映画.comリアルイベント「本当に怖い映画ナイト」レポート ユーザーが選ぶ「生涯でもっとも怖い映画」も発表
2023年12月27日 15:00
映画.com主催のリアルイベント「本当に怖い映画ナイト」が12月13日、都内某所で開催されました。サービス開始25周年をむかえた映画.comが、ユーザーの皆様に感謝の思いを伝える一環として企画され、事前応募から抽選で選ばれた約30人の映画.comユーザーの方々をご招待しました。
第1部はホラー映画に関するトーク、第2部が豪華景品をかけたクイズ大会、最後に参加者同士による懇親会と盛りだくさんな内容のイベントとなりました。その模様を写真とともにレポートします。
第1部「本当に怖い映画トークショー」に登壇したのは、映画ライターのよしひろまさみちさん、映画.comデザイナーの小倉の2人。登壇予定だった映画監督・映画レビュワーの宮岡太郎さん(最新作「ガールズドライブ」)は、体調不良で残念ながら欠席となりました。宮岡監督からは参加できなかったお詫びとともに、「今朝起きたら39度の発熱がありました。改めて、ホラーや呪いというものの怨念のパワーを、実感した気分です」とユーモアを交えた参加者へのメッセージが代読され、各コーナーへのコメントも寄せていただきました。
よしひろさんは、映画.comがいつもお世話になっているライター陣のひとり。映画.comデザイナーの小倉は、ホラー映画好きの母親の影響でホラー好きになり、映画.com社内でもっともホラー映画を見る角度が面白いということで、登壇することになりました。小倉はホラー映画のTシャツのコレクターでもあり、当日は4Kデジタルリマスター版がリバイバル上映中の「ヘル・レイザー」のTシャツを着ての参加でした。
トークテーマ「今年公開の“本当に怖い映画”」では、宮岡監督は「ソフト/クワイエット」、よしひろさんは「ティル」、小倉は「FALL」を挙げ、それぞれの作品を語りあうクロストークが弾みました。
宮岡監督は「ソフト/クワイエット」について、92分ワンカットという脅威の撮影手法で描写したため“悪夢のような没人感”が体験できると称賛しながら、「多様性がうたわれるアメリカ人の『闇』を描写した快作」とコメント。よしひろさんは、同作にアルマ役として出演し、プロデュースも務めたウーピー・ゴールドバーグへの取材裏話を披露しながら、「ティル」を「死体の見せ方がすごい」など「ベスト・オブ・胸クソ映画」と大絶賛。「ティル」を見た小倉は、「HP(ヒットポイント)を削られる映画。心臓をずっとわしづかみにされているようでした」と述べていました。
小倉が挙げた「FALL フォール」は、地上600メートルの超高層鉄塔に取り残された2人の若者を描いた作品。高所恐怖症のよしひろさんは、「予告を見た瞬間、無理! と思った」と話し、本編を見て「やっぱり駄目だった」と笑いながら、12階の部屋に住んでいたとき、ベランダにでるのが怖くて結局引っ越すことになったエピソードを話してくれました。
2つ目のテーマ「私のオールタイムベスト“本当に怖い映画”はコレだ!1分プレゼン」では、宮岡監督は「悪魔のいけにえ」、よしひろさんは「女優霊」、小倉は「ポルターガイスト2」を紹介。よしひろさんは、知り合いから「女優霊」のVHSを「(とても怖くなるから)夜には見ないほうがいい」と警告されて譲りうけたのにも関わらず夜に見てしまい後悔したそうで、小倉は小さい頃にお姉さんから「幽霊がでているよ」と一部だけ見せられたことが印象に残っていると述懐。よしひろさんからは、「女優霊」を手がけた中田秀夫監督は「女優霊」で顔をだしすぎたと思い、その後の大ヒット作「リング」の貞子はあえて顔を見せないようにしたというトリビアも披露してくれました。
小倉がプレゼンした「ポルターガイスト2」では、なぜ「2」を推すのかという理由、シリーズ出演者に死者が続出した呪われたシリーズであることが語られました。
欠席した宮岡監督からの「悪魔のいけにえ」1分プレゼンは、事前に寄せてくださったコメント全文を以下にご紹介します。
トークの最後には、本イベント応募のさいに映画.comユーザーの方々から回答いただいたホラー映画に関するアンケートの結果発表が行われました。「今年公開の怖い映画」でもっとも票が多かったのは、AI人形のダンスも話題になった「M3GAN ミーガン」。そのほか、「死霊館のシスター 呪いの秘密」「SMILE」「プー あくまのくまさん」「ヴァチカンのエクソシスト」などが挙がりました。
「生涯でもっとも怖い映画」でトップに輝いたのは、「女優霊」のトークでも名前が挙がったJホラー映画の傑作「リング」と「エクソシスト」の2作品でした。次点には「13日の金曜日」「呪怨」「シャイニング」など歴史的な名作に票が集まり、そのほか「ジョーズ」「オーメン(1976)」「女優霊」「ミッドサマー」「ソウ」「死霊のはらわた」「エスター」「MEN 同じ顔の男たち」など多数の作品が挙げられました。
第1部と第2部のあいだの休憩タイムには、よしひろさんが「ホラー映画の話ではないから」と第1部では割愛した“怖すぎる実体験話”が披露され、コーナーつなぎの小話だったはずが、映画.comメンバーふくむ会場一同が思わず聞きいってしまう一幕もありました。
後半の第2部は、オールスタンディングでホラー映画に関するクイズ大会! 参加者の方々に6つのチームに分かれてもらい、チーム内で相談しながら豪華景品をかけたクイズに挑戦していただきました。「M3GAN ミーガン」のブルーレイ&DVDなど、各社様から提供いただいた景品の数々がどのチームにもお土産と一緒にいきわたり、最後は参加者全員で記念写真を撮影しました。
その後、登壇したよしひろさん、映画.comメンバーと参加者の皆さんのあいだで歓談の時間をもうけ、イベントは終了。クイズ大会をきっかけに参加者の方々のあいだでSNSをフォローしあう方や、「ホラー映画の話をこれだけできる場は自分のまわりにはなく、いろいろ話せて楽しかった」といううれしい感想もいただきました。
イベント終了後、第1部のトークに登壇したよしひろさん、小倉からのコメントは以下のとおりです。
よしひろまさみち「映画.com25周年、おめでとうございます。そのうちのたぶん20年ぐらいはお付き合いがあるはずで、今回のイベントもお手伝いさせていただけて光栄でございます。場つなぎのつもりが、休憩時間の“ほん怖話”が長くなってしまってすみませんでした(笑)。今後ともよろしくお願いします」
小倉「人前でトークをするのは初めてだったので緊張していましたが、映画.comのユーザーの方々と関われたり、よしひろさんと一緒にトークできたりしたことがすごく光栄で、とても楽しい時間をすごすことができました」
映画.comでは、映画ファン同士がよりつながり、映画の楽しみが何倍にもなるような場所を今後も提供していきます。第2回も開催できればと思っておりますので、そのさいにはぜひご参加ください。
最後に、クイズ大会景品を提供してくださった各社様の名前を感謝の気持ちをこめて紹介します(順不同)。よろしければ、下までスクロールして見ていただけるとありがたいです(テレビ局の長時間番組での最後の提供読みのように捉えていただければと思います)。
ご参加いただいたユーザーの皆様、ご協力いただいた関係各社様、誠にありがとうございました!
関連ニュース
「東京彼女」新作は“サイコ女子篇” 新谷姫加&十味&井上想良が共演、監督は「成れの果て」「初恋ハラスメント」宮岡太郎
2024年7月5日 18:00
映画.com注目特集をチェック
舘ひろし、芸能生活50年で初の冠番組がスタート! NEW
【“新・放送局”ついに開局!!】ここでしか観られない“貴重な作品”が無料放送!(提供:BS10 スターチャンネル)
室町無頼
【激推しの良作】「SHOGUN 将軍」などに続く“令和の時代劇ブーム”の“集大成”がついに来た!
提供:東映
サンセット・サンライズ
【新年初“泣き笑い”は、圧倒的にこの映画】宮藤官九郎ワールド全力全開! 面白さハンパねえ!
提供:ワーナー・ブラザース映画
意外な傑作、ゾクゾク!
年に数100本映画を鑑賞する人が、半信半疑で“タテ”で映画を観てみた結果…
提供:TikTok Japan
ライオンキング ムファサ
【脳がバグる映像美】衝撃体験にド肝を抜かれた…開始20分で“涙腺決壊”の超良作だった!
提供:ディズニー
関連コンテンツをチェック
シネマ映画.comで今すぐ見る
トニー・レオンとアンディ・ラウが「インファナル・アフェア」シリーズ以来、およそ20年ぶりに共演した作品で、1980年代の香港バブル経済時代を舞台に巨額の金融詐欺事件を描いた。 イギリスによる植民地支配の終焉が近づいた1980年代の香港。海外でビジネスに失敗し、身ひとつで香港にやってきた野心家のチン・ヤッインは、悪質な違法取引を通じて香港に足場を築く。チンは80年代株式市場ブームの波に乗り、無一文から資産100億ドルの嘉文世紀グループを立ち上げ、一躍時代の寵児となる。そんなチンの陰謀に狙いを定めた汚職対策独立委員会(ICAC)のエリート捜査官ラウ・カイユンは、15年間の時間をかけ、粘り強くチンの捜査を進めていた。 凄腕詐欺師チン・ヤッイン役をトニー・レオンが、執念の捜査官ラウ・カイユン役をアンディ・ラウがそれぞれ演じる。監督、脚本を「インファナル・アフェア」3部作の脚本を手がけたフェリックス・チョンが務めた。香港で興行ランキング5週連続1位となるなど大ヒットを記録し、香港のアカデミー賞と言われる第42回香港電影金像奨で12部門にノミネートされ、トニー・レオンの主演男優賞など6部門を受賞した。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。