映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ
劇場公開日:2017年5月13日
解説
「舟を編む」の石井裕也監督が、注目の詩人・最果タヒの同名詩集をもとに、都会の片隅で孤独を抱えて生きる現代の若い男女の繊細な恋愛模様を描き出す。看護師をしながら夜はガールズバーで働く美香は、言葉にできない不安や孤独を抱えつつ毎日をやり過ごしている。一方、工事現場で日雇いの仕事をしている慎二は、常に死の気配を感じながらも希望を求めてひたむきに生きていた。排他的な東京での生活にそれぞれ居心地の悪さを感じていた2人は、ある日偶然出会い、心を通わせていく。ヒロイン・美香役には、石橋凌と原田美枝子の次女で本作が映画初主演となる石橋静河を抜擢。「ぼくたちの家族」でも石井監督と組んだ池松壮亮が慎二役を演じる。
2017年製作/108分/G/日本
配給:東京テアトル、リトルモア
スタッフ・キャスト
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世界に何も期待していない2人。
でも何か起こる度に一喜一憂する。
東京とゆう孤独な世界に紛れ、沈んでいく人達の物語。
いつ何が起こってもおかしくないなら、
とてつもなく良いことが起こるかもしれかい。
陰と陽を行ったり来たり。
この世の中の大半はこのような生活をしていると思う。
日常が当たり前であり、おはようと言える幸せ。
2022年11月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
映画の中の空気感に引き込まれました。
東京で暮らす人々の日常、現代の閉塞感や孤独感、突然の死、上手く言い表せないけど凄く伝わってくる。
登場人物達の語りや言葉は胸に残るものがあった。苦しい時、辛い時は思い出すようにしたい。
君がどこかにいる。心臓を鳴らしている。それだけで皆、元気そうだと安心をする。お元気ですか。生きていますか。
幸か不幸か俺は生きてる。お前も生きてる。こんな生活だけど生きてる。恋だってしてる。
ざまぁみやがれ。
何が起きてもおかしくないなら、やっぱりとてつもなく良いことが起こるかもしれない。
朝起きたらおはようって言おう。ご飯食べる前はいただきますって言おう。
最後の慎二と美香のシーン、エンディングの音楽には希望があった。日々の生活に生きづらさを感じている人、失敗して落ち込んでいる人に是非観て欲しいです。
2022年11月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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新自由主義全盛の現代日本から逃げられない、生活者の息苦しさを描いていて無視できない映画でした。女と過ごすのが、ささやかな幸せになっていて好みでした。ポエムや歌ありBGMはやりすぎると鼻に付きます。オールタイム理屈っぽい美香より玲の方が可愛いですが、玲は繋ぎ留めるのが難しい気がします。主人公の男性の片目が見えないのも、他者より幸せの感度が高いと思うので好みでした。フィリピン人男性が、このような暗黒日本に見切りをつけて帰国したので安心しました。みんな何でこうなっているのか分からず亡霊のようですが、時代を記録した貴重な映画だと思います。
2022年10月21日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
DVDで観賞。
この映画では、愛とか恋とか言葉の軽さを示し、大事なのはそこじゃないということを伝えたいのだと思いました。
そういう言葉があるから、人は恋したり愛したりするのではない。
自分の思う恋と、相手が思う恋は違うであろう。
人類がそういう言葉を持つ前から、人は同じようなことをしていたはずである。
言葉を持たない動物でも、同じようなことをするであろう。
主人公の二人を結び付けているのは、もっと直感的なもの。単にビジュアルだけでなく、醸し出す雰囲気、匂いかも知れない。
「ひとめぼれ」の延長線ともいえるが、言葉で伝えるものではなく、その直感が大事な事なのだと思います。最後の場面で、鉢から開いたい一輪の花を同じように喜べること。
それが大事なんだと。