【2021年映画の食べ納め!】「花束みたいな恋をした」「プロミシング・ヤング・ウーマン」…おいしそうな食べ物が登場するおすすめ映画7選
2021年12月29日 14:00
まもなく終わりを迎えようとしている2021年、今年もたくさんの映画が公開されました。年末の映画ファンの恒例行事といえば、年間ランキングの選定と発表。そこで本記事では、コラム「映画食べ歩き日記」らしく、「おいしそうな食べ物が登場する映画」7選を決定。思わず食べたくなる料理とともに、1年間を振り返っていきましょう。
▽男を“成敗”したあと、血だらけでかぶりつくパン
「プロミシング・ヤング・ウーマン」(113分/PG12/エメラルド・フェネル監督)
まずは、第93回アカデミー賞で5部門にノミネートされ、脚本賞を受賞するなど、オスカーを大いに盛り上げた「プロミシング・ヤング・ウーマン」。キャリー・マリガン(「17歳の肖像」「華麗なるギャツビー」)が主演し、ドラマ「ザ・クラウン」など女優としても活躍するエメラルド・フェネルが、オリジナル脚本で長編監督デビューを飾りました。
30歳を目前にしたキャシー(マリガン)は、ある事件で医大を中退し、いまはカフェの店員として平凡な毎日を送っている。しかし裏では、夜ごとバーやクラブで泥酔したフリをして、自分を家へと連れこんだ男たちに裁きを下していた。ある日、大学時代のクラスメイトで、小児科医となったライアン(ボー・バーナム)がカフェを訪れ、ふたりは距離を縮めていく。一方、この偶然の再会である事実を知り、彼女はかつて親友の未来を奪った悲惨な事件の関係者への復讐心を覚醒させる。
本作で描かれるのは、“前途有望な若い女性”(プロミシング・ヤング・ウーマン)だったキャシーによる、未来を踏みにじった男たち(と、女たち)へのリベンジ。「ロマンティックコメディ×復讐劇」という新ジャンル、復讐劇に似つかわしくないポップでキュートなカラー満載の映像など、さまざまな新しさが目を引く作品です。
キャシーの復讐の対象が、泥酔した女性に近付く自称“ナイスガイ”(いい奴)である男性だけではなく、女性が搾取される構造に加担した女性にも向けられている点が秀逸。単なる「男性VS女性」の構図に落とし込まず、女性たちが置かれている複雑な状況が明らかになっていきます。スクリーンから目が離せなくなるような鮮烈な世界観、物語にこめられた強いメッセージ、ジャンルレスで二転三転するストーリーなど、全てにおいて完璧であり、筆者の「2021年ベスト作品」と断言できます。
なかでも注目したいのは、キャシーが自身を家に連れ込んだ男に裁きを下す最初の“成敗”のあと、タイトルが出た直後のシーン。裸足で、シャツや腕に血をつけたキャシーが、カラフルなネイルを施した手でサンドイッチなのか、ホットドッグなのか、何らかのパンをつかみ、かぶりつきながら歩いています。“成敗”を終えたキャシーの、斬新すぎる腹ごしらえ。こんなに血が飛んでいるなんて、昨夜の男は一体どんな目に遭わされたのでしょうか(劇中では描かれません)……。
そんな彼女の姿を見て、卑猥な言葉ではやし立てる工事現場の作業員たち。しかし、キャシーが冷ややかな視線を向け続けると、罵りながらも怯えたように去っていきます。このあと、クールでしたたかなキャシーがどんな物語を繰り広げるのか、期待を最高値まで引き上げてくれる、かっこよすぎるオープニングです。
▽喪失感からの“再生”を象徴するような、食にまつわるシーンが印象的
「ムーンライト・シャドウ」(92分/R15+/エドモンド・ヨウ監督)
吉本ばなな氏の「キッチン」(新潮社刊)に収録された初期の同名短編小説を、「アケラット ロヒンギャの祈り」「Malu 夢路」などで知られるマレーシア出身のエドモンド・ヨウ監督が映画化。小松菜奈、宮沢氷魚、佐藤緋美、臼田あさ美らが共演しています。
さつき(小松)と等(宮沢)はある日、鈴の音に導かれるように出会い、たちまち恋に落ちる。等の3歳年下の弟・柊(佐藤)と、その恋人・ゆみこ(中原ナナ)をあわせた4人は意気投合し、多くの時間をともに過ごす。しかし、事故で等とゆみこが亡くなり、さつきと柊は悲しみに暮れる。愛する人を亡くした現実を受け止めきれないさつきと、そんな彼女を心配する柊。それぞれの方法で悲しみに向き合おうとしていたとき、ふたりは不思議な女性・麗と知り合い、満月の夜の終わりに死者と再会できるという「月影現象」に導かれていく。
本作では、愛する人を失った人々の心の動きが、繊細に綴られています。観客が、さつきと柊に深く心を寄せ、どうしようもない喪失感に囚われてしまうのは、4人で過ごした時間が眩しく、美しく描かれているからなのです。
等の弟・柊は、初対面の人に手料理を振舞うことを流儀としていて、さつきと初めて会ったときも、料理を作ってくれます。なんでも柊は、食事をする姿をみると、その人のことが理解できるそうなのです。カメラがとらえるのは、4人が囲む食卓に並んだロールキャベツやオムレツやパン。楽しげに語らう4人は本当に幸せそうです。
事故のあと、深い悲しみに打ちひしがれ、立ち直れないさつきは、正気を保つために走り続け、何も喉を通らなくなってしまいます。しかし、麗との対話や「月影現象」を通して、彼女が少しずつでも何かを口にしていく姿は、深い闇のなかでも生きようともがいているようです。麗に中国茶を振舞われたり、天ぷらそば定食を食べたり、柊とパン屋さんに立ち寄ったり。食にまつわるシーンが“再生”を象徴しているかのように、切実ながらも生き生きとした印象を残す作品です。
▽疲れているとき、心が弱っているときの特効薬! ベッドの下でひっそりと味わうジャム
「ビルド・ア・ガール」(105分/R15+/コーキー・ギェドロイツ監督)
「レディ・バード」「ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー」で注目を浴びたビーニー・フェルドスタインが主演し、作家でコラムニストのキャトリン・モランの半自伝的小説「How to Build a Girl」を映画化した青春ドラマ。
1993年、イギリス郊外に家族7人で暮らすジョアンナ(フェルドスタイン)は、底なしの想像力を持ち、文才に長けた16歳の高校生。しかし、あふれんばかりの表現や自己実現への欲求を持て余し、悶々とした日々を送っていた。彼女はある日、大手音楽情報誌「D&ME」のライターに応募し、ひとりで大都会ロンドンへ乗りこみ、仕事を手に入れることに成功。髪を真っ赤に染め、大胆で奇抜な衣装に身を包み、やがて過激な記事を書きまくる辛口批評家“ドリー・ワイルド”へと変身した彼女は爆発的な人気を得るが、徐々に自分の心を見失っていく。
「ビルド・ア・ガール」では、そのタイトルが示す通り、16歳の女の子が逃げ出さずに自分自身と向き合い、やがて自分らしさや生き方を見つけるまでの冒険が描かれています。その過程は失敗だらけで、傷付き、自分を嫌いになりそうになりながらも、何度も前を向くジョアンナ。彼女は思春期の筆者とどこか似ていて、「見ていられない!」と共感性羞恥に襲われながらも、その不屈の精神に勇気がもらえます。
劇中では、「心が折れる→立ち上がる!」というパワフルかつ愛おしいシーンが満載です。特にここで語りたいのは、詩のコンテストに出場し、テレビに出演するも、緊張のあまり大失敗してしまった直後のシーン。学校でも笑い者にされ、撃沈したジョアンナは部屋にこもり、「もう誰も私のことを見ないで!」という思いの表れなのか、ベッドの下に隠れてしまいます。「死に方を考えてる」というほど傷付いた彼女の心を癒すのは、瓶から直接スプーンですくう(パッケージと赤色から、恐らくいちごではないかと思われる)ジャム。筆者も、受験勉強が辛いときに、よく家族の目を盗んで、キッチンでざらめを盗み食いしていたことを思い出しました。瓶から直接……という背徳感、脳をしびれさせる圧倒的な甘さが、たまらないんですよね。
ベッドの下に隠れたままのジョアンナと、兄クリッシー(ローリー・キナストン)の会話もチャーミング。その後、クリッシーはジョアンナに、音楽ライター募集の記事のことを教えてくれます。新たなチャレンジと、ひとすくいのジャムが、ジョアンナの未来を切り開いていくのです。
▽麦と絹の忘れられない5年間、忘れられないあの日の焼きそばパン
「花束みたいな恋をした」(124分/土井裕泰監督)
菅田将暉と有村架純が共演し、「東京ラブストーリー」「最高の離婚」「カルテット」など数々のヒットドラマで知られる坂元裕二がオリジナル脚本を手がけたラブストーリー。
東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことで、大学生の山音麦(菅田)と八谷絹(有村)は知り合う。共通点が多く、あっという間に惹かれ合ったふたりは付き合い始め、大学卒業後はフリーターをしながら同棲をスタートさせる。日常でどんなことが起こっても、日々の現状維持を目標に、ふたりは就職活動を続けるが……。
本作で描かれるのは、2015年に出会い、恋に落ちた麦と絹の忘れられない5年間。ふたりの恋心、愛おしくかけがえのない日々、人生の分岐点、衝突やすれ違い――。誰もが共感し、成就しなかった過去の恋愛に思いを馳せてしまうような物語に仕上がっています。
坂元作品ならではの豊かな“雑談”のなかで、麦と絹の好きなものや価値観、それぞれの気持ちが優しく、ときに切なく紐解かれていきます。同時代の小説や漫画、映画、音楽、ゲーム、展覧会など、ふたりがカルチャーへの愛を語るシーンは楽しく、本棚が映るシーンは、ついタイトルをひとつひとつ、確認したくなってしまいます。
そんなカルチャー談義と並び、ふたりが食事をするシーンも、幸せに満ち溢れています。5年間一緒に過ごしてきたふたりは、数えきれないほど食事をともにしてきたはず。「女の子に花の名を教わると、男の子はその花を見るたびに、一生その子のことを思い出しちゃうんだって」――そんな絹の言葉もありますが、もしかしたら食べ物でもそんな現象が起こるのかも……?と考えてしまうほど、ふたりの食事シーンはどれも、深い印象を残すのです。
初めて出会った日の夜、麦の家で、彼が作ったガスタンクの映画を見ながら食べる焼きおにぎり。告白の瞬間に目の前にあったファミレスのチョコレートパフェ。川原を散歩しながら食べた「ベーカリー木村屋」の焼きそばパン。この焼きそばパンを食べるシーン(食べ歩きって、格別においしく感じますよね)は、終盤で“ある奇跡”へとつながっていきます。あの日、あのとき、あの場所で、いまは隣にいない人と食べたもの。そんな愛おしい記憶は、いつでも自分の心をあたためてくれるものなのです。
▽食卓を囲むシーンから感じられる、日韓の家族の関係の変化と心のつながり
「舟を編む」「茜色に焼かれる」の石井裕也監督が、韓国人スタッフ&キャストとともにオール韓国ロケで撮り上げた作品。
妻を病気で亡くした小説家の青木剛(池松壮亮)は、ひとり息子の学(佐藤凌)とともに、疎遠になっていた兄・透(オダギリジョー)が暮らすソウルへ渡る。兄からは「韓国で仕事がある」と言われていたが、剛の期待とは違い、兄はその日暮らしの貧しい生活を送っていた。剛はほとんど韓国語も話せないまま、怪しい化粧品の輸入販売を手伝い始める。一方、元人気アイドルのチェ・ソル(チェ・ヒソ)は、亡くなった父母の代わりに、兄ジョンウ(キム・ミンジェ)と喘息持ちの妹ポム(キム・イェウン)を養うため、所属事務所の社長と関係を持ちながら、細々と芸能活動を続けていた。
ひょんなことから、ソウルから江原道へと一緒に旅をすることになる、日本の家族と韓国の家族。言葉が通じず、最初のうちは誤解や諍いがありながらも、少しずつ心を通わせていきます。唯一日本語と韓国語を理解し、ふたつの国をつなぐ通訳としての役割を果たす兄・透は、いいかげんなようで、「この国で必要な言葉は『メクチュ・チュセヨ』(ビール下さい)と『サランヘヨ』(愛してる)」「そういうくだらない常識を乗り越えるために、ビールと愛があるんだよ」など、さらっと素敵な名言を口にします。オダギリさんが、本当にはまり役なんです!
「ビールと愛」の両方がそろう食卓を囲み、ふたつの家族は絆を深めていきます。随所に食卓のシーンが挿入され、そこでの会話から、家族の距離感の変化を感じることができるのです。近年、韓国映画やドラマへの注目度が上がるとともに、改めて話題になっている韓国グルメ。映画ファンであれば、「パラサイト 半地下の家族」の牛肉入りのチャパグリ(ジャージャー麺のインスタント「チャパゲティ」+もちもちした麺とピリッとした味のラーメン「ノグリ」)や、「エクストリーム・ジョブ」の水原(スウォン)カルビ味チキンなどを思い浮かべる方も多いかもしれません。
旅の序盤、中華料理店を訪れた一行は、チャジャンミョン(ジャージャー麺)やムルマンドゥ(水餃子)を食べながら、青島ビールを飲んでいます。コミュニケーションが成立しない6人の間には、どこか気まずい空気が流れているようです。続いては、旅の途中で立ち寄ったソルの親戚宅で振る舞われる、韓国の家庭料理。6人は随分と打ち解けた様子で、楽しげに語らい、食事後はお酒を酌み交わします。
そして最後は、ソルと兄妹たちの家の食卓。プルコギ(牛肉のすき焼き)の鍋を中心に、キムチや揚げ物をつまみながら、ごはんやカップラーメンを食べています。誰もが目の前の食べ物に夢中で、皿や箸の音、咀嚼音だけが聞こえる静かな空間。日韓の家族が、長年一緒に過ごしてきたかのように見える、素敵なシーンに仕上がっています。
▽アメリカンドリームを掴み、“ドーナツ王”となったカンボジア人男性の数奇な運命
「ブレードランナー」「グラディエーター」の名匠リドリー・スコットが製作総指揮に名を連ねた、アメリカで“ドーナツ王”と呼ばれるカンボジア人のテッド・ノイの人生に迫るドキュメンタリー。
アメリカ国内には、約2万5000店以上のドーナツ店があります。うち約5000店舗があるカリフォルニアで車通勤する人々の朝の定番は、「ドーナツ2個と1杯のコーヒー」なのだそうです。
本作の題材は、そんなアメリカ人が愛してやまないドーナツ店の経営で、誰もが羨むアメリカンドリームを掴んだカンボジア人、テッド・ノイ。彼の成功で、現在カリフォルニアのドーナツ店の90%以上は、カンボジア系アメリカ人が経営しているそう。カンボジア内戦、難民問題、大手チェーン店と個人経営店の対立などの幾多の困難を乗り越えた、ノイの着眼点や発想に驚かされます。移民としてアメリカに渡り、そこで一大ドーナツ帝国を築き、豪邸で満ち足りた日々を送っていた彼は、その後どのような数奇な運命を辿ったのか――最後まで目が離せない作品です。
そして本作のもうひとりの主人公といえば、もちろんおいしそうなドーナツの数々! 油で揚げたり、カラフルなトッピングをしたり……調理シーンは香ばしい匂いが漂ってきそうなほど。ノイの波乱に満ちた人生のストーリーが濃厚なうえに、現在まで脈々と続くドーナツ店の現在の状況、オーナーたちの経営術、最新ドーナツ事情まで、ドーナツ自体にも詳しくなれる作品です。深夜に見た筆者はおなかが空いて、激しく後悔しました。ドーナツを手元に置いてから(もしくは鑑賞後、確実にドーナツを食べられる算段をつけてから)本作を鑑賞し、至高の「ドーナツ・タイム」を楽しんでください。
▽すぐに真似したくなるような“おうちごはん”が続々登場! 21年の締めくくりにふさわしい1本
「劇場版 きのう何食べた?」(公開中/120分/中江和仁監督)
よしながふみ氏の人気漫画をドラマ化した「きのう何食べた?」(19)の劇場版。西島秀俊、内野聖陽、山本耕史、磯村勇斗らドラマのレギュラーキャストが続投し、新たに「SixTONES」の松村北斗が出演しました。
料理上手で几帳面な倹約家の弁護士・筧史朗(シロさん/西島)と、その恋人で人当たりの良い美容師・矢吹賢二(ケンジ/内野)は、ふたりでとる夕食の時間を大切に、ささやかな幸せに満ちた日々を送っている。ある日、史朗の提案で、賢二の誕生日プレゼントとして京都旅行に行くことに。賢二は京都を満喫していたが、道中に史朗からショックな話を切り出されてしまう。この京都旅行をきっかけに、ふたりはお互いの心の内を明かすことができなくなってしまい……。
2021年を締めくくるにふさわしい、まさに「食べ物映画」の代表格ともいえる本作。ドラマと同様、男ふたり暮らしのあたたかくもほろ苦い日々を、食卓の風景とともに綴ります。シロさんによる珠玉の“おうちごはん”が、調理シーンとレシピとともに紹介されるため、すぐに家に帰って真似したくなるのです。
映画でも全編にわたりさまざまな料理が登場しますが、まず目を引いたのは、落ち込んでいるケンジを励ますため、シロさんがつくり始めたリンゴのキャラメル煮。鍋で煮詰めたカラメルのなかに、カットした林檎を投入し、たっぷりと絡めます。シロさんは、それをトーストにのせてパクリ。ケンジはハーゲンダッツのバニラアイス+シナモンという罪深いトッピングを考案し、トーストを頬張り、たちまちとろけそうな表情に。カロリーを気にするシロさんも思わず真似してしまう……という、ほほ笑ましい一幕です。ちなみに完成披露試写会の際、ジルベール役の磯村さんが、「僕も食べたかった!」と漏らし、キャスト陣も大盛り上がりしていた一品なのです。
日々の食卓を彩る素朴な料理だけではなく、クリスマスやホームパーティなどのイベントでは、手の込んだ特別な料理も登場。小日向さん(山本)とジルベール(磯村)を迎えた際には、シロさんのスーパー仲間(スーパーで購入した食材を分け合う仲)・佳代子さん(田中美佐子)のレシピで、簡単ローストビーフとアクアパッツァを手作り。アクアパッツァに入っているアサリのスープとチーズで、シメのリゾットもたいらげ、4人は大満足で食事を終えます。日々の悩みや誤解も、大好きな人とおいしい食べ物を挟んで話をすれば、ちっぽけなことに思えてしまう。料理と同じくらい、丁寧に相手の気持ちと向き合うシロさんとケンジが、そんな忘れがちな大切なことに改めて気づかせてくれます。
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