ビー・バップ・ハイスクール(1985)

劇場公開日:1985年12月14日

解説

二人の男子高校生のツッパリの学園生活と恋を描く。きうちかずひろ原作の同名漫画の映画化で、脚本は「早春物語」の那須真知子、監督は「ヴァージンなんか怖くない」の那須博之、撮影は「(金)(ビ)の金魂巻」の森勝がそれぞれ担当。主題歌は、中山美穂(「Be Bop High School」)。

1985年製作/90分/日本
配給:東映=東映セントラルフィルム
劇場公開日:1985年12月14日

あらすじ

私立愛徳高校は、四、五年前まで県下でも有数の進学校だったが、生徒数の減少を補うために、学力の低い生徒も入学させたので、今ではレベルは下がる一方。その学園の中でも、ひときわ目立っているのが加藤浩志と中間徹のツッパリコンビ。春、二人は留年が決定、二年生をくり返すことになった。彼らは一級下だった全校生徒のあこがれのまと、泉今日子と同じクラスになり、揃ってアタックを開始する。そして、浩史と徹の前に、舎弟分になりたいと言ってきた兼子信雄や、転校生の横浜銀一、赤城山忠治が集まり、にぎやかな毎日を送る。そんな頃、入学したての大前均太郎が、たった一週間で一年生全部を力で制圧、浩史と徹がだぶったことも知らずに、二年生をもその勢力下におこうとする。だが、結局、均太郎も舎弟の仲間入りをした。浩史と徹は、敵対する立花商業の菊氷や、少年課の刑事、鬼島らとデッドヒートをくり返しながら、合間には今日子に気に入られようとサッカーの試合に出場。ある日、二人が悪名高き戸塚水産高校の生徒と喧嘩をしたことから、今日子が彼らに殴られるという事件が起きた。それがもとで今日子は転校。そのことをツッパリの順子から知らされた浩史と徹達は、戸塚水産高校に殴り込みをかける。乱闘の末、彼らは戸塚の親玉、ヘビ次、ネコ次こと中村竜雄、虎雄兄弟を倒した。今日子から、浩史と徹に手紙が来た。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第10回 日本アカデミー賞(1987年)

ノミネート

新人俳優賞 清水宏次朗
新人俳優賞 仲村トオル
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映画レビュー

3.0さよなら丸の内TOEI

2025年6月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

単純

さよなら丸の内TOEIの企画上映を観てきました。
仲村トオルさんの舞台挨拶付きでした。

リアルタイムでは観れてません、テレビの再放送か、レンタルビデオで観たと思います。
ツッパリらしいツッパリは久しぶりに見ました(笑
今では死語だと思う言葉の羅列で、ガンを飛ばす、シメルとかね
わからない言葉がないっていうことに
ちょっとしたカルチャーショックを感じました。
実生活では使わないのに(笑
出てくる人たち、みんな単純なのに人情味があって、
導火線が短い(笑
ケンカはスポーツ?そんな印象です。
ただケンカで簡単にいろんなものが壊れるのは
いくらなんでも……と思います。

これ観たあとに
仲村トオルさんの当時のエピソードやらを聞けました。
トークも上手で面白かったです。

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のんさば

5.0純然たる娯楽作品を目指し、スラップスティック・コメディに完全に振り切った荒唐無稽な演出が、単なる喧嘩と恋愛だけの不良(ヤンキー)映画の範疇を越えていました。

2025年6月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

約65年の歴史に幕を下ろす丸の内TOEIさんにて『さよなら丸の内TOEI』と題した豪華ゲストも登壇する特集上映が開催中。
本日は仲村トオル氏デビュー作『ビー・バップ・ハイスクール』(1985)をご本人の登壇イベント付き上映にどうにかチケットを獲得して参加。

『ビー・バップ・ハイスクール』(1985)
当時の中学生(中坊)にとって本作と「ファミコン」「おニャン子クラブ」「スケバン刑事」は通過儀礼、青春の三種の神器でしたね。
こぞってトオルとヒロシに憧れて喧嘩修行に明け暮れ、変形学生服(ボンタン)や特殊警棒を買い求め、学校で没収させる日々を過ごしておりました。

主演の中間徹役:仲村トオル氏、加藤浩志役:清水宏次朗氏は、我々団塊ジュニア世代にとっては、まさにデビュー作から共に40年を歩んだ銀幕のスター。
今でもお二人の活躍を見ると中坊時代が鮮明に思い出されますね。
またマドンナ・泉今日子役:中山美穂氏も当時ドラマ「毎度おさわがせします」で大ブレイク中、これ以上今日子役に適したキャスティングはないと賛同したものです。

作品内容も、純然たる娯楽作品を目指し、スラップスティック・コメディに完全に振り切った荒唐無稽な演出が、単なる喧嘩と恋愛だけの不良(ヤンキー)映画の範疇を越えていました。

さらに顔面以外OKのフルコンタクトでの殴り合いがCGでは再現不可能、決して流麗でもないが生身の体がぶつかるリアリティと迫力、熱気が飛び散って、当時の興奮は40年経った今でも全く色褪せません。

特に静岡清水線の列車内乱闘シーンでの鉄橋ダイブはコンプライアンスが厳しい昨今、絶対許可がでない超絶危険スタント、邦画アクションのなかでも伝説的な名アクションです。

ロケ地の静岡県静岡市(旧:清水市)の商店街をはじめとする街並みもどこか牧歌的で作品世界観に見事に調和して凄く良いですよね。

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矢萩久登

3.0愛徳の中間と加藤‼️

2025年4月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、DVD/BD

笑える

楽しい

単純

今観直すと全然大したことないんですけど、私が小学校から中学にかけて大好きだった「ビー・バップ・ハイスクール」‼️その記念すべき第一弾‼️頭にソリ入れた個性的で愛すべきツッパリたち‼️今こんな学生いないですよね。私たちの学生時代が懐かしい‼️やっぱり学ランっていいなぁ。今はブレザーとかが多くて、ちょっと寂しい‼️主人公二人を演じる仲村トオルと清水宏次朗‼️二人が実は不仲だった事を後から知ってシックだったなぁ‼️そして泉今日子役の中山美穂さん‼️冒頭、不良に絡まれるシーンで思いっきり胸触られてる。そりゃ出たくないよね‼️そんなミポリンが歌う素晴らしき主題歌‼️実はミポリンより好きだった順子役の宮崎萬純さん。映画が描いた最高のスケ番‼️加えて、今作では東映らしい硬派なアクションが見応えあって、特に電車内での格闘&川への飛び込みはスゴい‼️そして何より私が一番好きだったのは、菊リンこと石井博泰さん‼️漫画から飛び出したような最強の実写キャラですね‼️コワいんだけど笑っちゃう‼️

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活動写真愛好家

2.5原作は衝撃的だった

2024年8月10日
Androidアプリから投稿

80年代当時において原作は不良系漫画の革新でした。「ボンタン」「長ラン」に「いるいる!こんな奴!!」というヤンキーが次々と出てくる。不良を表現する感覚がリアルだったのです。

それまでの邦画における不良映画もどこか現実とズレていて、だからこそビーバップが映像化されることに期待値は爆上がり。

しかし、初めて鑑賞した日は気分ダダ下がりになりました。
とにかく古臭いし、小泉今日子も三原順子も居ないし(当たり前か)、ヒロシは似てないし。

劇場版「デビルマン」が存在しなくても俺には那須夫妻の良さはわからないんだが、ふり返ってみればビーバップはこの作り方で良かったのかも知れないと思えるようになりました。

気楽に楽しめて、ヒロインも魅力的で、体を張った撮影が伝わってくる。シリーズのどれを観ても、すぐ昭和のあの頃に戻れる。

原作漫画の劇場版として観たら赤点だけど、青春映画として観るなら合格点じゃないかな。

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K・M

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