【映画.com編集部座談会】私たちが恋したジョニー・デップ

2021年9月29日 16:00

変幻自在なカメレオン俳優、ジョニー・デップ
変幻自在なカメレオン俳優、ジョニー・デップ

映画.comで働くメンバーには、ハリウッドスターに憧れて現在の仕事に就いたという人も少なくありません。じゃあ、みんなはいったいどの映画を見て“あのスター”のファンになったのか? 世代によってその出会いはさまざまです。

みんなの原点を知るべく、<スターを好きになるきっかけになった映画>をテーマに、座談会を開催してみました。第4回はハリウッドきっての個性派俳優“ジョニー・デップ”について語り合いました。

<参加メンバー>
A子:40代前半・編集部員
B子:20代半ば・編集部員
C子:30代前半・編集部員
D子:30代前半・編集部員


A子(幹事・40代):前回の座談会でC子がジョニー・デップのファンだと明かしてくれたので、今回はジョニデを取り上げたいと思います!

B子(20代):アンバー・ハードとの法廷闘争が長引いていますけど……、最近では「MINAMATA ミナマタ」(9月23日公開)や「シティ・オブ・ライズ」(公開日未定)のプロモーションで元気な姿を見せてくれていますよね。

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A子:C子は、初めて好きになったハリウッドスターがデップだったの?

C子(30代):そうです! 「スリーピー・ホロウ」で好きになって、「妹の恋人」と「ショコラ」でさらに好きになりました。実は、来日のときに空港までお出迎えに行ったことがあります。

A子:それは、ガチファン認定!!

C子:2回、お出迎えに行きました。父に成田空港まで連れて行ってもらって。同時進行で母が家のパソコンで掲示板サイトをチェックして、どのゲートか情報を送ってくれました(笑)。

B子:家族が全面協力!!

C子:よく協力してくれたなって、感謝しています(笑)。

D子(30代):その話を聞いて、私は家族愛に感動したよ……! お母さんもすごいけど、来日行動の掲示板が立つデップの人気もすごい!

C子:初めてお出迎えにいったのは、確か「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのときでした。

B子:当時の人気ぶりを考えると、空港はすごいことになっていたでしょうね!

A子:ネットで検索したら、2005年に「チャーリーとチョコレート工場」のプロモーションで10年ぶりに来日したときは、空港に2000人のファンが集まったんだって!

翌年に「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト」で来日したときは、さらに増えて3500人のファンが空港に集まったみたい。

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D子:3500人!? 空港の1カ所に集まれたっていうことがびっくりですよ!!

C子:当時は本当にすごい人で、デップがロビーに出てくる2時間前に空港に到着したんですけど、2階しか陣取れませんでした。

D子:2階! もはやライブですね。空港の2階席とは……。

C子:完全にライブ会場状態でした。うちわを持っている方もいましたし。

A子:そんな密状態だったなんて、コロナ禍というのも相まって遥か遠い時代のことのように思えるね……。

スリーピーホロウ」(※)ってけっこうグロいシーンがあるけど、何歳くらいのときに見たの?

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※「スリーピー・ホロウ」…首なし騎士を題材にしたワシントン・アーヴィングの小説「スリーピー・ホロウの伝説」をティム・バートンが実写映画化。第72回アカデミー賞で美術賞を受賞した。1999年製作。PG12。

C子:ちょうど12歳くらいだったと思います。確かTSUTAYAでレンタルしたんじゃないかな。レンタル期間中に、何度も見返したことを覚えています。

確かにグロいシーンもあるんですけど、ティム・バートンが監督で、撮影監督はエマニュエル・ルベツキが担当していて。キャストも豪華で見やすいんですよね。

D子:話はおどろおどろしいけど、描写はあまいですよね。バートンらしいファンタジックな世界というか。

A子:私はホラー耐性がないから、だいぶ大人になってから見たけど、途中で「ひいいっ」てなったよ! でも、「鬼滅の刃」が小学生にも人気があるってことは、ある程度、耐性がある子なら楽しめるか。

B子:私も「デップ×バートン作品」なので、いつかは絶対に見たいんですけど、怖くて未だに見られていません。誰かが一緒に見てくれて、怖いシーンが来る前に教えてくれたら、見られるかも……。

D子:ちなみに、B子はデップのどんなところに魅力を感じたの? 容姿、演技、それとも醸し出す雰囲気?

C子:最初はミステリアスな雰囲気に惹かれました。「奇抜な演技をするな」「でもよく顔を見たら、めちゃめちゃきれいじゃないか!」って。

演技もファッションも、好きな部分はたくさんあるんですけど、当時は最終的に「声が好きだなぁ」ってなりましたね。声が耳に残るんですよ。

D子:「声が耳に残る」。それは、恋だね! デップはリアコ枠だったんですね。

C子:間違いなく恋ですね! 小学生の頃は、ミスタードーナツのメニューにある“ハニーディップ”も名前が似ているっていう理由でよく頼んでいました(笑)。

B子:私の父は、普通に言い間違えますよ。ミスタードーナツに行くと「俺は、ジョニー・デップ(を頼もう)かな」とか言ってきます。

D子:駅前で買えるジョニー・デップは斬新(笑)。

A子:声に恋したっていうのを聞いて、パッと「耳に残るは君の歌声」(※)っていうタイトルが頭に浮かんだんだけど、これもデップの出演作だったよね。

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※「耳に残るは君の歌声」…クリスティーナ・リッチが主演し、ユダヤ人少女が激動の時代を渡り歩く様を多くの歌曲とともに描いた大河ドラマ。デップはヒロインと惹かれあうジプシーの青年役で共演。2000年製作。

C子:そうです! 「スリーピー・ホロウ」で共演したクリスティーナ・リッチと再タッグを組んだ作品なので、「耳に残るは君の歌声」も好きです。

A子:デップとリッチって顔の系統とか雰囲気が似ているからか、並んだときにすごくしっくりくるよね。

D子:わかります! ゴシックの雰囲気が漂ってますよね。

C子:デップはちょっと変わった表情や動きに注目されがちなんですけど、声に注目してもらえると、彼の演技の魅力がより感じられると思います。

A子:そういえば、デップが歌声を披露した作品もあったね。

C子:「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」(※)と「イントゥ・ザ・ウッズ」ですね!

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※「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」…デップとバートン監督が6度目のタッグを組んだホラー・ミュージカル。デップは復讐に燃える理髪師を演じ、本作で初めて歌声を披露した。2007年製作。R15+。

A子:そうそう、「スウィーニー・トッド」! ギタリストのイメージはあったんだけど、歌っている姿は見たことがなくて新鮮だった。

D子:「イントゥ・ザ・ウッズ」もミュージカルの世界に溶け込んでいて、個人的には好きでした。

C子:狼役というのも良かった!

D子:人間ではない役、似合うよね。

A子:D子もデップの出演作をたくさん見ているよね。思い入れのある作品ってある?

D子:そんなに詳しいわけではないんです。たまたま手に取った作品にデップが出演していたというか……。

初めて“ジョニデ素敵だな”って思ったのは、「ギルバート・グレイプ」(※)です。

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※「ギルバート・グレイプ」…ラッセ・ハルストレム監督が手掛けたヒューマンドラマ。デップが家族の世話に追われる青年役で主演し、知的障害を抱える弟役でレオナルド・ディカプリオが共演した。1993年製作。

A子・B子・C子:大好き!!!

D子:C子がデップに恋していた頃、私はレオナルド・ディカプリオに恋していて。「ギルバート・グレイプ」もレオの出演作として見たら、デップが主演していて、それで出会った感じですね。

苦しい境遇に置かれている青年の役でしたけど、「ジョニデがめちゃくちゃ普通の役を演じている!」って思ったのを覚えています。

B子:ギルバート役は、家族を支えるために働いて、自分の人生を犠牲にしている役どころでしたね。デップのどこか寂しそうな瞳が忘れられません。レオが演じたアーニーを殴るシーンがもうやりきれなくて、見る度に静かに泣いてしまいます。

A子:30年近く前の作品だけど、色褪せないよね。

D子:見ていて切なかったですし、同時に「奇抜な演技じゃなくても人を引き付ける力がある俳優」なんだなって思いました。「シザーハンズ」(※)とか、特殊メイクをした作品を先に見ていたから余計にそう感じたのかも。

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※「シザーハンズ」……バートン監督とデップが初めてタッグを組んだ作品。デップは特殊メイクを施し、両手がハサミのままの人造人間エドワードを演じた。ウィノナ・ライダーがヒロイン役で共演。1990年製作。

B子:私も「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのジャック・スパロウ役のように、ビジュアルが個性的な役から遡っていったので、その気持ち、すごくわかります!

D子:20代~30代の人は、「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジャック・スパロウ役や、「チャーリーとチョコレート工場」のウィリー・ウォンカ役のように、ちょっと不思議な役のイメージが強いかもしれませんね。

でも、奇をてらっていない役で出演した名作もたくさんありますよね!

A子:デップはハリウッドスターの中でも、特に役のふり幅がすごい気がする。私は「妹の恋人」(※)でデップの魅力に目覚めたんだけど、「ギルバート・グレイプ」とテーマも近いし、まだ見たことがない人はぜひセットで見てほしい。

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※「妹の恋人」…両親の死で心を病んだ妹と、彼女を見守る兄、そして妹と恋に落ちる風変わりな青年の交流を描く青春ドラマ。ジョニー・デップメアリー・スチュアート・マスターソンエイダン・クインが共演。1993年製作。

C子:「妹の恋人」も名作ですよね!

A子:フォークを刺したパンを足に見立ててタップダンスをするシーンとか、アイロンでトーストを焼くシーンとか、素敵なシーンがたくさんあって定期的に見たくなる。

シザーハンズ」の方を先に見ているんだけど、当時はまだ中学生でデップを認識できていなかったし、特殊メイクで素顔もわからなかったから、デップにときめくっていう感じじゃなかったんだよね。

C子:私は「シザーハンズ」のデップにもときめきましたよ!

D子:私は、CMでシザーハンズの息子役を演じたティモシー・シャラメの特殊メイク姿にときめきました(笑)。

シャラメは「チャーリーとチョコレート工場」の前日譚で、若かりし頃のウォンカを演じるんですよね。なんか繋がりを感じちゃいます。

A子:シャラメは一時期、(デップの娘の)リリー=ローズ・デップと交際していたしね。デップとシャラメには特別な縁を感じる……。

20代のB子がデップを好きになったきっかけって何だった?

B子:初めて見たのは「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」だったんですけど、そのときは“ジョニー・デップ”っていう名前を覚えただけで。

チャーリーとチョコレート工場」を見て、「え、ジャック・スパロウと同じ人なの?」ってなって、それから気になる存在になりました。

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A子:デップは作品でビジュアルががらっと変わるもんね!

B子:「パイレーツ・オブ・カリビアン」も「チャーリーとチョコレート工場」も母と見に行ったんですけど、「アリス・イン・ワンダーランド」も「ダーク・シャドウ」も「チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密」も見に行きました。「次はどんな変身が見られるんだろう?」って、変幻自在なデップを楽しみにしていました。

そういえば、「チャーリーとチョコレート工場」を見に行ったとき、売店で母に下敷きを買ってもらったんです。意気揚々と学校に持っていったら、数日で失くして号泣した思い出があります……。

A子:それは悲しい!

B子:「パイレーツ・オブ・カリビアン」の続編や「アリス・イン・ワンダーランド」でも下敷きを買ってもらって、ずっと大切にしていました。

C子:かわいい思い出だね(笑)! 「チャーリーとチョコレート工場」はすごく流行りましたよね。あのビジュアルが似合っちゃうところも(デップは)すごいなー。

当時、ウォンカチョコ(※)を大量に購入していました。

※ウォンカチョコ…「チャーリーとチョコレート工場」に登場するチョコレートを商品化したもの。2019年8月に販売終了。

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A子:私も「チャーリーとチョコレート工場」の携帯ストラップを使ってたな! ウォンカチョコも買ったけど、ゴールデンチケットは当たらなかった……。

B子:私もウォンカチョコ、買いました! 箱は今も大切にとってあります。同世代(20代後半)は「初めて好きになったハリウッド俳優」が「ジョニー・デップ」っていう子、多い気がします。

さっき変幻自在なデップを楽しみにしていたって話しましたけど、実は私のオススメは「ネバーランド」なんです。

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A子・D子:「ネバーランド」も大好き!!

C子:私も! ケイト・ウィンスレットとの共演はうれしかったです。この作品はアカデミー賞で作曲賞を受賞しましたけど、作品賞や主演男優賞にもノミネートされましたよね。

B子:「ピーター・パン」誕生の背景にあったエピソードを描いた作品で、デップは夢見がちな劇作家を演じていて。少年のような子どもっぽさと、父親を亡くした子どもたちと母親に寄り添う大人の優しさが同居している役なんですよね。デップは、童心を失っていない役がハマりますよね。

A子:デップの子どもたちが小さかった頃は、子どもも楽しめる作品にたくさん出演していたよね。「デップ=いいお父さん」っていうイメージがすごくある。

B子:私も「ネバーランド」の役どころも相まって、「子どもの味方になってくれる人」みたいなイメージを持っていました。

3男のピーター役を演じたフレディ・ハイモアは、デップの推薦で「チャーリーとチョコレート工場」に出演したんですよね。フレディくんの演技もすごかったです。

D子:フレディ・ハイモアは今も活躍しているし、デップの目に狂いはなかった! ドラマ「ベイツ・モーテル」「グッド・ドクター 名医の条件」の演技も話題でしたよね。

B子:座談会用に「ネバーランド」と「チャーリーとチョコレート工場」を連続で鑑賞したんですが、ふたりの関係性を知って見ると、改めてまたぐっときました。

C子:フレディくんの演技も衝撃でしたけど、それを引き立てる周りの大人キャストもまた素敵でしたよね。

A子:ダスティン・ホフマンも出ていたし、演技派が集結してた!

D子:日本では、2005年に「ネバーランド」と「チャーリーとチョコレート工場」、2006年に「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト」と「リバティーン」が公開でしたから、それこそデップのふり幅にこっちがついていけない感がありました(笑)。

B子:振り返ると、フィルモグラフィがえぐいですね。

A子:どの作品もオリジナリティがすごくて、唯一無二の俳優なんだなって実感する。

C子:新作の「MINAMATA ミナマタ」も、これまでと全然違う役ですよね。こういう作品で製作・主演を務めてくれることが、いちファンとしてとてもうれしいです。

私生活については複雑な気持ちがありますが、デップがきっかけで映画を見るようになったので、私にとってはこれからも思い入れのある特別な俳優さんです。

D子:「ファンタスティック・ビースト」シリーズの降板は、デップファンも作品ファンもどちらも悲しむ結果でしたよね。

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A子:グリンデルバルド役の降板は、とても残念だった。いろんな意見があると思うけど、彼が素晴らしい俳優であることは紛う方なき事実だし、私生活ではなく作品に関するニュースを扱っていけるようになるといいな。

D子:映画ファンとして、今後のデップをそっと見守りたいです。

A子:みなさん、今回も素敵なエピソードをありがとうございました! 次回は、D子がファンだと告白してくれたレオについて語り合いましょう!!

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