湘南爆走族

劇場公開日:

解説

バイクを走らせたら関東一の5人組、湘南暴走族を描いた青春コメディー。『少年KING』連載中の吉田聡原作の同名漫画の映画化で、脚本は本作品で監督デビューした山田大樹と「南へ走れ、海の道を!」の和泉聖治の共同執筆、撮影は同作の佐々木原保志が担当。

1987年製作/90分/日本
配給:東映
劇場公開日:1987年4月25日

ストーリー

神奈川県茅ケ崎にある波打際高校。放課後の手芸部部室に、女生徒たちとフランス刺繍に励む紫色のリーゼント頭の江口洋助の姿があった。彼は手芸部部長としてのやさしい顔と湘南暴走族のリーダーとしての超つよい顔の二つの面も持っていた。間もなく仲間の呼び出しに単車の待つ校庭へ出向く江口。数分後、湘南の潮風の中、江口、親衛隊長の晃、丸川、桜井、旗持ち原沢の略して“湘爆”こと、湘南爆走族はマシンをぶっ飛ばしていた。途中、路上で隊員勧誘のためのプロモーションビデオの撮影に大忙しの宿命のライバル“地獄の軍団”にガンくれて、彼らはラーメンショップじぇんとる麺をめざす。そこのマスター茂岡は、湘爆の初代親衛隊長である。金欠で一杯のラーメンをとりあう湘爆のメンバーたち。その頃、横浜をおさえた荒くれ集団“横浜御伽”は湘南進出をもくらみ、他グループの席巻を開始した。まずは湘南を爆走中遭遇した地獄の軍団を叩きのめし、リーダーの権田を病院送りに。また、晃は恋人民子とデート中、民子にチョッカイを出した彼女の中学の先輩だという横浜御伽の神林と乱闘になる。一方、横浜へ銀色の刺繍糸を買いに出た江口と副部長津山の前にも御伽の面々が現われ、喧嘩を売って来た。とうとう御伽から挑戦状が叩きつけられた。それを受けた晃はひとりで決着をつけると長者ヶ崎へ向かう。御伽のリーダー城崎の妹・奈美は前々から江口に憧れていて決闘をやめさせようと波打際高校を訪れた。長老ヶ崎へと単車を走らせる湘爆たち。それを病院の窓から見つけた権田も抜け出し、地獄の軍団も向かった。闘いの結果、江口と城崎のきもだめしで結着をつけることになり、江口の勇気に城崎は負けた。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0せめてブレなければ...。清水美砂さんのメガネっ子は萌え

2024年3月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

1987年東映作品。
江口洋介さんの映画初主演、織田裕二さんと清水美砂さんのスクリーンデビュー作。
神奈川県警 パトカー乗務警官が『噂の刑事トミーとマツ』(80年代の大人気ドラマ)の国広富之さん松崎しげるさんのコンビで嬉しい。

BGMや挿入歌は好き。
懐かしいクルマや景色、ファッションがノスタルジー。
演技やシチュエーションも良い。
手ぶれ補正なしのカメラなのか、肝心のバイクに乗って走るシーンが、ブレが氣になってしまう。

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Don-chan(Daisuke.Y)

3.0案外ワルくない

2022年7月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

単純

萌える

公開の頃世代が近かったので原作はよく読んでました。映画の前評判もよく伝わってましたが、まあ知らない人には全く分からないと思いますが当時の私は100%「ペリカンロード」派でしたので、若者の主義主張的に反発して観ませんでした…だったような。

30何年経って初めてVODで観ましたが、80年代に劇場で観れば案外面白かったかも知れません。反省。この映画、実はその原作以上に、不良でもツッパリでもない若者たちの物語となっています。軒並み“プチ・ヤクザ映画”or“ただのハチャメチャ騒ぎ”のどちらかになってしまう同種の邦画とは微妙ですが違う。

さらに感じたのは、若い俳優たちの頑張り。たぶん既に小年KINGの漫画が大人気で舞台の湘南イメージ(バブル期前期の大衆的なヤツ。後期〜現在とは別)も確立していたので、俳優さんたちが事前に演じ方を理解していたのでしょう。織田裕二(主役を食う意気アリアリ)、江口洋介(ちょっと存在感にムラがあるけど頑張ってる)のほか、助演や脇役も劇中の若者群像の雰囲気を良く演じています。各マンガキャラクターのビジュアル再現度も、実写現実世界の許容度ギリギリまで高い。
あとこの映画は、“カットごとの”演出・映像がそれぞれなかなか良いです。場面の映画的雰囲気が凄く出ているし、上述の若手俳優たちの演技と良く噛み合っている。見てませんが、予告編やテレビCMでは良い物が出来たのではないでしょうか。

ただ反面、更に言えばこの映画の致命的な限界?がそこにあり、各カットやシーンからストーリーを運ぶ構成や脚本が“ぐだぐだ”とか評する以前に、「映像をただ平坦に横つなぎしただけ」みたいになっており、間伸びと言うかカット・シーンの意味が消失と言うか、殆どあり得ない物語作りになっています。

素人の憶測で僭越ですが、この作品の作り手は撮影担当やTVCMの出身か何かで、本作でそれ以上の仕事をしようと考えず制作を請け負ったかのようにすら感じてしまいました。
結局好感を持って鑑賞していても、各カット・シーンの良い感じと熱演が次々バラバラに現れては消えるだけの殆ど「シーンごと映画」として終劇してしまい、共感や感動を感じるヒマがありません。もしかしたら、今からでも誰かデキる人がオリジナルから再編集と音響をやり直したら作品が生まれ変わるかも知れませんね。
そう考えると、当時興収が上がらず続編が立ち消えたのは残念です。なかなか惜しい青春映画です。

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keebirdz

3.0湘南ヤンキーストーリー

2020年2月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

単純

興奮

当時は人気のヤンキー漫画の実写映画化という事で話題になったろうが、今となっちゃあキャスティングこそが“お宝”。
江口洋介の初主演作。また、プロフィール上は本作がデビューとなっている。
織田裕二も本作でデビュー。
言うまでもなく二人はこの後『東京ラブストーリー』でトレンディ俳優として大ブレイク、江口は「そこに愛はあるのかい?」とひとつ屋根の下で暮らし、織田は「事件は現場で起きてるんだ!」と踊って捜査をし、今では日本を代表するスター俳優に。リアルタイムで見た人は感慨深いだろう。
ヒロイン役で清水美砂も本作でデビュー。
若かりし頃の竹内力や杉本彩も出演。
これぞ真の“お宝ムービー”である。

ヤンキー映画と言うと喧嘩に明け暮れるヤンキーたちをイメージするが、本作はコメディタッチ。
まず、あのバリバリのヘアスタイルは突っ込まずにはいられないが…、後から原作漫画の画像を見たら、忠実に再現。昔も今もまずは見た目から。
ヤンキーでありながら手芸部の部長を務めている主人公。
で、江口洋介演じるその主人公の名が、江口洋助。これは狙ったのではなく、偶然の一文字違いとか。
また、織田裕二は元々原作ファンで、役を勝ち取ったとか。
決して二人にとっても“黒歴史”ではない筈。

話自体は他愛なく、作品としても非常に優れた出来とは言い難い。
5人組の“湘南爆走族”。5人でつるんでバカやったり、湘南を走るのが何より最高。見てると、結構可愛いんだな、こいつらが。
女の子との関係は不器用。
ライバルグループとは仲良くいがみ合い。
ある日、ライバルグループが勢力拡大中のグループに潰され、対する事に。一応敵役ながら、リーダー役の力さんがカッケェ…!
ヤンキー定番の喧嘩も勿論あるが、男たちの一本気、友情、青春…。
クライマックスの“肝試し決着”はなかなか熱くさせられた。

最近も『今日から俺は!!』が人気に。
今じゃすっかり絶滅危惧種のヤンキーだけど、昔も今も憧れというより、突っ張ってるけど熱くて真っ直ぐな彼らが好きなんだね。

俺たちと一緒に走ろうぜ!
湘南ヤンキーストーリー!

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近大

5.0後に国民的俳優となる2人のデビュー作!

2019年1月15日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

江口洋介さんと織田裕二さんがこの映画でデビューしたとは知らなかったですが今じゃ見れない2人のリーゼントに学ラン姿、最高です‼️

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HIDE Your Eyes
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