2023年 第95回 アカデミー賞特集(2023年) 全部門ノミネート・その他の賞

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映画.com 第95回アカデミー賞特集

2023年3月12日(現地時間)に開催されるアカデミー賞授賞式。最新情報をお届け!

Nominate - 全部門ノミネート作品 -

助演男優賞

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アイルランドのダブリン出身。幼い頃からの読書好きが高じて古典や戯曲も読むようになり、10代は文学青年として演劇に傾倒する。

高校卒業後はロンドンの演劇学校に進み、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの一員として舞台に出演。35歳のとき、「The Field」(90)の端役で映画に初出演する。アイルランドで撮影されたハリウッド映画「遥かなる大地へ」(92)などへの参加を経て、歴史大作「ブレイブハート」(95)で重要な役どころを演じてブレイク。以降は「ミッション:インポッシブル2」(00)などのハリウッドアクションや、「A.I.」(01)、「ギャング・オブ・ニューヨーク」(02)、「トロイ」(04)、「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」(05)などの話題作で幅広く活躍する。

近年の出演作に、「オール・ユー・ニード・イズ・キル」(14)、「パディントン2」(17)、マーティン・マクドナー監督作「イニシェリン島の精霊」(22)など。

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米ノースカロライナ州出身。モアハウス大学卒業後、イエール・スクール・オブ・ドラマで演劇の修士号を取得し、ブロードウェイの舞台で頭角を現す。

人気TVシリーズ「LAW&ORDER」(09)、「グッド・ワイフ」(10)、「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」(13)などのゲスト出演を経て、コメディ「プエルトリカン・イン・パリ」(15)で映画デビュー。2018年、「ロスト・マネー 偽りの報酬」と「ビール・ストリートの恋人たち」でメインキャストのひとりを務め、注目を集める。

以降は「スパイダーマン スパイダーバース」(18)、「ジョーカー」(19)、「ゴジラvsコング」(21)などの話題作で幅広く活躍。TVシリーズ「アトランタ」(16~21)の助演でプライムタイム・エミー賞の候補となり、リラ・ノイゲバウアー監督によるApple TV+オリジナル映画「その道の向こうに」(22)でアカデミー助演男優賞に初ノミネートされた。

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ニューヨークのブロンクス出身。大学卒業後は米軍に入隊し、退役後、電気技師の職を経て演劇学校HBスタジオで学び、俳優の道に進む。1970年代からTVドラマやTV映画に出演しはじめ、TVシリーズ「Taxi」(78~83)でエミー賞の主演男優賞を2度受賞してブレイク。ロバート・レッドフォードの監督デビュー作「普通の人々」(80)でアカデミー助演男優賞に初ノミネートされる。

88年、英国製シットコムを米国でリメイクした「Dear John」(88~92)でゴールデングローブ賞テレビ部門(ミュージカル/コメディ)主演男優賞を受賞。以降は「旅立ちの時」(88)、「インデペンデンス・デイ」(96)、アカデミー作品賞受賞作「ビューティフル・マインド」(01)など話題作に出演する。

スティーブン・スピルバーグ監督の自伝的作品「フェイブルマンズ」(22)で、2度目のアカデミー助演男優賞ノミネートを果たした。

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アイルランドの首都ダブリン出身。幼くして母を亡くし、里親や祖母のもとで暮らす。いくつかのインディペンデント映画に出演して演技の経験を積み、2013年にTVシリーズ「Love/Hate(原題)」の出演でアイルランド国内でブレイクする。

その後、北アイルランド紛争を描いた「ベルファスト71」(14)や、マイケル・ファスベンダー主演のイギリス映画「アウトサイダーズ」(16)などに出演。クリストファー・ノーラン監督の戦争大作「ダンケルク」(17)でイギリス兵救出に向かう民間船の乗組員ジョージ役を演じて国際的に脚光を浴び、続くヨルゴス・ランティモス監督の不条理劇「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」(17)では主人公一家を翻ろうする少年マーティンを怪演した。

マーベル・シネマティック・ユニバースの大作「エターナルズ」(21)には、主要メンバーのひとりであるドレイグ役で出演。「イニシェリン島の精霊」(22)では第95回アカデミー賞の助演男優賞にノミネートされた。

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ベトナムのサイゴン出身。1978年にインドシナ難民となって香港に渡り、その後さらに米国へ移住してカリフォルニア州で暮らす。12歳のとき「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」(84)のオーディションに合格してメインキャストを務め、冒険大作「グーニーズ」(85)にも出演。シットコム「ヘッド・オブ・ザ・クラス」(90~91)のレギュラーキャストとしても人気を博す。

南カリフォルニア大学で映画を学び、99年の卒業後はスタント・コーディネーターやウォン・カーウァイ監督のSFラブストーリー「2046」(04)のアシスタント・ディレクターとして活動。Netflix配信映画「オハナ」(21)でひさびさに俳優として活動し、異色アクションアドベンチャー「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(22)では作品とともに注目を集め、第95回アカデミー賞や第80回ゴールデングローブ賞などで助演男優賞を受賞した。

ジョナサン・クアン、ジョナサン・キー・クァンの名前でも知られる。

助演女優賞

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米ニューヨーク生まれ、フロリダ育ち。イェール大学の大学院イェール・スクール・オブ・ドラマで美術の博士号を修得。卒業後から舞台やTVドラマに出演する。

「F/X 引き裂かれたトリック」(86)で映画デビューし、「ボーイズ’ン・ザ・フッド」(91)や「マルコムX」(92)を経て、ティナ・ターナーの伝記映画「TINA ティナ」(93)に主演、ゴールデングローブ賞の最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル部門)をアフリカ系アメリカ人としてはじめて受賞し、アカデミー主演女優賞にもノミネートされた。

以降、「ストレンジ・デイズ 1999年12月31日」や「ため息つかせて」(ともに95)、「ミュージック・オブ・ハート」(99)、「スコア」(01)などに出演。近年はマーベルのアクション大作「ブラックパンサー」(18)、人気スパイアクション第6弾「ミッション:インポッシブル フォールアウト」(18)などで存在感を放ち、「ブラックパンサー」の続編「ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー」(22)ではアカデミー助演女優賞にノミネートされた。

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ベトナム人の両親もと、タイの難民キャンプで生まれ、まもなく一家で米ニューオーリンズに移住。ボストン大学で映画学コースを修了後、ニューヨークで演技を学ぶ。

2006年頃から女優として活動を開始。ニューオーリンズを襲ったハリケーンの被災者たちを描いたTVシリーズ「Treme(原題)」(11~13)で、ベトナムからの移民の娘を演じ、ポール・トーマス・アンダーソン監督作「インヒアレント・ヴァイス」(14)で長編映画に初出演する。

ミニシリーズ「ビッグ・リトル・ライズ セレブママたちの憂うつ」(17)のレギュラー出演を経て、マット・デイモン主演のSFコメディ映画「ダウンサイズ」(17)でゴールデングローブ賞をはじめ、全米俳優組合賞などの助演女優賞にノミネートされて脚光を浴び、ダーレン・アロノフスキー監督、ブレンダン・フレイザー主演の「ザ・ホエール」(22)ではアカデミー助演女優賞にノミネートされた。

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アイルランド出身。「アンジェラの灰」(99)で映画初出演。2001年、19歳でマーティン・マクドナーの戯曲「ウィー・トーマス」のオリジナルキャストに選ばれ、同年、史上最年少でロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの舞台「ハムレット」のオフィーリア役を演じた。

映画「ケリー・ザ・ギャング」(02)、「ダニー・ザ・ドッグ」(04)などに出演後、TVシリーズ「ROME ローマ」(05~07)で体当たりの演技をみせ、映画「終着駅 トルストイ最後の旅」(09)や「きっと ここが帰る場所」(11)に参加。マーベル・シネマティック・ユニバースでは「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」(15)以降5作に登場する人工知能フライデー役の声を務めた。

マクドナー監督作には賞レースをにぎわせた「スリー・ビルボード」(17)、「イニシェリン島の精霊」(22)にも出演し、後者で第95回アカデミー助演女優賞の候補に挙がった。その他の出演作に「ドリームランド」(19)、TVシリーズ「ベター・コール・ソウル」(15~20)など。

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ロサンゼルス出身で、父は俳優のトニー・カーティス、母は女優のジャネット・リー、姉のケリーも俳優。スクリーンデビュー作となったホラー「ハロウィン」(78)で注目を浴び、立て続けに「ザ・フォッグ」(80)などホラー映画に出演。「大逆転」(83)で演技の幅を広げ、「パーフェクト」(85)、「ワンダとダイヤと優しい奴ら」(88)と着実に知名度を上げる。1992年にはカンヌ国際映画祭の審査員を務めた。

大ヒットアクション「トゥルーライズ」(94)でゴールデングローブ賞最優秀主演女優賞を受賞。「ハロウィン」シリーズ第7弾「ハロウィンH20」(98)で久々にシリーズに復帰し、第1作の40年後を描いた「ハロウィン」(18)と続く「ハロウィン KILLS」(21)、「ハロウィン THE END」(22)では主演と製作総指揮を兼ねた。悪役を演じた「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(22)では第95回アカデミー賞の助演女優賞を受賞した。

21年、ベネチア国際映画祭の金獅子生涯功労賞受賞。私生活では俳優でミュージシャンのクリストファー・ゲストと84年に結婚している。

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ロサンゼルス郊外出身。高校卒業後、舞台俳優の夢を追ってニューヨークのブルックリンに移り、ニューヨーク大学ティッシュ・スクール・オブ・ジ・アーツを2012年に卒業する。

在学中から映画のエキストラなどを務め、演劇学校アトランティック・シアター・カンパニーでも稽古を積んで実験的な舞台作品に出演。15年頃からTVドラマのゲスト出演の機会が増え、18年からはブロードウェイ作品にも出演する。

歴史ドラマシリーズ「マーベラス・ミセス・メイゼル」(19~22)やマーベル映画「シャン・チー テン・リングスの伝説」(21)への参加を経て、ダニエルズ監督作「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(22)では主人公の娘ジョイ役を演じて注目を集め、アカデミー賞の助演女優賞にもノミネートされた。

Photo:Getty Images/ロイター/アフロ