2023年 第95回 アカデミー賞特集(2023年) 全部門ノミネート・監督賞

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映画.com 第95回アカデミー賞特集

2023年3月12日(現地時間)に開催されるアカデミー賞授賞式。最新情報をお届け!

Nominate - 全部門ノミネート作品 -

監督賞

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1996年に劇作家としてデビューし、戯曲「ウィー・トーマス」(02)、「ピローマン」(03)、「ハングメン」(15)でオリビエ賞を受賞。映画初監督作の短編「Six Shooter(原題)」(04)でアカデミー短編実写映画賞を受賞し、初長編映画「ヒットマンズ・レクイエム」(08・日本劇場未公開)では監督と脚本を兼ね、アカデミー脚本賞に初ノミネートされた。

アメリカの片田舎を舞台に娘を殺された母親が引き起こす波乱を描いた「スリー・ビルボード」(17)は、ゴールデングローブ賞で作品賞(ドラマ)、脚本賞など4部門を受賞したほか、ベネチア国際映画祭の脚本賞などを受賞。第90回アカデミー賞で作品賞ほか6部門7ノミネートとなり、フランシス・マクドーマンドに主演女優賞、サム・ロックウェルに助演男優賞をもたらした。続けて、アイルランドの小さな孤島を舞台に描いた「イニシェリン島の精霊」(22)もベネチア国際映画祭で脚本賞など受賞し、第95回アカデミー賞では作品、監督など8部門9ノミネートを果たすなど発表する作品が常に高い評価を獲得している。

兄のジョン・マイケル・マクドナーも映画監督兼脚本家。

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米マサチューセッツ州出身。ボストンのエマーソン大学で映画を学び、在学中に出会ったダニエル・シャイナートと2011年から監督・脚本家コンビ「ダニエルズ」として活動を始める。

CMやMVのディレクションを経て、ダニエル・ラドクリフとポール・ダノを主演に迎えた「スイス・アーミー・マン」(16)で長編映画監督デビュー。同作はサンダンス映画祭やシッチェス・カタロニア国際映画祭で受賞を重ね、話題を集める。

以降、ダニエル・クワン名義で手がけたTVドラマのエピソード監督に「レギオン」(19)、「Awkwafina Is Nora from Queens」(20)など。ダニエルズ名義の異色SFアクションコメディ「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(22)は全米賞レースを席巻する話題作となり、第95回アカデミー賞で作品賞や自身の監督賞、脚本賞など7部門を受賞する成功を収めた。2016年、映画作家でアニメーターのカーステン・ルポールと結婚。

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米アラバマ州バーミンガム出身。ボストンのエマーソン大学で映画を学ぶ。在学中に出会ったダニエル・クワンと2011年から監督・脚本家コンビ「ダニエルズ」として活動を開始。CMやMVのディレクションを経て、ダニエル・ラドクリフとポール・ダノを主演に迎えた「スイス・アーミー・マン」(16)で長編映画監督デビューを果たす。同作はサンダンス映画祭やシッチェス・カタロニア国際映画祭で受賞を重ねて話題となった。

一方、ダニエル・シャイナート個人の名義では19年にブラックコメディ映画「ディック・ロングはなぜ死んだのか?」のメガホンをとったほか、TVシリーズ「ビカミング・ア・ゴッド」のエピソード監督を担当した。

「スイス・アーミー・マン」に続き気鋭のスタジオ「A24」とタッグを組んだ、ダニエルズ名義の長編第2作でミシェル・ヨー主演の「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(22)は全米賞レースをにぎわす話題作となり、第95回アカデミー賞で作品賞や自身の監督賞、脚本賞など計7部門を受賞する成功を収めた。

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カリフォルニア州立大学ロングビーチ校で映画を学び、ユニバーサルと契約。1972年、TV映画「激突!」で注目され、以後「ジョーズ」(75)、「未知との遭遇」(77)、「レイダース 失われたアーク」(81)、「E.T.」(82)など発表する作品が次々と記録破りの大ヒットとなり、ハリウッド随一のヒットメーカーとなる。

93年には「ジュラシック・パーク」が自身最高の世界興行収入を記録し、「シンドラーのリスト」でアカデミー作品賞と監督賞を受賞。名実ともにハリウッドのトップに立つ。以降も94年に映画スタジオ、ドリームワークスSKGを設立するなど映画業界をリードし、「プライベート・ライアン」(98)では2度目のアカデミー監督賞を受賞した。

その後も「ミュンヘン」(05)、「リンカーン」(12)、「ウエスト・サイド・ストーリー」(21)、自伝的作品「フェイブルマンズ」(22)でもアカデミー監督賞にノミネート。1980年代から90年代、00年代、10年代、20年代の各年代でアカデミー監督賞にノミネートされている。

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米カリフォルニア州に生まれ、オレゴン州ポートランドで育つ。高校卒業後ニューヨークに移り、アーク・シアター・カンパニーで俳優として研さんを積むかたわら、ジャズミュージシャンとしても活動。ウッディ・アレン監督作「ラジオ・デイズ」(87)で映画に初出演し、「ディープ・ジョパディー」(93)の演技で高い評価を得る。

俳優として映画「アイズ ワイド シャット」(99)などに出演する一方、1993年に短編「When I Was a Boy」で監督・脚本家デビュー。「Nonnie & Alex」(95)でサンダンス映画祭の審査員賞を受賞し、初の長編監督作「イン・ザ・ベッドルーム」(01)はアカデミー作品賞、脚色賞など5部門、続く「リトル・チルドレン」(06)では2度目のアカデミー脚色賞にノミネートされた。

16年ぶりの長編監督作「TAR ター」(22)では主演ケイト・ブランシェットがベネチア国際映画祭ポルピ杯とゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞。アカデミー賞の作品、監督、脚本、主演女優ほか計6部門にノミネートされた。

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スウェーデン西海岸のスティルソ島に生まれ、ヨーテボリ大学を卒業。趣味のスキーを題材にした短編映画を監督した後、長編デビュー作「Gitarrmongot(原題)」(04)を発表。長編第2作「インボランタリー」(08・日本劇場未公開)はカンヌ国際映画祭のある視点部門に出品され、短編「Handelse vid bank(英題:Incident By A Bank)」(10)でベルリン国際映画祭の短編部門の金熊賞を受賞する。

ヨーテボリで実際に起きた少年犯罪事件を映画化した「プレイ」(11・日本劇場未公開)を経て、長編第4作のブラックコメディ「フレンチアルプスで起きたこと」(14)でカンヌ映画祭のある視点部門審査員賞を受賞し、国際的な知名度も上昇。現代アートの世界に生きる人々を辛辣なユーモアを交えて描いた「ザ・スクエア 思いやりの聖域」(17)で、カンヌ映画祭のコンペティション部門初出品にして最高賞のパルムドールを受賞した。

続いて発表した、ルッキズムや階級社会を題材に描いた「逆転のトライアングル」(22)でも再び同賞に輝き、2作連続でのパルムドール受賞という快挙を達成。同作は第95回アカデミー賞でも作品賞、監督賞、脚本賞にノミネートされた。

Photo:Getty Images/ロイター/アフロ