恋は光のレビュー・感想・評価
全107件中、1~20件目を表示
SHE&HIMの歌声に象徴される絶妙な上品さ。
現実から遊離したようなセリフ回しや、地に足がついていない主人公たちの青臭さを、抑制された演出と絶妙なバランス感覚で現実と繋ぎとめているように感じた。特に最初と最後に流れるSHE&HIMの楽曲のアレンジとズーイー・デシャネルの歌声が、この映画の得難い上品さのシンボルになっており、まるで作り手のささやかな決意表明のように響いてくる。
役者では、やはり西野七瀬が絶品だった。平祐奈だって馬場ふみかだって上手いし役にもハマっているのだが、西野七瀬には、フィクションとノンフィクションの境界線上を漂っているようなところがあって、どれだけ周到に準備しても出せないような、奇妙な実在感があると思う。ともすれば理想化されそうなキャラクターや世界観を、西野七瀬が放つゆらぎのようなものが救っているようにも感じた。
しかし西条くんよ、3人の魅力的な女性にモテるのは仕方ないが、不器用とはいえちょっと甘え過ぎではないですかね。しっかりしてくれ若者よ、とオッサン的には思わずにおれませんでした。
ファンタジー設定から派生した副次効果
二十歳前後の登場人物らによる青春恋愛物に、ひとつファンタジーないしSF的な設定を加えた映画という意味で、「恋する寄生虫」にちょっと近いだろうか。
神尾楓珠が演じる主人公の大学生・西条は、恋をしている女性の全身からきらきらと輝く光の粒が見えるという特異体質の持ち主。幼馴染みの北代(西野七瀬)は、西条から体質のことを聞いているし、昔から彼に片想いしているのだが、「北代からは光が出ていない」と言われて諦めモード。西条は大学で出会った文学少女・東雲(平祐奈)のことが気になり、恋の定義を議論し合う交換日記を始めるなど距離を縮めていくが……という展開。
実はこの三人、このストーリーが語られる段階までの人生で誰とも一度も交際したことがない。もし全体的にリアルな設定の映画やドラマなら、こんな美男美女が大学生になるまでモテることもなく付き合ったこともないなんて嘘くさい、と興ざめするところだが、「恋の光が見える」というファンタジー設定のおかげで、漫画を原作とする虚構の世界、架空のキャラクターとして無理なく受け入れられるのだろうと感じた。
あと、平祐奈の出演作を観たのは2017年の「サクラダリセット」以来だったので、最初その体型の変化にちょっと驚いたのだが、多様性を尊重する今の時代らしいと思い直した。「美人は痩身でなければならない」といったかつての固定観念に縛られるのではなく、今の体型で恋愛映画のヒロインの一人として作品中に自然に存在することは、社会への、特に若い世代へのポジティブなメッセージになるのではないか。
不器用な男女の恋愛模様という点で、少し近い要素もある最近の公開作「私たちはおとな」には気が滅入ったが、本作の鑑賞後感はすこぶる爽やか。若いカップル、あるいは恋人未満の関係で観に行くなら、だんぜん「恋は光」のほうがおすすめだ。
小林啓一監督については、デビュー作「ももいろそらを」が大好きで、恋愛映画の名手という印象。三作ほど漫画原作が続いたようだが、そろそろまたオリジナル脚本での監督作をぜひお願いしたい。
原作がしっかりしてるんだな
西野七瀬
平祐奈
馬場ふみか
好きな女優勢揃いでそれだけ目当てで鑑賞したが、モチーフ深めて中々おもしろい予想外の出来でした
この3人の評価は結構酷評が多いけど私には関係ない
主要登場人物4人の名前に東西南北の字を入れて、そのキーになる画家が央という文字を使った遊び心もいい。
どうみても変人の神尾楓珠さんのキャラであのモテ方は羨ましい限りだ
今が旬の神尾楓珠さんと西野七瀬さんがいい演技!キュンキュン!
今が旬の神尾楓珠さんと西野七瀬さんがいい演技をしていました。ストーリーは最初からこうなると予想した通りの展開でしたが、旬の俳優さんの青春ものもいいですね!誰もが経験するような甘酸っぱい切ない物語でしたね。
ポスターの印象と違い、本気でキュンときた
正直、文字数が多く野暮ったいあのポスターしかみていなかったら、手を出さなかった作品だと思う。複数の人のおすすめを目にして、アマプラの見放題に入ったと聞いたので鑑賞。
いやぁ、観てよかった!本気でキュンときた。
北代もステキだったが、東雲さんと西条の2人のシーンに特に好きな所があった。
例えば、2人で階段を登るシーン。東雲さんのスカートが風をはらむ。なんか、これから東雲さんの恋心が膨らむ予感を感じさせてキュンときた。
それから、天気雨があがった後のシーン。2人にあたる木漏れ日が、もう「恋は光」だった。
西条の佇まいや、部屋の雰囲気から感じる文豪っぽさは、原作者が舞台にした愛媛ということを意識した演出だろうか。(実際の映画は、オール岡山ロケらしいが…)by wikipedia
東雲さんの服装や実家の感じなどと合わせて、時代を超えた味わいの仕掛けが「恋」の普遍性を思わせた。
時折登場するスマホなどから「ああ、これは今の話だった」と引き戻されるくらい、いつの時代かわからなくなる曖昧さが心地よかった。
光の謎など、ストーリーの展開に合わせて考察も楽しめる。
シーロウ・キーター(笑)の名言に深く頷く一本。
恋の定義を考えてみた
…かなりオモシロい
笑った~♡
主人公の
西条には恋の光が見えるという
特殊能力?がある
ファンタジー?
西条のひとめぼれからはじまる
♡恋…とは…♡好き…とは
恋するとは
どういう感情なのか
わからなくて。
東雲は恋とは脳内ホルモン
宿木は恋とは本能だと
北代は恋とは近くて遠いものと
西条は
幼なじみの北代に
なぜか光が見えない
…謎だけど
この三人の女性たちの
関係性がまたオモシロイ
そして
何でも言い合える西条と北代の
関係が見ているだけで
…清々しく思える
この三人の女性と主人公が
いろ色と恋の定義を
考えて結論を見つけていくが…
ます々。解らなくなっていく
ひとめぼれした東雲に告白されたが
改めて今までの自分と幼なじみの北代
のことを考えた
そして…
自分の気持ちに気づいた
ベタな恋愛ものだけど
…斬新な演出の
おかげで新鮮な感覚で楽しめた
まさに…恋する頃の感覚
甘~く感じない演出が光ってます♪
自然なふたりがお似合いです
可視化する《恋心》と「脳内恋愛」を理論する。
恋に進化する一歩前の恋愛予備状態・・・
を理屈っぽく可視化した映画。
発想が面白い。
今あなたに好感を感じています。
そういう女性の身体の周りを、光の粒がキラキラ輝いたら?
有難いような、余計なお節介みたいな??
主人公の大学生の西条(神尾楓珠)は天涯孤独の生い立ちだが、
すれ違う若い女性が恋をしていと
《キラキラした光の粒》が見える特異体質だ。
彼を取り巻く女性たちとの交流で本当の恋を見つけて行く過程を
追ったストーリー。
彼を取り巻く《3人の女性》
1、西条が初めて「恋をした」と感じる東雲(しののめ=平祐奈)
東雲も素朴で奥手な恋愛経験のない女子大生。
2、幼なじみの北代(きたしろ=西野七瀬)
気が置けなくてなんでも話せる相手。
3、肉食で略奪愛にしか恋愛価値を見出せない宿木
(やどりき=馬場ふみか)
好きって感覚はわりと刹那的で、永遠に深く好きが続く
わけではない。
良い男見て、胸キュン!!
良い女見て、むらむら・・・(ムラムラはヤバいね)
それをイチイチ光が差してで見えてたら、居心地悪いし、
生きずらい気もする。
見えぬが花、言わぬが花・・・な気もする。
西条は3人の女性に愛されて戸惑いつつも、結論を出します。
恋する乙女が見える・・・と言いつつ、
やってることは恋愛未満の脳内恋愛。
恋愛マニュアル的映画の例としては、
「脳内ポイズンベリー」
「奥田民生になりたいボーイ出会う男をすべて狂わせるガール」
などがある。
この2つより清潔感があるとともに恋愛偏差値は
相当に低いと思うが、
清純モードですね。
爽やか系で、落ち着くところに落ち着く
好感の持てる脳内恋愛こじらせ系の映画でした。
この映画に恋しました❤️
ネトフリで「殺さない彼と死なない彼女」を見て小林啓一監督の作品を探してアマプラで発見。
なんと可愛らしくて素敵なファンタジーなのでしょう。「恋とは何か」幾多の詩人、文豪、映画人が挑んできた永遠のテーマにあっさり決着をつけましたね。
西野七瀬ちゃんの神がかり的な可愛さ、神尾楓珠、平祐奈、馬場ふみかさんもみなさんベストアクトでした。
ずっとそばにいてずっと触れていたい映画。
久々に邦画人生ベストテンを更新しました。
「面白い」としか言えない
ラブロマンス、もしくはラブコメの王道的なストーリーテリングでありながら、他にはない斬新さと面白さを内包している理由は、主人公西条が恋の光を視認できるからではない。
登場人物の西条と東雲が恋がわからず、恋に対してオープンなところが面白い。
具体的には、自身の恋心に恥ずかしさがなく、それを理論的に言語化してしまうのが笑えるのだ。
恋の様々な形、恋心の自覚、恋の光が見えてしまうからこその足踏み。それらが巧妙に絡み合ってエンターテイメントとして昇華している。
観る前は、特別なことなど何もないように見えるし、実際、特別さという意味ではそこまで特別でもない。しかしそれでも「面白かった」という感想しか出ないのである。
結局、
恋って、
相手に好意を持ちその事で心が様々に動き喜んだり悲しんだりを味わう?のかな。
普通には好意=善意とも似た部分があり、本作でも人と人との相手を思いやる綺麗な心の交流場面がありました。 恋人の話だけど人間同士の心のやり取りの美しさを見たみたいな。
また東雲ちゃんが涙ポトっと落としたように必ずしも思いが叶わず辛い事もあります。しかし、近い将来、東雲ちゃんにもまた素敵な恋が成就するだろうと観ていた誰もが予想していた事でしょう。
恋する乙女たちがキラッキラッと光るのはその心が浄化されているから、ではと思います。
観ている自分の心も少しは浄化された気分になったような、そんなお話。
東雲ちゃんの家も西条君の家も古い昔の家屋。
もちろん整頓されているせいもありますが、
ちっとも古さを感じさせず、現代の生活様式としてピッタリ合っていたのは、映像の美しさ撮り方の秀逸さと言えるのでしょう。
西野七瀬さん、初めて見たのは、『孤狼の血🩸LEVEL2』。クラブのママ役は似合ってなかったけれど、弟思いのしっかりした姉ちゃん役が良かったです。本作でも西条君を幼い頃から支えて来てあげたんですね。こういう世話好きなしっかり者役が合いますね。
恋は盲目?!映画館で前の席に座られると
スクリーンが光って見えなくなります!
恋をしている女性はキラキラ輝いて見えるなんて、、
主人公の男性が特殊な能力を持ち、自分を好きにさせてしまう感覚に陥りました。
女の子のあざとい?可愛さも悶絶しました。
主演の神尾楓珠さんの知的なクールさも相まって予想外のラストにも、ハートにキュンとしました♥
神尾楓珠さんは、兄に愛されすぎてこまっていますの映画にてスクリーンデビューしたそうですが、その作品で剣道をしている男の子役を演じていて初めて見ました。
大人っぽくなった姿をまた、見たいと思いました。
全107件中、1~20件目を表示