【全米映画ランキング】ラッセル・クロウ主演、アロノフスキー監督の「ノア 約束の舟」が首位デビュー
2014年4月2日 14:35
[映画.com ニュース] 2本の新作がランクインした先週末の全米ボックスオフィスは、アカデミー賞俳優ラッセル・クロウと「ブラック・スワン」「レスラー」のダーレン・アロノフスキー監督がタッグを組んだ「ノア 約束の舟」が、約4400万ドルのオープニング興収で首位デビューを飾った。
同作はパラマウント映画が、旧約聖書の「創世記」に登場する有名な「ノアの方舟」伝説を、約1億2500万ドルという巨費を投じて製作したスペクタクル超大作。「堕落した人類を大洪水により世界から消し去り、新しい世界を創造する」という神のお告げを聞いたノア(クロウ)は、家族とともに巨大な方舟をつくり始める。やがてノアの父親を殺した仇敵トバルカインがノアの計画を知り、方舟の争奪戦が始まる。そんな中、遂に大洪水が起こり、すべてを飲み込んでいく。
メル・ギブソン監督の「パッション(2004)」(オープニング興収約8300万ドル)ほどのインパクトはなかったが、宗教的な議論を呼ぶ映画としては久々に大ヒットを記録。この約4400万ドルという数字は、クロウ主演作としても、単独主演作の「ロビン・フッド」(10年/約3663万ドル)、「グラディエーター」(00年/約3400万ドル)や、デンゼル・ワシントンと共演した「アメリカン・ギャングスター」(07年/約4350万ドル)を抜いて歴代最高のオープニング興収となった。
批評家からのレビューはおおむね好評だったが、同作の宗教的見解に異を唱える観客も少なくはなく、映画館での反応は賛否が半々となっており、しばらくは注目の映画として話題を集めそうだ。製作は「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」「ファイト・クラブ」などで知られる大物プロデューサーのアーノン・ミルチャン。共演にジェニファー・コネリー、レイ・ウィンストン、エマ・ワトソン、アンソニー・ホプキンス、ローガン・ラーマン。
2位は、前週首位の「ダイバージェント」。先週末は約2600万ドルの興収で累計興収は約9500万ドルに。グロス(最終興収)は1億5000~6000万ドルあたりになりそう。
前週2位からワンランクダウンの3位は、「ザ・マペッツ」の続編「Muppets Most Wanted」。こちらのグロスは6000万ドル近辺になりそうだ。
そして、初登場7位にはアーノルド・シュワルツェネッガー主演のR指定アクション「Sabotage」がランクイン。ジョン(シュワルツェネッガー)率いるDEA(麻薬取締局)の屈強な捜査官チームが、世界最大の麻薬組織のリーダーを逮捕する。だが、その直後からジョンのチームメンバーが一人ずつ殺されていく。組織の報復か、メンバーの裏切りか、内部調査が行われる中、ジョンは生き残りをかけて真犯人の究明に乗り出す。「トレーニング・デイ」の脚本、「エンド・オブ・ウォッチ」の監督など暴力的な作風で知られるデビッド・エアーと組んだシュワルツェネッガーだったが、今回も「ラスト・スタンド」「大脱出」に続き否定的なレビューが多く集まり、興行的にもシュワルツェネッガー主演作では過去最低のオープニングと言われる厳しいスタートになってしまった。共演はサム・ワーシントン、オリビア・ウィリアムズ、テレンス・ハワード、ジョシュ・ホロウェイ、ミレイユ・イーノス。
その他、圏外12位には、「エンド・オブ・ウォッチ」「ワールド・トレード・センター」のマイケル・ペーニャが、アメリカの労働活動家でラテンアメリカ系移民の英雄シーザー・チャベスに扮した「Cesar Chavez」が登場。3月31日の「シーザー・チャベスの日」に合わせて公開され、664サイトでの公開ながら、約290万ドルの興収をあげた。出演はペーニャのほかに、ジョン・マルコビッチ、ロザリオ・ドーソン。監督は、俳優としても活躍するディエゴ・ルナ。
今週末は、「アベンジャーズ」の人気キャラクター、キャプテン・アメリカ、ブラック・ウィドウ、ニック・フューリーが登場するマーベル・スタジオの最新アクション大作「キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー」が公開となる。
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