M3GAN ミーガン

劇場公開日:

M3GAN ミーガン

解説

子どもを守るAI人形が引き起こす惨劇を描いたサイコスリラー。

おもちゃ会社の研究者ジェマは、まるで人間のようなAI人形「M3GAN(ミーガン)」を開発している。ミーガンは子どもにとっては最高の友だち、そして親にとっては最大の協力者となるようプログラムされていた。交通事故で両親を亡くした姪ケイディを引き取ることになったジェマは、あらゆる出来事からケイディを守るようミーガンに指示する。しかし、ミーガンの行き過ぎた愛情は思わぬ事態を招いてしまう。

「ゲット・アウト」のアリソン・ウィリアムズがジェマ、「ブラック・ウィドウ」のバイオレット・マッグロウがケイディを演じた。「ソウ」シリーズのジェームズ・ワンと「パージ」シリーズのジェイソン・ブラムが製作を手がけ、「マリグナント 狂暴な悪夢」のアケラ・クーパーが脚本を担当。

2023年製作/102分/PG12/アメリカ
原題:M3GAN
配給:東宝東和
劇場公開日:2023年6月9日

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映画レビュー

3.0AI脅威論の中で生まれたホラー映画

2024年1月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

人形が襲ってくる類のホラー映画は、昔ならチャッキーあたりが有名で、色々なものがあったわけだけど、今回はAI搭載の人形という点が現代的というか、今多くの人が実際に不安に感じているだろうことを映像化したという感じだ。
9歳の女の子が事故で両親を失い、叔母と2人暮らしに。研究職の叔母は子守りをする時間が惜しいので、試作段階のAI人形「ミーガン」を女の子にあてがってみる。すると、子どもと接することでAIがどんどん学習していき、成長していく。しかし、次第に女の子との時間を邪魔する連中はみな排除だみたいな方向に成長していき、殺人事件が起きてしまう。
AI人形の殺人事件は、法的には誰の容疑になるんだろうとか考えながら見ていた。自動運転で事故が起きたら原則は車の所有者の責任になるがハックされた場合などはその限りではない。この映画の場合、開発者と使用者が同じ屋根に暮らしているので、叔母さんに全責任がかかりそうだが。法的問題も含めて興味深い題材だったなと思う。

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杉本穂高

4.0本筋には不要かもしれないがあのダンス最高。

2023年7月31日
PCから投稿
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村山章

4.0AIと心理という題材を巧みに織り交ぜた怪作にして快作

2023年6月28日
PCから投稿

人形ホラーという意味では『チャイルド・プレイ』や『アナベル』、はたまた人工知能の暴走という意味では『2001年宇宙の旅』や『ターミネーター』などを思い起こすが、そのいずれとも異なる鮮烈な印象を持った一作である。とりわけ両親を亡くした9歳の少女ケイディの悲しみと、彼女を慰めようと心の隙間に入り込んでいくミーガンの関係性は驚くほど真に迫っていて、描き方が緻密。その存在はある程度まで少女の救いとなり、ある一線を越えると依存性の高い危険領域へと突入していく。もともと「代用品」であったはずのAIロボットが、本来なら亡き父母の代わりとなるべき伯母であり開発者のジェマ以上に、信頼や寵愛を独占していくこの異常事態。暴走後はさすがにエンタメに振り切れるが、今のご時世、AIについて考える最適の教科書のように思えてしまう。と同時に、ジェマ宅の棚や作業場に溢れるロボット熱にちょっとワクワクしてしまう映画でもある。

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牛津厚信

4.0笑いと恐怖を一手に引き受けるミーガンというキャラクター

2023年6月17日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

怖い

『チャイルド・プレイ』のチャッキー、『アナベル』のアナベルに続く"ドール・ホラー"最新作は、AIを搭載した人形ロボットが人間の叡智を嘲笑うように暴走する。対話場面はアニマトロニクス、アクションシーンは人間によるスタンドインを使い、ヒロインのミーガンが縦横無尽に弾けまくる様子は痛快だし、何よりもミーガンの皮膚感がリアルなのには驚く。

シアトルにあるハイテク企業に勤めるロボット工学者のジェマ(アリソン・ウィリアムズ)が、交通事故で両親を亡くした8歳の姪、ケイディのために、友達兼親代わりに自ら開発したミーガンを当てがったのが悪夢の始まり。それ以降の展開は押して知るべし。

なのだが、監督のジェームズ・ワンと製作のジェイソン・ブラムがコメントしているように、本作の魅力はブラックコメディ要素が恐怖と危ういバランスを取っている点。その両方を引き受けるミーガンのキャラ設定が時々瞬発的な笑いを呼び起こす。それは、(以下2点は未見の方のために伏せます)ミーガンが人形であるが故のシステム的な辛さを告白するシーンだったり、殺戮に着手する時のアクションだったり。こうして、最新"ドール・ホラー"はしたたかにアップデートされている。

これはもうシリーズ化は必至。製作者はミーガンのビジュアルはオードリー・ヘプバーン、グレース・ケリー、キム・ノヴァクというハリウッド黄金期の俳優たちからインスパイアされた、とコメントしている。個人的な見解では、中谷美紀だと思った。皆さんのご意見は?

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清藤秀人
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