「つぐない」が最多9部門ノミネート!ロンドン映画批評家協会賞
2007年12月17日 12:00
[映画.com ニュース] 12月13日、第28回ロンドン映画批評家協会(LFCC)賞が発表され、同日早朝(米時間)に発表されたゴールデン・グローブ賞で最多7部門にノミネートされたジョー・ライト監督の「つぐない」が最多9部門にノミネートされた。
同賞は、作品賞のほかに英国映画が対象になるアッテンボロー賞(「ガンジー」などのリチャード・アッテンボロー監督に因んだもの)があり、監督・主演男優・主演女優といった主要部門で英国人と非英国人でカテゴリー分けされているのが特色。「つぐない」は英国人対象部門で大量ノミネートされ、作品・監督・主演男優(ジェームズ・マカボイ)・主演女優(キーラ・ナイトレイ)などで候補になった。注目は助演女優賞候補で、「ラブリー・ボーン」のヒロインに抜擢された新星セルシャ・ローナン(13歳の少女ブライニー役)と「ジュリア」のベテラン女優バネッサ・レッドグレイブ(晩年のブライオニー役)、同一人物を演じた新旧2人が同時候補になった。
英インディペンデント映画賞でも5部門制覇したロック写真家アントン・コービンの初監督作で、ジョイ・ディビジョンのイアン・カーティスの短い一生を描いた「コントロール」が8部門でノミネートされた。
非英国作品では、ポール・トーマス・アンダーソン監督作「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」とジョエル&イーサン・コーエン兄弟監督作「ノーカントリー」が作品・監督・脚本賞で激突するなど各4部門でノミネートされ、拮抗している。
長年の功績に対して、「クィーン」のヘレン・ミレンに批評家協会賞の授賞が決まった。
授賞式は08年2月8日にロンドンのグロブナーハウス・ホテルで行われる。主な部門のノミネート一覧は以下の通り。
フローリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク(「善き人のためのソナタ」)
ポール・トーマス・アンダーソン(「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」)
ジョエル&イーサン・コーエン(「ノーカントリー」)
デビッド・フィンチャー(「ゾディアック」)
クリスティアン・ムンジウ(「4ヶ月、3週間と2日」)
アントン・コービン(「コントロール」)
ポール・グリーングラス(「ボーン・アルティメイタム」)
シェーン・メドウス(「This Is England」)
ジョー・ライト(「つぐない」)
ダニー・ボイル(「サンシャイン2057」)
ウルリッヒ・ミューエ(「善き人のためのソナタ」)
ケイシー・アフレック(「ジェシー・ジェームズの暗殺」)
ジョージ・クルーニー(「マイケル・クレイトン」)
トミー・リー・ジョーンズ(「エラの谷」)
ダニエル・デイ=ルイス(「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」)
ローラ・リニー(「The Savages」)
マリオン・コティヤール(「エディット・ピアフ/愛の讃歌」)
マギー・ギレンホール(「Sherry Baby」)
アンジェリーナ・ジョリー(「マイティ・ハート/愛と絆」)
アナマリア・マリンカ(「4ヶ月、3週間と2日」)
サム・ライリー(「コントロール」)
ジェームズ・マカボイ(「つぐない」)
クリスチャン・ベール(「3:10 to Yuma」)
ジム・ブロードベント(「And When Did You Last See Your Father」)
ジョニー・リー・ミラー(「The Flying Scotsman」)
サマンサ・モートン(「コントロール」)
ジュリー・クリスティ(「Away From Her」)
キーラ・ナイトレイ(「つぐない」)
ヘレナ・ボナム・カーター(「スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師」)
シエナ・ミラー(「Interview」)
トム・ウィルキンソン(「マイケル・クレイトン」)
トビー・ジョーンズ(「The Painted Veil」)
アルフレッド・モリーナ(「The Hoax」)
トビー・ケベル(「コントロール」)
アルバート・フィニー(「Before The Devil Knows You’re Dead」)
セルシャ・ローナン(「つぐない」)
イメルダ・スタウントン(「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」)
ティルダ・スウィントン(「マイケル・クレイトン」)
ケリー・マクドナルド(「ノーカントリー」)
バネッサ・レッドグレイブ(「つぐない」)
フローリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク(「善人のためのソナタ」)
ジョエル&イーサン・コーエン(「ノーカントリー」)
ポール・トーマス・アンダーソン(「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」)
ロナルド・ハーウッド(「潜水服は蝶の夢を見る」)
クリストファー・ハンプトン(「つぐない」)