アメリカ映画史上、一番人気の悪役はレクター博士
2003年6月10日 12:00

アメリカ映画の誕生100年を記念して、米国映画協会(AFI)が「映画史に残るヒーロー&悪役100人」を発表した。アメリカ映画に登場する計400のキャラクターを対象にしたもので、映画監督や俳優、評論家など1500名の投票によって、ヒーローと悪役のそれぞれベスト50が決定した。
ヒーローの第1位は、「アラバマ物語」でグレゴリー・ペックが演じる弁護士のフィンチ。妻を失い、2人の子供を育てながら、人種差別が根強い南部で白人女性をレイプしたとして訴えられた黒人男性を弁護する役柄。2位に選ばれたのは、「レイダース/失われたアーク」でハリソン・フォードが演じたインディ・ジョーンズ、3位はショーン・コネリーが主演した「ドクター・ノオ」のジェームズ・ボンドが選ばれた。
一方、悪役の1位に選ばれたのは「羊たちの沈黙」でアンソニー・ホプキンスが演じたレクター博士。2位は「サイコ」でアンソニー・パーキンスが演じたノーマン・ベイツ、3位は「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」のダース・ベイダーとなった。
実在する人物としては、「シンドラーのリスト」のオスカー・シンドラー(リーアム・ニーソン)が13位、「エリン・ブロコビッチ」のエリン・ブロコビッチ(ジュリア・ロバーツ)が31位など。人間以外の悪役では、「2001年宇宙の旅」(スタンリー・キューブリック監督)のコンピューターHAL9000が13位、「ジョーズ」のサメが18位。ちなみにターミネーターは、第1作目では悪役、第2作目ではヒーローを演じているので、両方のランキングに登場している(悪役で22位、ヒーローで48位だった)。
それぞれのトップ10は以下の通り。
ヒーロー
1
アティカス・フィンチ 「アラバマ物語」
2
インディ・ジョーンズ 「レイダース/失われたアーク」
3
ジェームズ・ボンド 「007/ドクター・ノオ」
4
リック・ブレイン 「カサブランカ」
5
ウィル・ケイン 「真昼の決闘」
6
クラリス・スターリング 「羊たちの沈黙」
7
8
エレン・リプリー 「エイリアン2」
9
ジョージ・ベイリー 「素晴らしき哉、人生!」
10
悪役
1
ハンニバル・レクター 「羊たちの沈黙」
2
ノーマン・ベイツ 「サイコ」
3
ダース・ベイダー 「スター・ウォーズ」
4
西の魔女 「オズの魔法使」
5
ラチェッド婦長 「カッコーの巣の上で」
6
ポッター 「素晴らしき哉、人生!」
7
アレックス・フォレスト 「危険な情事」
8
フィリス・ディートリクソン 「深夜の告白」
9
リーガン・マクニール 「エクソシスト」
10
女王 「白雪姫」
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