さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち

劇場公開日:

解説

昨年夏公開された「宇宙戦艦ヤマト」の続篇。巨大な白色彗星の出現による全宇宙の危機を救うためにふたたび戦いの旅に赴くヤマトの姿を描く。脚本は「宇宙戦艦ヤマト」を監督した舛田利雄とやはり同作の藤川桂介と山本英明の共同執筆、監督も同作の舛田利雄が担当している。

1978年製作/151分/日本
配給:東映洋画

ストーリー

二二〇一年、巨大な白色彗星が現われ、多くの星々を破壊していた。それは、かつてない平和と繁栄の道を進んでいた地球にとって新たな脅威であった。資源輸送船団の護衛任務についていたヤマト戦士たちはあるとき、宇宙のどこかで救いを求める声をキャッチした。地球連邦政府がこの件を取り合わなかったため、古代らヤマト戦士たちは廃艦処分となっているヤマトのエンジンを始動、宇宙へ飛び立った。ヤマトは途中で白色彗星の攻撃で火を吹く地球防衛軍の旗艦「ゆうなぎ」を救出、負傷した土方艦長をヤマトに収容した。その船には古代のフィアンセ、森雪が乗っていた。女の声の発信源テレザート星へ向かうヤマトの前に、裸身の乙女テレサの幻像が現われた。彼女は今、テレザート星の空洞に幽閉されており、白色彗星が全宇宙の征服を目ろむ人工の帝国であることを知らされる。一方、彗星帝国では、大帝が、かつてガミラス総統としてヤマトに敗れたデスラーに再びヤマトとの戦いを要請した。しかし、デスラーは又しても敗れ、戦闘で負傷した雪に謝罪の言葉を残し、白色彗星の弱点を告げて最期を迎えた。その頃、地球軍戦艦を撃沈した彗星帝国は、地球に降伏を迫った。猶予時間も過ぎ、帝国が進撃を開始した時、ヤマトがその雄姿を現わした。ヤマトの波動砲が彗星の光の膜に向かって発射されると、白色彗星は火の玉となって炎上した。しかし、その光の膜の中から、巨大都市帝国が現われた。そして、帝国のミサイルを被弾して雪、佐渡、土方が息絶えるのである。ヤマト戦士は帝国都市に突入するが、古代は新艦長となったため船に戻り、真田、斉藤は動力源を破壊しに前進する。二人は動力源に爆弾をセットすると同時に敵の攻撃に倒れた……と、大爆発が起きた。動きの止った帝国をヤマトから見る古代。都市の残骸が四方に飛び散っている。しかし、煙、残骸が薄れてゆくと、そこに黒光りする超弩級宇宙戦艦が出現してくる。目を疑う古代、唖然とする地球首脳部。そこで古代は、沖田の教えによって一人で巨大戦艦に向かった。ヤマトの前方にテレサの姿が浮び上がり、古代を激励する。救命艇の中の島たち地球の人々が、涙を流しながら、ヤマトを見つめている。雪の身体を抱き前方を見つめる古代。二人の顔は至上の倖せに溢れている。ヤマトは宇宙の闇に溶け込むように進み、その姿が消えると、一条の閃光、遅れて天地を揺るがす万雷の轟き--「西暦、二一〇一年、ヤマトは永遠の旅に旅立って行った」

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映画レビュー

1.0否定的意見ですみません

2022年4月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 この続編が公開されたとき、賛否両論の反響が凄かったのを覚えている。特攻隊がどうとか、侵略戦争がどうとか、そんな議論の前に、非常につまらないストーリーです。デスラーが生きていたという事実と彼との葛藤が面白かっただけです。

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kossy

4.0父と一緒に見た最後の映画

2022年4月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

そして、見終わった後の感想は残酷なほどに別れ、「マンガやないか…」と半ばあきれ気味の父に対して、私はショックのあまり立てないほどの感動を覚えたのです。

愛する人を守るため、自己犠牲をいとわない。愛の戦士たち。
これは、一歩間違えば、特攻隊や、戦争を美化することにもつながる危険性をはらみますが、当時は男が命がけで守るべきもの。という価値観は間違いなくありました。

現在、リファインされて、劇場公開もされているようですが、残念ながら大きな社会のうねりとまではならないようです。今の若い人にはピンとこないテーマなんでしょうね。

2017.12.22

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うそつきカモメ

3.0放射能ガスは……?

2021年10月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

知人がDVDを貸してくれて数十年ぶりに鑑賞。
初編の設定に大衝撃を受けた世代なので、柳の下のドジョウ狙いとか、大量殺戮しといて愛、愛言うなとかひねくれつつ、ラストシーンで、え、ホントにこれが最後なのか、と切ないショックを受けたことなど色々思い出した。(まあ結局その後もしっかり再登場されてましたが),とまあプラスマイナスそれぞれ感想はあるが、間違いなく言えるのは音楽の素晴らしさ。スターウォーズと同じく、フルオーケストラで降り注いでくるこの音楽が無ければここまでヒットしなかったろう。宮川泰万歳!息子さんも応援してます。
これを機会に色々調べたら主要人物の多くが鬼籍に入られてる中で麻上洋子が講談師になってるのにビックリ。いやどうやってあの声でベンベンやんの……
蛇足。触れてはいけないのは分かってるけど……地球人とガミラス人は同じ大気の中では生きられないんじゃなかったっけ?だから遊星爆弾の雨を降らせたはずなんだけど。

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あっきー

4.5日本人の忘れた日本の精神とは

2021年7月10日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、TV地上波

映画版二作目。
前作はテレビ版の編集だったが本作からオリジナル。

本作を見たのは小学生四年の頃か、親が深夜で本作、が放送してたのをビデオに録画し、見せてくれた。(親はヤマト劇場版を見に、行っいた)
この作品が自分が始めて見たヤマトでハードかつ昭和臭くそしてどこか美のあるそれまでに見たことないアニメでそれ以後ハマりテレビ、映画を見てゲームもやった。
それくらい衝撃だった。

序盤の場面、長々と流れる巨大彗星とパイプオルガンを使った音楽は恐ろしさと絶亡さを感じナレーター、の語るガトランティスは、小学生ながら脅威を感じるほど今でもよく覚えている。

ガトランティスは、地球に向っており古代進らヤマトクルーは防衛軍に追及するが政治家らはガミラス戦以降、平和ボケしてしまって古代の追及など無視。
更に国民からもヤマトはすでに過去の物でしかなく完全にお払いであった。
今見ると、戦後日本の平和ボケ主義や旧日本軍、自衛隊批判を思わせる。

脅威が迫る中で古代らクルーは、違反であることを分かった、上で地球を守るためヤマトに乗る。

2時間30分の中で人物が多い作品でもキャラクターの見せ場が多い。
古代進と森雪、の描写は絆が深く感じられたよく映画にあるようなキスなりラブシーンを、導入しなくても描ける描写は見事。
そして終番の雪の死亡という悲劇。絆が深く描けたこそ哀れになった。

ガトランティス、に助けられ対ヤマトのために戦いを挑むデスラー総統。
古代との対決で自ら負けを認める。
雪を撃ったガトランティスを撃ち宇宙に流れ出て死亡する。
出場は、短めながらどこか奇妙でデスラーにも、武士道が感じられた。

最終決戦。
ガトランティスの巨大要塞にヤマトも防衛軍の攻撃もまったく無傷で地獄となった戦場。ヤマトはそれまでにない、大きな攻撃を食わえ雪、徳川、佐渡、土方、アナライザーらクルーは次々死亡。
要塞中部に爆弾を仕けるため真田、斉藤二人は、古代とわかれ中心部に向う。
爆弾を仕方る真田を守る斉藤は立ちながらさ死亡。敵に置い詰られる真田はニヤリと笑い自爆。
加藤、山本も古代を守り戦死。
これほど短時間で多くのクルーがあっけなく死んでいく、それぞれ人気キャラクターであっただけに胸が痛い。

そしてあらわれるガトランティスの巨大戦艦。力のないヤマトはどうしようもできず古代は一人巨大戦艦に特攻を決意。
特攻したヤマトは、宇宙で永遠の旅出る。

とあまりにも素晴らしい映画だったから長々と書いてしまいました。
アニメなのにここまでか胸を打った作品はなかった。
とにかく考えさせる場面が、多い。

特攻にいたっては特攻を 美化していると聞くが自分は昔も今も、積なさと地球を国を守るためならば、死すても特攻する精神にどこかに美しさを、感じていた。
現代は国民、政治家にも「個」が多く存在し自分の考え方が正しいと主長してくるという時代。
日本のシーレーンも危機にあっていながら誰も無視する始末。

映画が公開された年もすでに個が蔓延していたというが、この映画には平成になって本格的に日本人の忘れたの精神である「公」があると思う。

是非、学校の授業で流してほしいとなぜか思ったりする。

最後にこれでヤマトは最後と書いてあったのになぜかまた始めてしまった。
しかも本作のテレビシリーズでは(宇宙戦艦ヤマト2)古代の特攻がなん回避されているのだ。(テレサが特攻)
そして続編が、無限に広がる大宇宙の様に製作されていく。
なんだそりゃ
これでは死んで行った者がプロデューサーとスポンサーのせいで伺ばれない!

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大統領
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