金ロー「今日から俺は!!劇場版」放送記念 おすすめ胸アツヤンキー映画5選 【映画comシネマStyle】
2021年10月10日 11:00
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毎週テーマにそったおすすめ映画をご紹介する【映画.comシネマStyle】。
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日本テレビ系「金曜ロードショー」では10月8日、福田雄一監督が西森博之氏の人気漫画を映画化した「今日から俺は!!劇場版」が放送されました。転校を機につっぱりデビューした三橋貴志(賀来賢人)と同じ日に転校してきたトゲトゲ頭の伊藤真司(伊藤健太郎)コンビの、喧嘩に明け暮れる青春を描いています。そこで今週は、ヤンキー映画を特集! 編集部メンバーがチョイスしたおすすめ作品5本をご紹介します。
▽元ヤンキーたちの“その後”と変わらぬ絆が熱い! 思わぬ人のアドリブビンタも必見
「莫逆家族 バクギャクファミーリア」(2012年/127分/PG12/熊切和嘉監督)
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累計発行部数2550万部を突破する田中宏氏の人気ヤンキー漫画を、「海炭市叙景」「私の男」の熊切和嘉監督のメガホンで実写映画化。主演は、人気お笑いコンビ「チュートリアル」の徳井義実が務め、ステレオタイプのヤンキー映画ではなく、大人になった元不良たちの“その後の人生”を鮮烈に描いています。さらに林遣都、阿部サダヲ、玉山鉄二、中村達也、山下リオ、ちすん、井浦新、大森南朋、北村一輝、村上淳、倍賞美津子ら豪華な面々が顔を揃えました。
かつて17歳で関東一の暴走族のトップに立った火野鉄(徳井)は、今は現場作業員としての仕事に明け暮れる大人になっていた。やり場のない鬱屈した思いを抱える日常に生きながら、家庭では反抗期の息子・周平(林)から完全にナメられてしまっている。そんなある日、当時の仲間・横田あつし(阿部)の娘が暴行される事件が起こる。家族同然だった横田に降りかかった悲劇の落とし前をつけるべく、数年ぶりに終結した鉄ら仲間の面々は、再び心に炎を燃やし始める。
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任侠映画を数多く世に放ち、「湘南爆走族」や「ビー・バップ・ハイスクール(1985)」などヤンキー映画の金字塔的な作品を手がけてきた東映の配給なので、そもそも親和性は高かったわけです。
とはいえ、正統派ヤンキー映画ではなく、大人になった元不良たちのあいだに息づく、荒々しくもヒリヒリするような絆を描いています。
主演に抜てきされた徳井さんは、加圧トレーニングなど約2カ月間におよぶ肉体改造を行ったほか、髪を金色に染めるなど文字通り「初めて尽くし」を経験しながら、過酷な現場を踏破しました。
男たちの喧嘩のシーンも迫力満点ですが、母親役の倍賞さんから食らうビンタのシーンも圧巻です。なぜかというと、倍賞さんのアドリブで見舞ったビンタで、見事なくらい綺麗に入っているんです。やんちゃだった頃に母親から食らったゲンコツやビンタを、否が応でも思い出してしまう、そんなシーンをお楽しみください。
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▽新人類の“ヤンキーOL”たちが大暴れ! バカリズムワールド全開のコメディ
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「架空OL日記」でOLの生態を描いたお笑い芸人のバカリズムが、再びOLを題材に、彼女たちが拳を戦わせる壮絶な派閥争いを描いたコメディ。
ごく普通のOLライフに憧れる主人公・直子(永野芽郁)の職場では、OLたちが日々喧嘩に明け暮れ、“拳”による派閥争いを繰り広げている。ある日、カリスマヤンキーOL・蘭(広瀬アリス)が中途採用されたことをきっかけに、直子の会社は全国のOLたちから狙われることになる。
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まるで“花園”のようなキラキラしたオフィスでにこやかに仕事をこなし、退勤後はデパートで同僚と買い物、恋にもダイエットにも全力投球。しかし、華やかなOLたちが、裏では“地獄”のような派閥争いに全力を注いでいる――!? 本作は、そんなOLたちの驚くべき世界を描いた、バカリズム節全開の物語です。
本編が始まって数分で、直子のささやかな幸せに満ちた生活に、ロッカーに叩きつけられる傷だらけのOLという“ありえないシーン”が挿入されます。そして広瀬、菜々緒、川栄李奈、大島美幸(「森三中」)、遠藤憲一、小池栄子らが強烈なビジュアルの“ヤンキーOL”に扮し、「そもそも、ヤンキーOLって何?」という疑問すらも吹き飛ばしながら、ノンストップで大暴れするのです。
これだけでもう笑いが止まらないのですが、バカリズムが緻密な観察力を駆使した“OLあるある”にも注目。敵のOLたちを袋叩きにした蘭が「ルミネってまだ空いてるかな?」とソワソワしたり、傷だらけでティッシュを鼻につめたOLたちが粛々と仕事をこなしていたりと、ゆるい“OLあるある”と、キャストたちがトレーニングを積み実現させた、激しい喧嘩アクションの独特なリズムがクセになります。
また“新人類”ともいうべきヤンキーOLならではの暴言(「気安く触んなよ、今日おろした服なんだからさ」「てめぇ二度とピラティスできねえ体にしてやろうか?」)にもクスリとさせられます。高校生のヤンキー青春ものとは一味違う作品を求める方は、ヤンキーOLが躍動する「地獄の花園」に、足を踏み入れてみて下さい。
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▽ただ真っ直ぐに力を追い求めるカラスたちの物語に胸をアツくする
「クローズZERO」(2007年/130分//PG12/三池崇史監督)
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高橋ヒロシ氏の大ヒットコミック「クローズ」を、オリジナルストーリーで実写映画化した本作。数々のアクション映画を手がける三池崇史監督が、小栗旬、山田孝之、桐谷健太、大東駿介、渡辺大ら、今も活躍する若手俳優たちを集めて、高校生たちのアツい頂上決戦を描いています。
不良たちが集まり、常に力による勢力争いが繰り広げられている鈴蘭男子高校。現在の最大勢力は、3年の芹沢(山田)が率いる芹沢軍団だった。そんななか、鈴蘭制覇を狙う滝谷源治(小栗)が転入し、鈴蘭OBのヤクザ・片桐(やべきょうすけ)のアドバイスのもと、仲間を集めて芹沢へと挑んでいく。
「今日から俺は!!」のコメディタッチのヤンキーとは違い、酒にタバコに暴力に明け暮れる高校生たちが主人公の本作。もともと一匹狼で、親を見返すために鈴蘭制覇を目指す源治。確かに喧嘩は強いんですが、名だたる不良のカラスたちが集まる鈴蘭をひとつにするには、腕っぷしだけではなく、カリスマ性や信頼感、仲間が重要になっていきます。源治が少しずつ仲間を増やしていき、夢に向かって突き進む姿を見ていると、そばで見守る片桐のセリフが突き刺さります。
「羨ましいな。目一杯まっすぐに生きるお前らには、なんのまじりっけもねぇ」
ラストに待ち構えている雨のなかの乱闘は、そんな彼らのただただ真っ直ぐな思いのぶつかり合いで、見ている者の心も熱くしてくれます。
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また、続編の「クローズZERO II」では、鈴蘭とライバル校・鳳仙との新たな抗争が描かれ、前作のメンバーに加えて、金子ノブアキ、三浦春馬らが参加し、さらなるアツいぶつかり合いを見せてくれます。2作ともに流れる「THE STREET BEATS」の「I WANNA CHANGE」は、そんな主人公たちの思いの高ぶりを感じさせてくれる曲。ここぞという勝負の前に聞いて、是非気分を高めてください。
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▽コメディだと思って油断して見ていると、涙腺を搾り取られるよ!
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“乙女のカリスマ”と呼ばれた嶽本野ばら氏の同名小説を、中島哲也監督(「嫌われ松子の一生」「告白(2010)」)が映画化し、注目を集めるきっかけとなった青春コメディ。主演の深田恭子が、第28回日本アカデミー賞主演女優賞に。本作で女優デビューを果たした人気モデルの土屋アンナが、日本アカデミー賞新人賞、助演女優賞などを受賞し、高く評価された。
茨城県下妻市を舞台に、ロリータとヤンキーという正反対の価値観を持つふたりの少女の友情を描いたコメディドラマ。見渡す限りの田んぼが広がる茨城県下妻市。ロココ時代のフランスに憧れる17歳の超マイペースな少女・桃子(深田)は、大好きなロリータファッションに身を包み、崇拝するブランドの本店がある代官山まで通い続けている。そんなある日、洋服代を稼ぐため有名ブランドの偽物を売り始めた彼女の前に、地元の暴走族「舗爾威帝劉(ポニーテール)」に所属する同年代の少女・イチゴ(土屋)が現れる。根性の座った桃子を気に入ったイチゴは、それ以来、頻繁に彼女の家を訪れるようになる。「映画.com ALLTIMEBEST」選出作品。
ロリータファッションに傾倒する、夢見る桃子と、絶滅危惧種のスケ番スタイルに身を包んだヤンキー少女のイチゴ。ひょんなことから出会い、水と油の関係のように見えたふたりが、いつしかお互いに認め合い、友情を育む様子がとても胸アツな1本。コメディだと油断して見ていると、涙腺を搾り取られること必至です。
また、下妻の住民は、みなジャスコ(現イオン)で洋服を買っているだとか、ヤンキーが特攻服に刺繍した「御意見無用」の漢字が誤っていたりとか、一見、田舎やヤンキー文化などを笑い倒しているように見えますが、変に群れることなく、自分の好きなもの、大事なものにただひたすらに情熱を注ぐ桃子とイチゴの姿は、見ていて背筋がピンと伸びます。
見どころは、それまではノホホンとしていた桃子が、元の仲間たちからリンチされそうになってしまったイチゴを助けるため、居ても立ってもいられず救出に駆けつけ、並み居るヤンキーを前に啖呵を切るシーン。フワフワした雰囲気の深田恭子が、豹変する瞬間は必見です!
キャストも宮迫博之、篠原涼子、樹木希林、荒川良々、阿部サダヲ、生瀬勝久、岡田義徳、小池栄子と、芸達者な面々が出演(ブレイク前の真木よう子もロリータファッションに身を包んで登場!)しており、楽しく見られる良作です。
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▽鋭い刃物のような青春群像劇の傑作
「青い春」(2001年/83分/豊田利晃監督)
※「シネマ映画.com」で配信中!
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阪本順治監督の「ビリケン」で脚本を担当し、「ポルノスター」で監督デビューした豊田利晃が、漫画誌の編集者時代から交流のあった漫画家・松本大洋氏の短編集「青い春」からの4編をもとに、脚本も執筆して実写化した青春群像劇の傑作。高校3年生になった不良たちのそれぞれの閉塞感や息苦しさを強烈なビジュアルとともに描いた。名優・松田優作を父に持つ松田龍平をはじめ、新井浩文、高岡蒼佑、大柴裕介ら当時の新鋭俳優が競演。「THEE MICHELLE GUN ELEPHANT」の楽曲が数多く流れる。(執筆:和田隆)
男子校・朝日高校の3年生に進級した不良仲間たちはいつも屋上に集まっていた。九條(松田)は、学校伝統の根性試し「ベランダ・ゲーム」で新記録を出し、学校を仕切ることになる。だが、九條にとってそれはどうでも良いことだった。そんな態度を続ける九條に、幼なじみの青木(新井)は納得がいかず、次第に学校内に不穏な空気が流れ始める……。
豊田監督が「ポルノスター」で大量のナイフの雨を降らせ、鮮烈なデビューを果たした衝撃は、今も脳裏に焼き付いています。そして、2002年に「ピンポン」も実写映画化されるなど、当時からカルト的な人気を誇る松本大洋氏の漫画を原作に、漫画のなかから抜け出てきたようなビジュアルで、松田、新井、高岡、大柴ら若手俳優とともに作り上げた「青い春」は、日本映画の新時代の到来を告げた1本と言えるでしょう。自分が何者であるか、夢や希望も見つけられず、ただ悶々と高校生活を送る男子たちのやり場のない不満と息苦しさが、スクリーンから痛いほど伝わってきます。
豊田監督は、青春時代の無意味な反抗心が、次第に鋭利な刃物と化していくさまを「THEE MICHELLE GUN ELEPHANT」の楽曲にのせて描き、原作を超えて、まるで観客に切り付けてくるようです。終盤で松田演じる九條が目にする高校の様子が、彼らの矛盾した“青春”を見事に象徴しており、見終わった後には主題歌「ドロップ」とともに何度も頭のなかでリピートされることでしょう。青い狂気を味わえる作品です。
▽「青い春」を「シネマ映画.com」で見よう! 今すぐ使えるお得なクーポン配布中
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映画.comのオンライン配信サービス「シネマ映画.com」サービス登録者は、クーポンコードを使用すると、「青い春」が30%OFFで視聴できます。利用可能期間は10月8日から10月15日(23時59分)までで、期間中であれば繰り返し使用でき、購入から48時間視聴可能です。
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・利用可能期間は10月8日から10月15日(23時59分)までで、期間内であれば繰り返し利用でき、購入から48時間視聴可能です。
・なお、クーポンのご利用には「シネマ映画.com」の会員登録およびクレジットカード情報の入力が必要となりますので、登録がまだの方はこの機会に是非登録して、割引クーポンをご利用ください。
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映画.comが、今年4月8日よりスタートしたオンライン配信サービスです。劇場公開から間もない話題の最新作から時代を超えて愛される名作まで、映画.comスタッフが厳選した作品が自宅で視聴できるオンライン上の映画館となります。
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「ヤンキー映画」セレクト、いかがだったでしょうか。喧嘩シーンだけではなく、熱い友情や狂気など生々しい感情が見どころの作品を、是非お楽しみください。
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