第68回カンヌ映画祭コンペ&ある視点部門ラインナップ発表
2015年4月17日 12:45
[映画.com ニュース] 第68回カンヌ国際映画祭(5月13〜24日)で最高賞パルムドールを競う、コンペティション部門の正式出品作品が発表された。
今年のコンペ部門の注目作品は、「灼熱の魂」「プリズナーズ」「複製された男」といった秀作を次々と手がけ、「ブレードランナー」続編のメガホンをとることも決定している、カナダの俊英ドゥニ・ビルヌーブ監督の新作「Sicario(原題)」。同作はエミリー・ブラント、ジョシュ・ブローリン、ベニチオ・デル・トロが出演し、麻薬密輸捜査のためメキシコに赴く女性FBIエージェントの活躍を描いている。
ほかには、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲をマイケル・ファスベンダー、マリオン・コティヤール主演で映画化した、ジャスティン・カーゼル監督作「マクベス」。パトリシア・ハイスミスのレズビアン小説をケイト・ブランシェット、ルーニー・マーラ主演で映画化した、トッド・ヘインズ監督作「キャロル(原題)」。マシュー・マコノヒーと渡辺謙が共演した、ガス・バン・サント監督作「Sea of Trees(原題)」といった話題作が選出されている。
また、カンヌ常連ホウ・シャオシェン監督の新作「黒衣の刺客」や、ジャ・ジャンクー監督の新作「山河故人(原題)」。日本からは、是枝裕和監督が吉田秋生氏の人気少女漫画を映画化した「海街diary」も、ラインナップに選ばれた。
なお、今年の映画祭ポスターは生誕100年となる大女優イングリッド・バーグマン(「カサブランカ」「誰が為に鐘は鳴る」「追想(1956)」)にオマージュが捧げられている。コンペ部門審査委員長には、ジョエル&イーサン・コーエン兄弟監督が就任。ある視点部門の審査委員長は、バーグマンとロベルト・ロッセリーニ監督の娘で女優のイザベラ・ロッセリーニが務める。
オープニング作品は、エマニュエル・ベルコ監督、カトリーヌ・ドヌーブ主演の「Standing Tall(英題)」で、女性監督の作品がカンヌのオープニングを飾るのは28年ぶりとなる。
「キャロル(原題)」/トッド・ヘインズ監督
「マクベス(原題)」/ジャスティン・カーゼル監督
「Dheepan(仮題)」/ジャック・オーディアール監督
「A Simple Man(英題)」/ステファヌ・ブリゼ監督
「Marguerite and Julien(英題)」/バレリー・ドンゼッリ監督
「The Tale of Tales(英題)」/マッテオ・ガローネ監督
「黒衣の刺客」/ホウ・シャオシェン監督
「山河故人(原題)」/ジャ・ジャンクー監督
「海街diary」/是枝裕和監督
「The Lobster(原題)」/ヨルゴス・ランティモス監督
「Mon roir(原題)」/マイウェン監督
「Mia Madre(原題)」/ナンニ・モレッティ監督
「Son of Saul(英題)」/ラズロ・ネメス監督
「Youth(原題)」/パオロ・ソレンティーノ監督
「Louder Than Bombs(原題)」/ヨアキム・トリアー監督
「Sea of Trees(原題)」/ガス・バン・サント監督
「Sicario(原題)」/ドゥニ・ビルヌーブ監督
「Madonna(原題)」/シン・スウォン監督
「Maryland(原題)」/アリス・ウィンクール監督
「The Fourth Direction(英題)」/ガービンダー・シン監督
「Masaan(原題)」/ニーラジ・ガイワン監督
「Rams(英題)」/グリーア・ハコナーソン監督
「岸辺の旅」/黒沢清監督
「I Am a Soldier(英題)」/ローラン・ラリビエ監督
「The High Sun(英題)」/ダリボア・マタニック監督
「The Other Side(原題)」/ロベルト・ミネルビーニ監督
「One Floor Below(英題)」/ラドゥー・ムンテアン監督
「The Shameless(英題)」/オ・ソンウク監督
「The Chosen Ones(英題)」/デビッド・パブロス監督
「Nahid(原題)」/イーダ・パナハンダ監督
「The Treasure(英題)」/コルネリュ・ポルンボユ監督
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