恋は光

劇場公開日:2022年6月17日

恋は光

解説・あらすじ

集英社「ウルトラジャンプ」で連載された秋★枝の同名コミックを、「彼女が好きなものは」の神尾楓珠主演で実写映画化。「恋をしている女性が光って見える」という特異体質の大学生・西条は、自身は恋愛とは無縁の学生生活を送っていた。ある日、彼は「恋というものを知りたい」という文学少女・東雲に一目ぼれし、恋の定義について語り合う交換日記を始める。西条にずっと片思いしてきた幼なじみの北代は、そんな2人の様子に心をざわつかせる。一方、恋人がいる男性ばかり好きになってしまう宿木は、西条を北代の彼氏だと思い込んで猛アプローチ。4人は奇妙な四角関係に陥っていく。ヒロイン・北代を「あなたの番です」「孤狼の血 LEVEL2」の西野七瀬、東雲を「10万分の1」の平祐奈、宿木を「糸」の馬場ふみかが演じる。監督・脚本は「殺さない彼と死なない彼女」の小林啓一。

2022年製作/111分/G/日本
配給:ハピネットファントム・スタジオ、KADOKAWA
劇場公開日:2022年6月17日

スタッフ・キャスト

監督
小林啓一
原作
秋★枝
脚本
小林啓一
エグゼクティブプロデューサー
小西啓介
コー・エグゼクティブプロデューサー
堀内大示
プロデューサー
滝田和人
青木真代
松嶋翔
共同プロデューサー
岡本圭三
協力プロデューサー
大杉真美
撮影
野村昌平
録音
日高成幸
プロダクションデザイナー
竹渕絢子
齋藤しおり
装飾
田中悠希
持ち道具
市川知美
絵画制作
市川知美
衣装
阿部公美
ヘアメイク
夏海
音楽
野村卓史
劇中歌
She & Him
VFXスーパーバイザー
桑本祥一
助監督
中田博之
音楽プロデューサー
和田亨
キャスティングディレクター
杉野剛
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(C)秋★枝/集英社・2022 映画「恋は光」製作委員会

映画レビュー

3.5SHE&HIMの歌声に象徴される絶妙な上品さ。

2022年6月29日
PCから投稿

現実から遊離したようなセリフ回しや、地に足がついていない主人公たちの青臭さを、抑制された演出と絶妙なバランス感覚で現実と繋ぎとめているように感じた。特に最初と最後に流れるSHE&HIMの楽曲のアレンジとズーイー・デシャネルの歌声が、この映画の得難い上品さのシンボルになっており、まるで作り手のささやかな決意表明のように響いてくる。

役者では、やはり西野七瀬が絶品だった。平祐奈だって馬場ふみかだって上手いし役にもハマっているのだが、西野七瀬には、フィクションとノンフィクションの境界線上を漂っているようなところがあって、どれだけ周到に準備しても出せないような、奇妙な実在感があると思う。ともすれば理想化されそうなキャラクターや世界観を、西野七瀬が放つゆらぎのようなものが救っているようにも感じた。

しかし西条くんよ、3人の魅力的な女性にモテるのは仕方ないが、不器用とはいえちょっと甘え過ぎではないですかね。しっかりしてくれ若者よ、とオッサン的には思わずにおれませんでした。

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共感した! 14件)
村山章

4.0ファンタジー設定から派生した副次効果

2022年6月18日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

幸せ

二十歳前後の登場人物らによる青春恋愛物に、ひとつファンタジーないしSF的な設定を加えた映画という意味で、「恋する寄生虫」にちょっと近いだろうか。

神尾楓珠が演じる主人公の大学生・西条は、恋をしている女性の全身からきらきらと輝く光の粒が見えるという特異体質の持ち主。幼馴染みの北代(西野七瀬)は、西条から体質のことを聞いているし、昔から彼に片想いしているのだが、「北代からは光が出ていない」と言われて諦めモード。西条は大学で出会った文学少女・東雲(平祐奈)のことが気になり、恋の定義を議論し合う交換日記を始めるなど距離を縮めていくが……という展開。

実はこの三人、このストーリーが語られる段階までの人生で誰とも一度も交際したことがない。もし全体的にリアルな設定の映画やドラマなら、こんな美男美女が大学生になるまでモテることもなく付き合ったこともないなんて嘘くさい、と興ざめするところだが、「恋の光が見える」というファンタジー設定のおかげで、漫画を原作とする虚構の世界、架空のキャラクターとして無理なく受け入れられるのだろうと感じた。

あと、平祐奈の出演作を観たのは2017年の「サクラダリセット」以来だったので、最初その体型の変化にちょっと驚いたのだが、多様性を尊重する今の時代らしいと思い直した。「美人は痩身でなければならない」といったかつての固定観念に縛られるのではなく、今の体型で恋愛映画のヒロインの一人として作品中に自然に存在することは、社会への、特に若い世代へのポジティブなメッセージになるのではないか。

不器用な男女の恋愛模様という点で、少し近い要素もある最近の公開作「私たちはおとな」には気が滅入ったが、本作の鑑賞後感はすこぶる爽やか。若いカップル、あるいは恋人未満の関係で観に行くなら、だんぜん「恋は光」のほうがおすすめだ。

小林啓一監督については、デビュー作「ももいろそらを」が大好きで、恋愛映画の名手という印象。三作ほど漫画原作が続いたようだが、そろそろまたオリジナル脚本での監督作をぜひお願いしたい。

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共感した! 9件)
高森 郁哉

4.5面白い!! 原作はかなり前に見たのであまり記憶になかったにしても、...

2025年6月27日
Androidアプリから投稿

面白い!!
原作はかなり前に見たのであまり記憶になかったにしても、結末が違うことに全く違和感感じなかったのは展開、演出が神がかっていたのでしょう(映画見終わった後に結末違うの思い出した)。

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共感した! 0件)
ハラオ

4.5女の子は光り輝く

2025年6月22日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

癒される

カワイイ

いや~、良かった! 小林啓一監督は『殺さない彼と死なない彼女』も傑作だったが、こちらも負けず劣らず素晴らしい作品だった。これまたマンガが原作で、“文科系哲学恋愛映画”と銘打ってるだけあって、登場人物の西条も東雲も文学調の時代錯誤なしゃべり方をするが、それが不自然さを感じさせないリアリティのあるキャラクターとして落とし込まれてるのがすごい。

『殺さない~』でもそうだったが、小林監督はちょっと変な若者たちを抜群に魅力的に描くのが絶妙に上手い。特に女の子たちは、北代役の西野七瀬も、東雲役の平祐奈も、宿木役の馬場ふみかも、悶絶するほどにめちゃくちゃ可愛かった。女優だから可愛いのは当たり前にも思えるが、実際には映画を観てると女優を輝かせるのが上手い監督とそうでない監督がいる。小林監督は間違いなく前者で、『殺さない~』でも女優たちが光り輝いていた。特に西野七瀬は今までそこまで良い女優だとは思ってなかったんだが、これ以上ない当たり役に当たったんではないだろうか。主演の神尾楓珠が演じる西条のキャラクターや演技も絶妙で、彼も含めてキャスティングが完璧だった。

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バラージ