キャスト・アウェイ
劇場公開日 2001年2月24日
解説
「フォレスト・ガンプ 一期一会」のロバート・ゼメキス監督とトム・ハンクスが再タッグを組み、飛行機事故に遭い無人島に漂着した男の生き残りをかけた孤独な日々を描いた人間ドラマ。チャックは速さを誇る宅配便“フェデックス”のシステム・エンジニア。世界中を駆け回り、システム上の問題解決に明け暮れる日々。一秒も無駄にしないことが信条の彼は、恋人ケリーとのデートも秒刻みだった。そんな彼はある時、飛行機事故に遭い、1人無人島に流れ着く。彼は恋人ケリーとの面影と新しい友達に見立てたバレーボールを支えになんとか生き延びる。そして4年が経った……。
2000年製作/144分/アメリカ
原題:Cast Away
配給:UIP
スタッフ・キャスト
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最愛の彼女と結婚を目前にし、時間に縛られるように仕事に励む男。
事故で無人島でさまざまな苦労の末、「何がなんでも、呼吸をしつづける」と決めて四年後島から脱出。
最愛の彼女や、残された荷物を届けるという思いで彼は呼吸を続けた。
人は人を想うことで強く生きれる。
彼女も彼を失い前に進み、彼も彼女を失い前に進むことを選んだ。
切なさや、困難と向き合いながら生きていくのが人生。
「何がなんでも呼吸を続ける」と決めるんだ。
そうして生きていると、潮が何かを運んでくれる。
きっと彼の人生は豊かになるだろう。
彼の強さに敬意を。
2021年12月22日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
トム・ハンクスの一人芝居が延々と続く。
セリフはすべてバレーボルに語りかけるひとりごと形式。
時間は長く感じませんでした。
掉尾のクロスロードで出会う女性との、ロマンスを匂わすラストがもどかしい。
2013.3.11
2021年11月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
よくわからないのだが、フェデックスはこの映画をどう思ってるんだろう??
海外の映画ネットによると、フェデックスはこの作品に1セントさえ出資していないという。さもあらん。この映画はフェデックスの価値観を根底から否定しているから。
物流時間を最短にすることに価値がある、とフェデックス社員のトムはいう。
それは当然だ。ただ、それがすべてか? まさか!
そんな経済的価値しかみない主人公が、次に置かれるのが、時間を価値とする世界と正反対の世界なのだ。
無人島の生活の描写は、けっこう楽しい。とくにいいのが火を起こすシーンと生活の不足をさまざまな工夫で補っていくところだが、ま、とくに目新しいものはない。ウイルソンがどうしたとか馬鹿々々しいシーンは、冗長だった。
無人島生活の意味は、価値観の変換ということだ。フェデックス、はい、お疲れさんです。
しかし、救出されてみると、どうか。彼はフェデックスの世界に舞い戻り、分単位でさまざまなイベントのスケジュールに組み込まれ、無人島では口にすることさえできない豪勢な食事の山に、はやばやと飽き果ててしまう。
それは彼が求めていただけに、二重の意味で皮肉なことだ。彼は自分=価値観が根底から変わってしまったことを苦い思いで確認し、残飯となる食事のテーブルを見渡す。
そして、婚約者との再会。それは、古い価値観との最後のつながりを求めてのことだったが、もはや彼女は結婚しており、子供もいる。それが「現代社会の価値観」との別離を、彼に決定させる。
ラストシーンで、フェデックスの荷物を配達したり、そこで美形の独身女性に道を教えてもらったのは過剰なサービスにすぎない。十字路で憂愁に満ちた表情を見せるトムとそのバック音楽が、「現代社会の価値観」に対する疑念を表現している。
トムの表情は、「おれは無人島ではなく、このたくさんの人間に囲まれた現代社会で漂流してしまったよ」と皮肉な事実を語っているのである。
無人島系の作品を見るたびに自分だったらすぐ死ぬで〜と思います。話はまあまあ良かったです。
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