2011年に公開されたスーパー戦隊35周年記念映画
海賊 vs 天使、アラタ(千葉雄大)たちの護星天使が正義のために、ジョー(山田裕貴)たちの海賊戦隊と戦う。そのうち海賊戦隊が意外といい奴らだとわかってくる。そして海賊と天使が協力して、クライマックスへ。
『電子戦隊デンジマン』のアンパン好きのコミカルキャラのデンジブルーこと青梅大五郎(大葉 健二)と『特捜戦隊デカレンジャー 』 の無類のお風呂好きデカピンクこと胡堂小梅(菊地 美香)も普通に同じ世界に住んでいる。
ヒーローではない一般の住民たちは、目の前で凄いことが起こっていても誰一人スマホで撮影しようとはしない。カメラが無いのかスマホ自体が無いのか法律がどうなっているのか不明で、政治や自衛隊や米軍基地にも言及しないし、“地球を守ってきた歴代のヒーロー達がいる”という世界線。
子供が遊ぶようなヒーローの玩具を大人が普通に持ち歩いているというのが笑える。
戦うときは、皆ガチで殺し合いをしている雰囲気だけど、死体の描写は無い。敵を倒せば爆発して跡形もなくなる。ヒーローはちょっと傷口に血が滲むくらいのダメージしかない。めちゃんこ強い。
怖いシチュエーションの連続だけど、主人公たちの圧倒的な強さで不安は無いし、作り物感を全面に出している映像のおかげで、子供に見せても大丈夫っぽい作品。
デンジマン(子供の頃から今に至るまで好きな戦隊モノ)やデカレンジャー(親になってからハマった戦隊モノ)が好きな私のような大人のほうが楽しめるかもしれない。
クライマックスに流れる「♪いつつのちかーらをー ひとつにあわーせてー...」という曲は『秘密戦隊ゴレンジャー』のテーマソングなのですが、子供たちの歌声も一緒に聞こえてくる昭和っぽさやメロディラインがとても好きです。
『進め!ゴレンジャー』(ささきいさお・堀江美都子・コロムビアゆりかご会)は、CD『スーパー戦隊テーマソング集』のDISC-2の1曲目なので、あらためてじっくりリピート再生して聞こうと思いました。