バリー・リンドン
劇場公開日 1976年7月3日
解説
18世紀のアイルランドを舞台に、野心に燃える若者の半生を描いた歴史ロマン。爵位に執着するバリー役は、「ペーパー・ムーン」「ある愛の詩」のライアン・オニール。彼との出会いで人生が大きく変化する伯爵夫人を、モデルから女優に転向したマリサ・ベレンソンが演じる。アカデミー賞作品賞をはじめ7部門にノミネートされ、撮影、衣装デザイン、美術監督、編曲の4部門を受賞。
1975年製作/185分/アメリカ
原題:Barry Lyndon
配給:ワーナー・ブラザース映画
スタッフ・キャスト
全てのスタッフ・キャストを見る
2021年9月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
ネタバレ! クリックして本文を読む
上品な西洋画のような美しい色彩と映像に目を奪われる。胸元が大きく開いたドレスに身を包んだ女性達、美しい建物や調度品、蝋燭の灯に浮かび上がる享楽的な時を過ごす貴族達…。かつて純粋だった青年が欲にまみれていく。
主人公バリー・リンドンを演じたライアン・オニールを始め、個性豊かなキャスト陣はまるで実在するかのよう。
美貌の妻レディー・リンドン(マリサ・ベレンソン)に対し、「部屋にある敷物や絵画と同様の優雅な飾りに過ぎない」との位置付けとは…。
幼いブリンドン子爵の苦悶に満ちた表情が印象に残る。
-女に花は一度きり
-今は同じ すべてあの世
BS~12を録画にて鑑賞 (字幕版)
2021年9月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
ネタバレ! クリックして本文を読む
BS12でキューブリック作品を放送するということで、何の予備知識もなく見てみた。キューブリックといっても、「2001年宇宙の旅」と「シャイニング」しか見たことないけど。その2作品より、ちゃんと物語がある分、見やすかった。でも長い。
バリーの父は決闘で死に、バリーも恋愛沙汰で決闘、死にはしないが逃走、追いはぎにあって無一文、軍に入隊、脱走、敵軍に捕まり密偵になるが逃走、イカサマ賭博師になり大儲け、貴族の女に言い寄り結婚、やりたい放題…と、流転の男の人生を淡々と描く。最後は落ちぶれていく。盛者必衰。
「貴族的」という言葉があるが、粗野な平民バリーを通して、貴族的なものとは何か、伺える気がする。特に義理の息子ブリンドンの、バリーへの態度と、バリーの息子との差。貴族は貴族として育てられて、貴族になる。後付けはやはり難しいものかも。レディ・リンドン、血迷っちゃったね。あれ、最近日本でも同様のことが…。
貴族のお屋敷がゴージャスですごい。きっと本物を借りて撮影したんだろうな。構図とかがほんとに絵画のよう。ろうそくの灯も、時代がかった雰囲気が素敵。衣装も含め、絵作りへのこだわりはビシバシ感じる。加えて、音楽がまた偏執的…。軍隊の行進の際のマーチ、見事に歩く速度とぴったり。ヘンデルのサラバンドをこれでもかと繰り返して使う。もう脳内にこびりつきましたよっ。
ナレーションで進めたり、セリフ無しの場面も多く、俯瞰で見るような感じ。むかし話とかおとぎ話のように、紙芝居っぽいとも思う。締めの言葉も渋い。いい人も悪い人もみんな死んでいる。今は昔。みたいな文章が出て終わり。
そういう無常感かわからないけど、フランス軍に向かうイギリス軍、何の防御もせずにただ進んでいくって、どういうこと? バンバン撃たれて死んじゃってるじゃない。戦争なんてアホらしい、という例えですかい?
2020年12月17日
iPhoneアプリから投稿
ヨルゴスランティモス監督の「女王陛下のお気に入り」はここからきてたのか!!
それを知れただけでも十分に観る価値のあった映画。
そしてラストの言葉が、全く当たり前のことなんだけども、どこか心にくるんですなー…
2019年3月23日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
ネタバレ! クリックして本文を読む
上場人物がみんなお高くとまったクズで。貴族は何で食っているのだろうと他人事ながら心配になる。絵画のような画面がすごかった。
継子が弾を外してやったのに、本気で撃ってきて、それで勝ち誇っているのでそりゃないだろうと思った。どっちもどっちなのだが、そういうものなのかもしれないと納得する感じもあった。
すべての映画レビューを見る(全15件)