深夜の告白

ALLTIME BEST

劇場公開日:1953年12月12日

解説・あらすじ

 ビリー・ワイルダー初期の作品にして、フィルムノワールの傑作といわれるサスペンス映画。保険外交員のウォルターは、訪問先の人妻から夫に内緒で、彼に傷害保険をかけたいと相談される。ただならぬ様子に一旦は拒絶するが、美しい妻の魅力にとらわれ夫殺害の共犯者に堕ちてゆく。殺人シーンでは、現場に居合わせる人物の表情を長くとらえ、間接的なリアリズムを演出。2人を取り巻く脇のキャラクターも秀逸である。

1944年製作/106分/アメリカ
原題または英題:Double indemnity
劇場公開日:1953年12月12日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第17回 アカデミー賞(1945年)

ノミネート

作品賞  
監督賞 ビリー・ワイルダー
女優賞 バーバラ・スタンウィック
脚色賞 ビリー・ワイルダー レイモンド・チャンドラー
撮影賞(白黒) ジョン・F・サイツ
作曲賞(ドラマ/コメディ) ミクロス・ローザ
音響録音賞  
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写真:Album/アフロ

映画レビュー

4.0ビリーワイルダー作品

2025年7月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

2025年7月2日
映画 #深夜の告白 (1944年)鑑賞

保険の営業マンは自動車保険の更新に出向いた家で美しい後妻と出会う。彼女は夫に知られずに傷害保険をかけたがっており、彼女の魅力に抗しきれず倍額保険のための完全犯罪を考えつく

#フィルム・ノワール の代表的な作品らしいです
80年前とは思えない

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とし

4.0これは間違いなく一級品だ。

2024年12月6日
PCから投稿

不倫相手の人妻から、夫の保険金殺人を持ち掛けられた保険外交員。2人は協力して、列車からの転落事故死を偽装する。しかし、同僚の敏腕調査員キーズが疑いを持つ。

物語は、銃で撃たれた保険外交員が告白する、回想形式で進む。実にスリリングな進行と、引き締まったタイトな演出で、最後まで存分に堪能させるところが凄い。

倒叙ミステリーであり、フィルム・ノワールの最高峰であり、不倫の末の保険金偽装殺人というのも、公開当時(1944年)の社会的な価値観に照らすと、非常に画期的で野心的だったし、それを全てこなし、見事なまでの傑作に仕上げている。

悪女を演じたバーバラ・スタンウィックの熱演が光るし、性格俳優で知られるエドワード・G・ロビンソンの好演も印象深い。極めてよく練られた、冷酷かつ痛烈なスリラーだし、後世に多大な影響を残している。これは間違いなく一級品だ。

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岡崎仁

3.0ちょっと不満足だな

2024年7月12日
PCから投稿

99%ぐらい面白かったけど最後の締めにキレがなかったかな。 それに これは Amazon に強く言いたいのだが 映画が終わるか終わらないかの寸前の時に次の映画の ネクストアップっていう宣伝を入れるのやめてほしい。 あそこの数秒間は感慨がこみ上げてくるタイミング、感動している部分なのであって商業主義がそれを台無しにしてしまっている。この作品の点数が低くなったのはそれが とても大きい原因かもしれないよ
ストーリー 全体は サスペンスに満ちていてとても面白かった。 最初は主人公の男が、女たらしっぽくて憎たらしく見えていた。それがだんだん見え方が変わってくるのがいい。 相手役にしてもしかり。そして何と言ってもキーズ役が良かった。この辺を中心に配役ががバッチリはまっていた。ラストの一分前までは非常に良かった って感じかな。

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ろーけん

5.0ワイルダー先生、初期の大傑作

2024年4月14日
PCから投稿

映画史上、フィルムノワールを代表する作品と言われています。
ヒッチとは別のタッチのスリラーとサスペンス、簡単にいえばヒッチからユーモアやオトボケを削除したような雰囲気、だからこそフルムノワール的と言えましょう。
倒叙的に冒頭に犯人を明示して、犯人の告白と事件の経緯を交互に並行して話を進めるスタイルは無駄なシーンを排除してソリッドな映像表現に徹しています。

探偵作家としてすでに著名だった初老のRチャンドラー先生の初稿に対して、当時30代だったワイルダー先生は「この本はクソですね」と台本を叩き返したそうです。
チャンドラー先生も「ビリーはクレイジーだ」と言い放って半年の脚本作成では終始イライラの絶頂にあったようです。
チャンドラー先生も偏屈ですから、偏屈者同士の神経をすり減らす脚本作りだったようです。

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越後屋