河瀬直美、東京国際映画祭に意欲 Japan Now部門ゲスト登壇者も発表
2017年10月4日 17:00

[映画.com ニュース] 第30回東京国際映画祭(10月25日~11月3日)のJapan Now部門で河瀬直美監督作「光」が上映されることが決まり10月3日、河瀬監督が都内で会見した。同部門にラインナップされているのは、本作を含む15作品。会見では、各作品の上映時に登壇する豪華ゲストも発表された。
今年アニバーサリーイヤーを迎える東京国際映画祭。河瀬監督は、「映画祭を30回も続けていくことはとても大変」と述べ、そのうえで「私も『なら国際映画祭』をやっているのですごいなと素直に思います」と称賛する。同映画祭の印象を問われると「日本を代表する東京国際映画祭には少し距離があると感じていたし、手の届かない存在だと思っていました。私が奈良に住んでいるので、遠い存在と感じてしまっていたのかもしれません。しかし今回、参加させていただき、プログラムを聞かせてもらうと少し距離感が近づいているのかなと思っています」と明かした。
河瀬監督は、Japan Now部門のほか、若い映画ファンや次世代を担う若手映画作家に向けた、セミナー形式のトークイベント「マスタークラス」への登壇も決まっている。「私自身、生きていることと映画を作ることを切り離して考えられていないので、プライベートな部分と映画を作る部分をどのようにして融合していっているのかの具体例を出して話していけたらと思います」と意気込みを述べた。

世界に発信したい日本映画を独自の視点でセレクションするJapan Now部門。河瀬監督の「光」をはじめ、吉田大八監督が三島由紀夫の異色SF小説を映画化した「美しい星」、石井裕也監督作「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」、是枝裕和監督と福山雅治がタッグを組んだ「三度目の殺人」、三島有紀子監督が重松清氏の小説を実写化した「幼な子われらに生まれ」、大林宣彦監督作「花筐 HANAGATAMI」、湯浅政明監督による長編アニメ「夜は短し歩けよ乙女」がラインナップされており、各作品の上映後に行われるQ&Aコーナーには、監督が登壇する(「幼な子われらに生まれ」のみ調整中)。
さらに同部門では、「Japan Now 銀幕のミューズたち」と題し、安藤サクラ、蒼井優、満島ひかり、宮崎あおいを特集。本企画にラインナップされている8作品の上映後には、安藤、蒼井、満島、宮崎のゲスト登壇が決まっており、同部門のプログラミング・アドバイザーを務める安藤紘平氏は「安藤サクラさんは、圧倒的な個性と変幻自在な演技力を楽しめると思います。蒼井優さんは、周りにいそうな親近感と高嶺の花のようなストイックさのギャップに魅力のある女優さんです。満島ひかりさんは、ちょっとした仕草や微妙な表情がセリフを超えた素晴らしい感情や心情を一瞬で伝える演技力に注目してください。宮崎あおいさんは、キラキラした無垢で愛らしい笑顔から、うちに秘めた悲しみをこれほど鮮烈に表現できるのは彼女しかいない」と熱弁した。
第30回東京国際映画祭は、10月25日~11月3日に東京・六本木ヒルズほか各所で開催される。
Japan Now部門の上映作品とゲスト登壇者は以下の通り
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