映画.comユーザーが推薦する #花火が美しい映画10作
2022年8月25日 19:00
あっという間に8月も最終週。今年は3年ぶりに行動制限がない夏ということで、花火大会が開かれた地域も多く、久々に華やかでにぎやかな夏の夜を楽しんだ方もいらっしゃることでしょう。このほど、映画.comがTwitterで「花火が美しい映画」を募集。寄せられた作品から10作品を紹介します。今年はまだ実際の花火を見ていない人も、映画の中の花火を見ながら残りの夏を楽しむのはいかがでしょうか?
【作品情報】
B級恐怖映画の音響効果マン、ジャックが陰謀に巻き込まれながらも、真相を究明しようと奔走する主人公の姿を描いたサスペンス・スリラー。自動車事故を目撃し、川に落ちた車からサリーという女性を救助したジャック。サリーと同乗していた死亡者が次期大統領候補だったことを知り、さらに録音テープに収められた音から、これが狙撃によって起きた事件だと気づく。やがてサリーの正体も明るみになる。
「サタデー・ナイト・フィーバー」で大人気となったジョン・トラボルタ主演、巨匠デ・パルマによるサスペンス。主人公が音響マンという設定からのラスト、そして撮影方法など、見どころ満載なものの、興行成績は今一つだったそう。しかしクエンティン・タランティーノ監督が本作の大ファンだったことから、のちにトラボルタが「パルプ・フィクション」(94)で再注目されるきっかけとなったという逸話も。
死神と人間の女性が紡ぎ出すファンタスティックな恋愛ドラマ。大富豪パリッシュのもとに死神ジョー・ブラックがやってくる。パリッシュの娘のスーザンはジョーの姿が、意気投合した青年にそっくりだったことに驚く。なぜならジョーは死んだその青年の肉体を借りてこの世界に降りてきたのだ。ふたりは徐々に愛を深めていき、人間の恋愛を知ったジョーは彼女をあの世に連れて行きたいと葛藤するが…。
この世のものではない存在が人間と恋に落ち、苦悩する……。映画らしいファンタジーと悲恋を描いたラブストーリーですが、若き日のブラッド・ピットが、花火と同じくらい美しいのです。昨年「ファーザー」でアカデミー賞主演男優賞を獲得した名優アンソニー・ホプキンスが本作でも、人間の死を見つめさせる父を好演。
DCコミックスが生んだ女性ヒーロー、ワンダーウーマンの誕生と活躍を描き、全世界で大ヒットを記録したアクションエンタテインメント「ワンダーウーマン」の続編。考古学者のダイアナには、ヒーロー界最強とも言われるスーパーパワーを秘めた戦士ワンダーウーマンという、もうひとつの顔があった。1984年、巨大な陰謀と、正体不明の敵チーターの出現により、最強といわれるワンダーウーマンが絶体絶命の危機に陥る。
前作主演のガル・ギャドットが続投し、前作でダイアナと惹かれあった、クリス・パイン演じるスティーブも再登場。とにかく強くて美しいワンダーウーマンがたった1人で人類滅亡の危機に立ち向かいます。陸・海・空それぞれのステージで手に汗握るバトルが展開、その中でもとりわけ目を引く花火は大スクリーンで見たい!
大ヒットファンタジーシリーズの5作目。闇の帝王ヴォルデモート卿の復活を目の当たりにしたハリーと、その事実を認めようとしない魔法省が対立。ホグワーツ魔法魔術学校には、「闇の魔術の防衛術」の教授としてドローレス・アンブリッジが就任。実利的な魔法の訓練を禁じるアンブリッジに対抗し、ハリーは来るべき戦いのために有志の生徒を集めて「ダンブルドア軍団」を結成し、秘密裏に魔法の特訓に励む。
本作は「これまでで最もエモーショナルな作品だと思う。ハリーはとてつもない孤独を味わい、別れの悲しさを体験するわけだからね」(https://eiga.com/movie/1888/interview/)とインタビューで語るイェーツ監督。だんだんと大人になっていくハリー達の心の成長ぶりが見もの。双子のジョージとフレッドがこれでもか!という大量の花火を打ち上げます。
コリン・ファース主演、マーク・ミラー原作によるスパイアクション。表向きは高級スーツ店だが実は世界最強のスパイ組織「キングスマン」で活躍する主人公ハリー・ハートの奮闘を描く。ある日、組織の一員が何者かに殺されてしまい、その代わりに新人をスカウトすることになるハリーは、かつて命を助けてもらった恩人の息子エグジーをキングスマンの候補生に抜擢する。
名優コリン・ファースが、高級ブリティッシュスーツを着こなし、キレッキレのアクションを繰り広げる…、この設定だけで世界が湧き、2010年代を代表する大ヒットスパイアクションシリーズとなった本作。マシュー・ボーン監督独自の映像センスにより、暴力的な描写もポップに変換。ある意味残酷なシーンを花火で表現するのはお見事!
【作品情報】
菅原比呂志監督が宗田理氏の同名小説を映画化。理不尽な校則に反発し廃工場に立てこもった中学生と、教師や親など大人たちとの戦いを描く。ある日、厳しい校則に耐えかねた青葉中学1年の男子生徒8人が失跡。女子3人も加わり、町外れにある廃工場に立てこもり、バリケードをつくり武装化。「子どもVS大人」のバトルが始まる。
宮沢りえさんの映画デビュー作として話題を集めた本作。厳しい校則に反発し、自由を求めて立ち上がった中学生たちと生徒を制圧しようとする学校側が機動隊の出動を要請したり、生徒たちは廃戦車を動かすなどその映像も本格的。クライマックスに忘れがたい花火が上がります。
山本周五郎賞を受賞した伊坂幸太郎の逃亡劇を、「アヒルと鴨のコインロッカー」「フィッシュストーリー」でも伊坂作品の監督を務めた中村義洋が映画化。野党初となる首相の凱旋パレードが行われている仙台で、ラジコンヘリ爆弾を使った首相暗殺事件が起きる。時を同じくして、久々に旧友・森田と再会を果たしていた青柳は、突然現れた警官から発砲され、追われる身となってしまう。
堺雅人さん&竹内結子さんのコンビが爽快なヒット作。国家的陰謀と逃げつづける主人公・青柳の姿を対比させるスリリングな展開に息をのむ本作は、オール仙台ロケで撮影されました。青柳が、学生時代に花火工場でアルバイトをしていたことが、重要なエピソードに。ラストの夜空に大輪の花火が打ちあがります。
雪国の小さな町を舞台に、引きこもりの兄と余命わずかな妹の実話を映画化。高良健吾と谷村美月が兄妹を演じる。5年前、須藤一家は病弱な長女・華の療養のために新潟県小千谷市片貝町に引っ越してきた。毎年世界一の花火が打ち上げられる「片貝まつり」の日に半年間の入院生活を終えた華は、兄の太郎が部屋に引きこもっていることを聞かされる。華は花火大会を主催する成人会に兄を参加させようと、無理やり太郎を外に連れ出すことにする。
いわゆる“難病もの”と括ることの出来ない良作。今作に登場する兄妹は実在し、彼らを紹介するドキュメンタリーを見た国本雅広監督が、映画化を決意したと製作当時に語っています。谷村さんは撮影に際し、役作りのために髪を剃り落として現場に臨みました。本編に映る花火は言うまでもなく美しいのですが、華にとって花火が幸せの象徴であることを知った太郎のひたむきな決意は、華にとって美しい花火を見上げる以上の喜びをもたらしたと言えるのではないでしょうか。藤井フミヤさんが歌う主題歌「今、君に言っておこう」にもグッときます。
2004年の新潟県中越地震から復興をとげ、11年の東日本大震災発生時には被災者をいち早く受け入れた新潟・長岡市を舞台に、ひとりの女性新聞記者がさまざまな人と出会い、不思議な体験を重ねていく姿を大林宣彦監督が描く。11年夏、熊本・天草の地方紙記者の玲子が新潟・長岡を訪れる。目的は、中越地震を乗り越え復興し、東日本大震災の被災者をいち早く受け入れた同地を取材すること。そして、長年音信不通だった元恋人からの「長岡の花火を見てほしい」という便りに心ひかれたためだった。
長岡花火は、コロナ禍前の全盛期には100万人の観客を集めるほど全国的な知名度を誇っています。でも、商業的な花火大会ではないんです。慰霊、復興、平和への祈りが込められ、その思いを汲み取った大林監督が、花火に宿った“心”を映画にしたのです。ただ、そこは大林作品ですから、フィクション、ドキュメンタリー、演劇、アニメーションなど、ありとあらゆる手法を駆使して観る者を圧倒してきます。本編は160分と覚悟のいる尺ですが、夏の終わりの記念として観てみてはいかがでしょうか。
プロデューサー、脚本家、小説家として数々の作品を手がけてきた川村元気が2019年に発表した同名小説を、自ら長編初メガホンをとって映画化。レコード会社に勤める青年・葛西泉と、ピアノ教室を営む母・百合子。過去に百合子が起こしたある事件により、親子の間には埋まらない溝があった。ある日、百合子が認知症を発症する。記憶が失われていくスピードは徐々に加速し、泉の妻・香織の名前さえも分からなくなってしまう。それでも泉は、これまでの親子の時間を取り戻すかのように献身的に母を支え続ける。そんなある日、泉は百合子の部屋で1冊のノートを発見する。そこには、泉が決して忘れることのできない事件の真相がつづられていた。
菅田将暉と原田美枝子が親子役で主演を務めたヒューマンドラマですが、川村監督は今作を1シーン1カットで撮り切りました。認知症を発症し、どんどん記憶が失われていく百合子が口にする「半分の花火、見たい」という言葉の真意に胸が打たれます。実際に花火を打ち上げてロケを行った長野県・諏訪湖での撮影は、過酷を極めたといいます。誰に対して、どのようなことが過酷だったのかを知るために、公開(9月9日)されたら劇場で確認してみませんか?
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父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。