【全米映画ランキング】「アクアマン」が大ヒットデビュー 「バンブルビー」は3位に
2018年12月26日 16:00
[映画.com ニュース]多くの新作が封切られ、トップ10本中5本が新作となったクリスマス前の週末。首位に立ったのはオープニング興収約6700万ドルを稼ぎだした「アクアマン」だった。
同作はワーナー/DCコミックスの「ジャスティス・リーグ」にも登場した人気キャラクター、アクアマンを主人公としたアクション大作。地上の人類への侵略を始めた海底王国アトランティスとアクアマンとの壮大な水中大戦争を描く。出演はアクアマン/アーサー・カリーに「ゲーム・オブ・スローンズ」のジェイソン・モモアのほか、アンバー・ハード、ニコール・キッドマン、パトリック・ウィルソン、ウィレム・デフォー、ドルフ・ラングレンなど豪華キャストが集結。監督は「インシディアス」「死霊館」などのホラーシリーズのほか「ワイルド・スピード SKY MISSION」などのアクションも手がけるジェームズ・ワン。
2位はOP興収約2230万ドルのディズニー製ファンタジードラマ「メリー・ポピンズ リターンズ」。1964年にジュリー・アンドリュース主演で映画化された「メリー・ポピンズ」の54年ぶりとなる正統な続編。前作の約20年後を舞台に、大人になったマイケルとその一家に再びやってきた魔法使いのメリーらの交流が描かれる。出演はエミリー・ブラント、ベン・ウィショー、エミリー・モーティマー、コリン・ファース、メリル・ストリープ。監督は「シカゴ」「NINE」「パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉」のロブ・マーシャル。
2位と僅差のOP興収約2100万ドルで3位デビューとなったのは、「トランスフォーマー」シリーズの新作「バンブルビー」。1987年、米カリフォルニアの海辺の街で出会った少女チャーリーと地球外生命体トランスフォーマーの<バンブルビー>との心の交流が描かれる。監督はスポーツブランド「ナイキ」創業者の次男でアニメ「KUBO クボ 二本の弦の秘密」の監督を務めたトラビス・ナイト。出演はヘイリー・スタインフェルド、WWE所属のプロレスラーのジョン・シナ、ジョン・オーティス、パメラ・アドロン。
4位は前週首位のアニメ「スパイダーマン スパイダーバース」。2週目の週末興収は約1660万ドルで累計は約6470万ドルに。5位はクリント・イーストウッド監督・主演のサスペンスドラマ「運び屋」。こちらの累計は約3540万ドル。
そして7位デビューとなったのはOP興収約648万ドルの「セカンド・アクト」。ジェニファー・ロペス&バネッサ・ハジェンズ共演のラブコメディだったが、まったく振るわず苦しいスタートとなった。さらに苦しい出足となったのはOP興収236万ドルで9位デビューとなった「Welcome to Marwen」。5人の男から暴行を受け脳に障害を負い心因性記憶障害となった男が、自宅の庭にミニチュアで架空の村を作り、そこでの創作活動を通じて自分を取り戻していく姿を描いた実話ベースの人間ドラマ。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「フォレスト・ガンプ 一期一会」「キャスト・アウェイ」「フライト」の巨匠ロバート・ゼメキスが、主演にスティーブ・カレルを迎えて製作した意欲作だったが、興行的には寂しいスタートとなってしまった。共演はレスリー・マン、ジャネール・モネイ、ダイアン・クルーガー。
今週は、ウィル・フェレル&ジョン・C・ライリー共演のコメディ「Holmes and Watson」に今年度のゴールデン・グローブ賞で最多ノミネートを獲得したクリスチャン・ベール主演の実録政治ドラマ「バイス」などが公開となる。
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内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。