【映画.com編集部座談会】私たちが恋したトム・クルーズ/「ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE」本日公開
2023年7月21日 19:00

映画.comで働くメンバーには、ハリウッドスターに憧れて現在の仕事に就いたという人も少なくありません。じゃあ、みんなはいったいどの映画を見て“あのスター”のファンになったのか? 世代によってその出会いはさまざまです。みんなの原点を知るべく、<スターを好きになるきっかけになった映画>をテーマに、座談会を開催してみました。第5回は「ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE」が本日7月21日に公開されたトム・クルーズについて語り合いました!
<参加メンバー>
A子:40代・編集部員
B子:30代・編集部員
C子:30代・編集部員
D子:30代・編集部員
A子:40代・編集部員
B子:30代・編集部員
C子:30代・編集部員
D子:30代・編集部員
A子(幹事):「ミッション:インポッシブル」シリーズの5年ぶりの新作「ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE」がついに公開だね!
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B子:トム・クルーズとクリストファー・マッカリー監督の来日が米国映画俳優組合のストライキの影響で中止になってしまいましたが、IMAX先行上映で鑑賞したユーザーたちのレビューは軒並み高評価で、驚異の★4.4(5つ星評価・7月19日現在)です!
C子:私は試写会で一足先に鑑賞したんですが、今回のトムもパワーアップしていたということをお伝えしておきます!
D子:ますます期待が膨らんでいく……!
A子:80年代生まれの私は、小学校の中学年か高学年くらいのときに「トップガン」(86)を見て、トムのかっこよさに衝撃を受けてミーハー人生を歩むことになったんだけど(笑)、30代のみんなはどうやって出会ったの?
C子:最初は父親の影響で、「ミッション:インポッシブル」シリーズだったと思います。小学生の頃で、確か2作目の「M:I-2」(00)。
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A子: 30代だと「ミッション:インポッシブル」シリーズでスタートを切るのか! 2作目は2000年製作だから、私は成人してた(笑)。
B子:私も初めて見たトムの映画は、父の趣味で「M:I-2」だったと思います。2作目を先に見てから、1作目の「ミッション:インポッシブル」(96)を見ました。
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C子:父親が「ミッション:インポッシブル」好きは“あるある”ですよね!
A子:“あるある”なの!? 「スパイ大作戦」(「ミッション:インポッシブル」のオリジナル作品)を見ていた世代かな?
C子:60代なので、そうかもしれません。父は「トム・クルーズの映画」=「アクション」=「映画館で見る」っていうのが染み付いているみたいで、トムの新作が公開される度にうれしそうに映画館に行っています。
B子:私の父も60代です。映画好きで話題作は一通り見るんですけど、“トム”といえばトム・ハンクスを思い浮かべるタイプ(笑)。父の中ではトム・クルーズは若い役者さんという認識みたいで、「トム・クルーズは顔とフィジカルだけじゃないよなあ、いい役者さんだよなあ」ってよく言ってました。
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D子: 私が最初に見たのも、「ミッション:インポッシブル」シリーズだった気がします。それか、「マイノリティ・リポート」(02)か「宇宙戦争」(05)だったかなぁ。両親と一緒に見ましたね。「こんなにかっこいい人がいるのか、このかっこいい人が次々と映画に出ているのか。すごいな……」って思った記憶が残っています(笑)。
A子:どの作品でも、初見のトムは衝撃だよね! 私は小学生の頃に両親と兄といっしょに「トップガン」を見て、「こんなかっこいい人、見たことない!」って雷に打たれた(笑)。兄が特に「トップガン」に夢中になって、(劇中でトムが身に付けていた)ドッグタグとかMA-1(ミリタリージャケット)を大事に持ってた。当時、ものすごく流行ったんだよ!
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C子:そういえば、バラエティ番組「アメトーーク!」で「トム・クルーズ大好き芸人」(7月6日放送)をやっていましたね。トムは男性人気も高いですよね。
B子:私の知り合いにも、3歳の頃に「トップガン」を見て憧れて、防衛大に入ってパイロットになった人がいます。昇進のために飛行機から降りるのが嫌で、民間の航空会社のパイロットに転職したんですよ。映画が人生を変える(というかもはや人生を作る)って、こういうことだなって思いました。
A子:うわ! かっこいい!
B子:絶対にパイロットになりたくて、めちゃくちゃ勉強して防衛大に入ったそうです。虫歯もゼロだし、めちゃめちゃフィジカルも鍛えてました。
D子:努力で夢を叶えたんですね!
A子:「トップガン」に影響を受けた人は多いよね。私もこの作品がきっかけでミーハー街道を突き進むことになったし(笑)。昨年の「トップガン マーヴェリック」の威力はすさまじかった!
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D子:スティーブン・スピルバーグ監督が、トムに「君はハリウッドを救ってくれた。映画興行界も救ってくれたかもしれない。これは事実だ」って素敵な言葉をかけていましたよね。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で公開が2年延びましたけど、動画配信という道もあるなかで、トムがあくまで劇場公開にこだわって世界的大ヒットを収めたっていう。まさしく映画業界の救世主となりましたよね!
B子:3年ぶりに来日も果たしてくれて。日本では最終的に「ラスト サムライ」(137億円/興行通信社調べ)の記録を塗り替えて、トム・クルーズの主演映画・歴代興収第1位を達成したこともニュースになりましたね。
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C子:10年くらい前なんですけど、「オール・ユー・ニード・イズ・キル」(14)でトムが来日したときに、取材で東京・福岡・大阪を巡るプロモーションツアーに同行したことがあるんです。どの場所でもファンサービスが最高でした。どの場所でもすごい人数のファンが集まるんですけど、ファンに自分の姿が良く見えるように身を乗り出して手を振っていて。私たち取材陣にも優しくて、人柄もとっても素敵でした。
B子: こういう「リアルいい人」のエピソードを聞いちゃうともう……。すぐ好きになっちゃいます(笑)。
A子:トムはファンサの神としても有名だもんね!
C子:福岡ではすごく高い場所でイベントをやったんですけど、ファンの皆さんが下に集まっていて。見ているこっちが心配になるくらい、トムが身を乗り出して手を振り始めて。良い人だなっていうのと、映画みたいにやっぱり高いところが平気なんだって思いました(笑)。
A子:「ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE」の予告にも、ありえないくらい高い崖からバイクで飛び降りるシーンがあったよね(笑)。
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B子:「ミッション:インポッシブル」シリーズでは、離陸する飛行機にしがみついたり、自らヘリコプターを操縦したり(笑)。超人ですよね、リアルアベンジャーズですよ!
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A子:数あるトムの出演作のなかで、一番好きな作品を挙げるとしたらみんなはどれを選ぶ?
C子:いっぱいあって迷いますが、私は「レインマン」(88)です。トムの出演作はアクション以外も良作が多いですよね。
A子:アクション派とヒューマンドラマ派で分かれるかもしれないね。私はどちらかというとアクション派だから、ドラマ派の意見を聞いてみたい。
B子:「レインマン」、私も大好きです。
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C子:「レインマン」を鑑賞する前は、トムは主役&なんでもできるかっこいい役しか見たことがなくて。こういう役を演じているのを知って、もっと好きになりました。ダスティン・ホフマンを立てる演技をしていて、すごい器用な人だなって、当時びっくりしたのを覚えています。
A子:ちょっと待って。C子は何歳の時に見たの?
C子:TSUTAYAでレンタルして見たので、当時16歳くらいだったと思います。
A子:高校生! 目の付け所がめちゃくちゃ大人……。C子とは10歳近く年齢が離れてるけど、私も「レインマン」でトムの印象が変わったかも。それまではアイドル的なイメージだった。
B子:私もアクションじゃない作品のほうが好みかもしれないです。代表作がたくさんあるので選ぶのが大変ですが、私は「バニラ・スカイ」(01)に1票です! 格好いいだけじゃない、情けない姿とか人間としてずるい姿を見せる役を演じているときのトムは魅力が爆発してるなって思います。
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A子: 2枚目のイメージが強いけど、ダメな男を演じることも多いよね。それにしても、一番好きな作品が「バニラ・スカイ」っていうのは意外!
B子:私は焦ったり、絶望したりしてる(役を演じる)トムのファンと言っても過言ではないです(笑)。そういう作品を見る度に「上手い……!フィジカルだけじゃない……!」ってなります。
D子:実は、私のイチオシも「バニラ・スカイ」です(笑)。
B子:友よ……! 「バニラ・スカイ」はリメイク作品であることも含めて、否定的な評価も受ける作品ですよね。でも、自身の容姿の魅力をひとつの大きなアイデンティティとしていた男性がそれを失ったことによって心を歪ませていく過程や、その先にある彼の選択はとても見応えがありました。SFですけど主人公にとって “理想的なもの”が物語が進むにつれて変わっていって、最終的にはそれが本当に望むものなのかを問うようになるプロセスは、現実を生きる私も共感できました。
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D子:わかります! 「バニラ・スカイ」は、本当に「どこに連れて行かれるのか分からない」という初めての体験をした映画でした。全てを持っているパーフェクトなプレイボーイが事故を機に人生が大きく変わるので、トムの振れ幅と演技力の高さを堪能できる作品だと思います! ラストシーンは、いつもほろりと泣いてしまいます。「バニラ・スカイ」の話はあまり周囲の人としたことがなかったので、めちゃくちゃうれしいです。
B子・トムの人間ドラマ系って軒並み重いですよね。感動だけじゃなくて、目を背けたくなるテーマがセットになっているというか……。ハードルは高めですけど、見る価値ありです!
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D子:私は「バニラ・スカイ」と同じくらい、「アイズ・ワイド・シャット」(99)も大好きです。400日をかけて撮影された映画で「撮影期間最長の映画」としてギネス記録にもなった作品なんですけど、巨匠キューブリックの下で神経をすり減らしながら長期撮影に取り組んだトム&ニコール・キッドマンのすさまじさ。(当時は)プライベートでも夫婦だった2人が、夫婦の危機を描いた作品に出演する異様さ。映画外の出来事も含めて、とんでもないものが宿っている作品だと思います。私は日常の中の違和感がどんどん増幅していく映画が好きで、そういう意味では「バニラ・スカイ」と似ているかもしれません。
B子:日常の中の違和感がどんどん増幅していく映画が好き。わっかる…!! 首もげるほど頷いちゃいます。
A子:だんだん自分が恥ずかしくなってきた……。私が持ってるパンフレットのラインナップ(「トップガン」「カクテル」「卒業白書」「ミッション:インポッシブル」)と、高校生の頃にアメリカで買った写真集がミーハーすぎて……。
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C子:えー! 素敵です!!
B子:「カクテル」のフォントとビジュアル好きです! 昭和お洒落な感じたまらないですね。色んな層に刺さるのがトム! そしてミーハーは愛です。ミーハー大事です!
D子:私もいつも「顔が強すぎるな……」と数百回言いながら見ているので、ミーハーです(笑)。いつか会いたい! あのキラースマイルを拝みたいです。
A子:私は、スクリーンでしか会えない非現実的な存在でいてほしいかも。最初に好きになったスーパースターだから、リアルで会ったら呼吸が止まってしまうかもしれない(笑)。
B子:そんなA子さんのイチオシ作品は?
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A子:ルックスから入ったので……と前置きしつつ、「レジェンド 光と闇の伝説」(86)っていうファンタジー作品のトムの美しさには度肝を抜かれました! 確か自分でレンタルして見たので中学生だったと思うんだけど、画面に目が釘付けになりましたね(笑)。D子が「アイズ・ワイド・シャット」をお気に入りに挙げてたけど、ニコール・キッドマンとの共演作ならラブラブだった頃の「デイズ・オブ・サンダー」(90)「遥かなる大地へ」(92)の方が個人的には好き。あとは「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」(94)も衝撃だった! 年齢を重ねた今のトムも素敵だし、私の中では永遠のスーパーアイドルです。
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B子:昔も今もその時の素敵さがあって、そういうところがトムがスペシャルたる所以なのかなと思ったりします。結局ずっとチャーミングっていう(笑)。
C子:私は昔のトムを見ても「若い」と思いますし、今のトムを見ても「若いな」と感じます(笑)。最近の若い中にも渋さのある感じも好きです!
D子:40年間、ハリウッドスターとしてトップに君臨し続けているトムですけど、幼い頃はいろいろと苦労していたり、難読症を克服していたり、裏側には想像を絶する苦労や努力があって。還暦を過ぎた今もファンを喜ばせるために挑戦を続けてくれて……。最新作「ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE」も楽しみで仕方ないです!
A子:今回も度肝を抜く姿を見せてくれるはず! B子とC子のお父さんがウキウキしながら映画館に足を運ぶ様子が目に浮かびます(笑)。みなさん、今回も素敵なエピソードをありがとうございました!
(C)2023 PARAMOUNT PICTURES.
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