かぞくのくに
劇場公開日 2012年8月4日
解説
ドキュメンタリー「愛しきソナ」で知られる在日コリアン2世のヤン・ヨンヒ監督が、自らの体験を題材に、国家の分断によって離れ離れになった家族が傷つきながらもたくましく生きていく姿を描いたドラマ。北朝鮮の「帰国事業」により日本と北朝鮮に別れて暮らしていた兄ソンホと妹リエ。病気療養のためソンホが25年ぶりに日本へ戻り、2人は再会を果たす。異なる環境で育った2人がともに暮らすことで露呈する価値観の違いや、それでも変わらない家族の絆を描き出していく。妹リエに安藤サクラ、兄ソンホに井浦新(ARATA)。
2012年製作/100分/G/日本
配給:スターサンズ
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2022年1月3日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
レンタルを3回に分けて鑑賞
店のおすすめ 結構信頼している
今回も良作だった
北朝鮮から病気治療のため一時帰国する息子
最近好きな俳優井浦新 妹が安藤サクラと申し分ない
小泉訪朝の前の話か後か 多分前だと思う
こういうことホンっと多いんだよ…っていう
井浦の突き放したような諦めたような
でも確実に怒りを含む複雑な表情が切なくリアルだ
付き添いの男にも国に家族がいる
津嘉山正種ってデニーロの声やる人だよな
超上手いし声も良い
なぜあまり出ていないのかが不思議
2021年3月20日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
以前、舞台出身の方の作った映画「愛を語れば変態ですか」のレビューで、「映画ではない」とレビューに書いていた方がいまして。私も、これは舞台をそのまま映像にしただけで映画ではないな、と、共感したものです。
この「かぞくのくに」に関しては、これは、、どちらかというとドキュメンタリーに近いのかな、と。映画というより。
『悪人』で見せた満島ひかりの母役同様、宮崎美子はもちろん良いですし、やり場のない怒りと兄への想いに引き裂かれるサクラ、すっかりやつれて寡黙になったアラタ、皆いいんですけど、「演者たちが達者=映画」って訳じゃない。
あと、手ぶれっぽいカメラワークも苦手(それは個人的なことだけど)。
鑑賞後、若干、モヤモヤする。革命でも起こって独裁が終わらない限り、だって、大して変わらないでしょ。
「家族の絆」というよりは、どちらかというと儒教の影響を強く感じただけだったな、、
素っ頓狂な迄の短さがテーマにもリンクする、のが良いのだ。
クイズ王、宮崎美子の女優力はもっと評価されて良い。
そう言えば三択の女王竹下景子も女優力は高い。
横断歩道を歩く安藤サクラのラストシーンは何度見ても泣く。
2020年5月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
井浦新も、安藤サクラも、ヤクイクチェンも、宮崎美子もとても良かった。真摯でよかった。スーツケースは自由の象徴で、お土産持参で北朝鮮へ帰国する二人はスーツケースを持たない。考える自由があると言うこと。考えられると言う事だけで自由。、
北朝鮮への帰国運動につは本当に不思議、血と骨に出てきた帰国運動は、この時代よりもっと前で初期の事だったとおもうが、このくらいの年代でのこの物語は本当にありえな話としかおもえないが、めちゃくちゃリアリティがあった。
テーマを広げず焦点を絞った展開がよかったと思う。一個人それぞれの思いはあり、強くあり、泣いたり、叫んだり、抗議したり、話し合ったり、しても、どうにもできないことがあると思い知らされる。そしてそれは、北朝鮮だから、だけの話ではない、と、思えてならない。
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