アーウィン・ウィンクラー
マーティン・スコセッシ監督作や「ロッキー」シリーズなどを手がけてきた映画プロデューサー。ニューヨーク大学卒業後、映画業界の大手エージェンシー、ウィリアム・モリス・エージェンシーに6年間勤務し、66年にプロデューサーへ転身。初プロデュース作は、エルビス・プレスリー主演のミュージカル映画「ダブル・トラブル」(67・日本劇場未公開)。以降、同じく駆け出しの映画プロデューサーだったロバート・チャートフとともに数々の作品を手がけ、「ひとりぼっちの青春」(69)や「センチュリアン」(72)などが興行的に成功を収める。76年の「ロッキー」がアカデミー作品賞に選ばれ、チャートフとともにオスカー像を手にした。その後も、スコセッシ監督の「レイジング・ブル」(80)と「グッドフェローズ」(90)、フィリップ・カウフマン監督の「ライトスタッフ」(83)が同賞にノミネートされている。91年、「真実の瞬間」で、監督・脚本家デビュー。その後もプロデュース業と並行して、「ザ・インターネット」(95)、「海辺の家」(01)、「五線譜のラブレター DE-LOVELY」(04)などでメガホンをとる。近年では「ロッキー・ザ・ファイナル」(06)、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」(13)などで製作総指揮を務めた。