「アンダードッグ」「ザ・ファイター」 胸アツなボクシング映画まとめ
2020年11月18日 12:00
「百円の恋」の武正晴監督がメガホンをとった「アンダードッグ」が、11月27日から全国公開される。森山未來、北村匠海、勝地涼が果敢に挑んだボクシングシーンが胸を熱くさせる本作にちなみ、同じくボクシングを題材にした作品を紹介する。
武監督だけでなく、「百円の恋」の脚本家・足立紳、同作のプロデューサー、音楽、撮影、照明、美術が再結集した本作。“咬ませ犬”として踏み台にされながらも這い上がろうともがく崖っぷちボクサー・末永晃(森山)、児童養護施設で晃と出会い、ボクシングに目覚める大村龍太(北村)、テレビ番組の企画でボクシングの試合に挑む宮木瞬(勝地)のドラマが、リング上で交錯していく。
武監督は「この映画では噛ませ犬と呼ばれるボクサーに焦点を当てています。『ロッキー』のように特別な存在になる男ではなく、人間としてもっと弱い男。ボクシングにしかしがみ付けない男が、ボクシングと改めて向き合っていく。それによってドラマが熱を帯びていく。晃はボクシングがなければ社会とコミットできないキャラクターですが、現実世界にも同じような人は少なからずいます。何か一つのことにしがみ付くことで、社会と共存できているような……。今回はそんな人物の視点で作りました」と、新たな主人公に込めた思いを語っている。
シルベスター・スタローンの言わずと知れた代表作であり、これまで6本が製作されているボクシング映画の金字塔。1作目では、世界チャンピオンのアポロと、彼の対戦相手に指名された4回戦ボクサーのロッキーの戦いを描いた。アポロの息子であるクリードが活躍する「クリード チャンプを継ぐ男」「クリード 炎の宿敵」も人気を集めている。
北野武監督がメガホンをとり、親友同士の2人の青年の成功と挫折を描いた青春ドラマ。高校の同級生シンジとマサルはいつもつるんで行動し、学校をサボって自由奔放な毎日を送っていた。ある日、カツアゲした高校生が助っ人に呼んだボクサーに打ちのめされたマサルは、ケンカに強くなるためシンジを誘ってボクシングジムに入る。しかしボクサーとしての才能を見いだされたのはシンジで、マサルはジムを飛び出しヤクザの世界へと足を踏み入れる。シンジを安藤政信、マサルを金子賢が演じた。
クリント・イーストウッド監督がメガホンをとり、第77回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞の主要4部門を受賞した。ロサンゼルスの寂れたボクシングジムの門を叩いた田舎育ちのマギー(ヒラリー・スワンク)。ジムのオーナー兼トレーナーのフランキー(イーストウッド)は彼女を拒んでいたが、やがてマギーのトレーナーとなり、激しいトレーニングの中で人間的に歩み寄っていく。
打たれ強く、前に出続ける試合スタイルから“レイジング・ブル”の異名を持つ実在のプロボクサー、ジェイク・ラモッタの波乱に満ちた半生を、「タクシードライバー」のマーティン・スコセッシ&ロバート・デ・ニーロのコンビが映画化。デ・ニーロは、引退後のラモッタの姿を再現するため27キロも増量して挑み、アカデミー主演男優賞を受賞。体型をも変化させる徹底した役作りを意味する「デ・ニーロ・アプローチ」という言葉を生むきっかけとなった。
事業に失敗し妻子に去られた元ボクサーと、少年院でボクシングに目覚めた不良少年が、新人王の座を懸けて闘うさまを描く。「オールド・ボーイ」のチェ・ミンシクが全てを失った元ボクサーを熱演。ラストの対決シーンは、シナリオ無しで行われた。
ボクシングで栄光を手にしたが、その後は麻薬依存症に陥り、破綻した日々を送っていた兄ディッキー(クリスチャン・ベール)と、試合に勝てずに思い悩む弟ミッキー(マーク・ウォールバーグ)。二人の絆、そして成功を、ボクシングを通して描く。ベールとメリッサ・レオが第83回米アカデミー賞で助演男優賞、助演女優賞を受賞した。
不器用でどん底の生活を送っていた女性が、ボクシングを通して変化していく姿を描いた。32歳になっても家に引きこもり、自堕落な生活を送る一子(安藤サクラ)は妹と些細なことで喧嘩し、母親から実家を追い出されることに。百円ショップで働き始め、周囲のどうしようもない人々と交流していくうちに、ボクシングを始めることになる。前半のだらしない身体から一転、終盤では別人のような身体つきに変貌する安藤サクラの役作りも凄まじい。
寺山修司が遺した唯一の長編小説「あゝ、荒野」に現代的なアレンジを加えて実写映画化。菅田将暉とヤン・イクチュンが主演を務め、二部構成からなる重厚な人間ドラマと圧巻のボクシングシーンに胸を熱くさせられる。第41回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞など、数々の映画賞で戴冠を果たしている。
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