アラビアのロレンス

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

アラブ民族独立に尽力した実在のイギリス陸軍将校T・E・ロレンスの波乱に満ちた半生を、「大いなる遺産」の名匠デビッド・リーンが壮大なスケールで描いた不朽の名作。20世紀初頭、アラビアはドイツと同盟を結ぶトルコの圧政下にあった。イギリス陸軍カイロ司令部に勤務するロレンス少尉は、トルコからの独立を目指す反乱軍の指導者ファイサルに会うため旅に出る。反乱軍の無力さを目の当たりにしたロレンスは、アラビア民族をまとめあげてゲリラ戦を展開し、見事トルコ軍を打ち破ることに成功。その後も次々と勝利を収めていくが、その一方でロレンスはアラブ人同士の争いや国同士の政治的駆け引きに翻弄されるようになっていく。当時まだ無名だったピーター・オトゥールが主人公ロレンスを熱演。共演は「戦場にかける橋」のアレック・ギネス、「炎の人ゴッホ」のアンソニー・クイン、「ドクトル・ジバゴ」のオマー・シャリフ。1963年・第35回アカデミー賞で作品賞・監督賞など7部門に輝いた。

1962年製作/227分/イギリス
原題:Lawrence of Arabia
配給:コロムビア
劇場公開日:1963年2月14日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第35回 アカデミー賞(1963年)

受賞

作品賞  
監督賞 デビッド・リーン
撮影賞(カラー) フレディ・ヤング
編集賞 アン・V・コーツ
作曲賞 モーリス・ジャール
美術賞(カラー)  
音響賞  

第20回 ゴールデングローブ賞(1963年)

受賞

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀助演男優賞 オマー・シャリフ
最優秀監督賞 デビッド・リーン

ノミネート

最優秀主演男優賞(ドラマ) ピーター・オトゥール
最優秀主演男優賞(ドラマ) アンソニー・クイン
最優秀作曲賞 モーリス・ジャール
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映画レビュー

3.5どうにもモヤモヤ

2023年6月18日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

砂漠の渇きと蜃気楼がロレンスの、またイギリスの迷妄と重なる演出は見事。もうああいった壮大なロケ映画というのは作れないのだろうかと思うと、映画というものへの郷愁もある。
だが、二枚舌が3枚集まって6枚だね、みたいなところもちゃんと描かれているんだが、なんだかモヤモヤするのだ。西部劇的オリエンタリズム(?)を感じるからだろうか。オスマン・トルコはダレにとっても敵であるということが自明であるかのように描かれているからだろうか。

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ouosou

0.5自伝らしいので、ナルシストなスパイの話と判断する

2023年5月30日
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マサシ

4.5英雄か、それとも

2023年5月20日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

知的

難しい

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sankou

4.5【”アラブ人にアラブの誇りを取り戻させるために。”若きピーター・オトゥール演じる”エル・オレンス”の姿を、故伊丹十三氏のエッセイを絡めて記す。】

2023年3月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館、VOD

◆詳細は、完全版のレビューに記してあります。

■1916年。イギリス陸軍少尉・ロレンス(ピーター・オトゥール)は、オスマントルコ帝国からの独立を目指すアラブ民族の情勢を確かめるため現地へ向かう。
 反乱軍の現状を目の当たりにした彼は、アラブの種族をまとめ上げてゲリラ戦を展開。
 拠点をめぐる激戦に勝利するまでになるが…。

・ご存じの通り、今作はオリジナ版(207分)と、1995年に公開された227分の完全版がある。私が学生時代に名画座で観たのは、年代的にもオリジナル版である。
ー インター・ミッションて何々??と言いながら、WCに駆け込んだなあ・・。
  それにしても、私がコロナ禍以降に劇場で観た「ベン・ハー」「風と共に去りぬ」などは、皆3時間を超える長尺である。ー
 インド映画ではないが、1960年代の傑作映画は皆、インターミッションがあったのかなあ・・。更に言えば、今作同様「ベン・ハー」でも、本編がナカナカ始まらない・・。
  “放置プレイか!と思ってしまったぞ!”-

・ロレンスを演じた当時30歳のピーター・オトゥールの金髪、碧眼の美しさには、今でも惹かれる。
ー 因みに、ピーター・オトゥール氏はアイルランド人である。この辺りも、是非、伊丹十三氏のエッセイで、お楽しみ願いたいところである。-

<勿論、今作の砂漠の彼方に沈む数々の夕日のシーンや、ロレンスの想いがアラブの部族を越えた民に認められ、彼が”エル・オレンス”と呼ばれ、慕われて行く姿や、彼の理念が大英帝国の思惑に会わずに、彼が失意の中、事故死する冒頭のシーンとの連想性も見事なる作品である。>

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NOBU
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