田中)と2人暮らしをしている。一方、夫を何度も変えて生きるシングルマザーの梨花(石原)は泣き虫な娘みぃたんに精いっぱいの愛情を注いでいたが、ある日突然、娘を残して姿を消してしまう。

<おすすめポイント>

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高校卒業を控える優子と、血の繋がらない父親の森宮さん。自由奔放なシングルマザーの梨花と幼いみぃたん。本作では2組の親子の物語が並行して描かれていきますが、終盤ですべての伏線が回収されたとき、親たちが繋いだ愛のバトンに胸を打たれます。血の繋がりがあろうがなかろうが、大切に育てた子どもを愛しく思う気持ちは同じ。結婚が決まったカップルにもおすすめです。


◆「Bao」(2018年/8分/ドミー・シー監督)

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<作品概要&あらすじ>

私ときどきレッサーパンダ」を手掛けた中国出身でカナダ育ちのドミー・シー監督が、自身の経験をベースに描いたピクサー・アニメーション・スタジオの短編作品。第91回アカデミー賞で短編アニメーション賞を受賞した。

カナダ、トロントの中国人コミュニティで暮らす一家は、ひとり息子が成長して家を離れ、母親はどこか寂しい思いを抱えながら過ごしていた。そんなある日、彼女が作った中華まんに命が宿る。母親は、中華まんを息子のように愛情を込めて育てるのだが……。

<おすすめポイント>

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10分足らずの短編ですが、親目線でも子ども目線でも共感できる作品。子育ての喜び、思春期を迎えた子どもとのすれ違い、うまく子離れができなかったことで生まれてしまった親子の溝が、擬人化されたキュートな肉まんの姿を通して描かれていきます。子どもはいつまでも幼いままではなく、いつかは巣立っていくもの。そして子どもは親と離れることで、親の愛に気付けるのものなのかもしれません。

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(C)2016「湯を沸かすほどの熱い愛」製作委員会

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