2ちゃんねるから生まれた新作も。アスミック・エースがラインナップ発表
2009年4月9日 12:00
[映画.com ニュース] 4月8日、アスミック・エースの新作ラインナップ発表会が都内で行われ、同社が09年~10年にかけて製作・配給する作品群が発表された。

創業25周年を迎える同社は今年4月より新たに、洋邦問わずに選りすぐりの作品を配給・提供する「映画事業」、日本映画を製作する「映画製作事業」、アニメや携帯コンテンツなど映画以外のエンタテインメントを創出する「映像コンテンツ事業」を3本柱とし、新作を送り出していく。
近日公開作品としては、ハリウッドリメイクも決定した韓国映画「チェイサー」(5月1日公開、クロックワークスと共同配給)、伊坂幸太郎原作の「重力ピエロ」(5月23日公開)、プロダクションI.G製アニメの実写化「ラスト・ブラッド」(5月29日公開)、ペネロペ・クルスがアカデミー助演女優賞を受賞したウッディ・アレン監督の「それでも恋するバルセロナ」(6月27日公開)、「ゆれる」の西川美和監督最新作「ディア・ドクター」(6月公開、エンジンフィルムと共同配給)など。秋以降にはチャーリー・カウフマン初監督作「脳内ニューヨーク」、森田芳光監督最新作「わたし出すわ」、是枝裕和監督最新作「空気人形」、中山美穂主演で辻仁成の小説を映画化する「サヨナライツカ」などが控えている。

製作映画には、浅野いにおの人気コミックを宮崎あおい主演で映画化する「ソラニン」(10年公開)などがあり、新たに、2ちゃんねるの書き込みから生まれた人気書籍を「キサラギ」の佐藤祐市監督が映画化する「ブラック会社に勤めているんだが、もう俺は限界かもしれない」(09年公開)、「呪怨」の清水崇監督が日本初の実写3D映画に挑戦する「3-DIMENSION THRILLER PROJECT(仮称)」(09年秋公開)を発表。企画開発中だった「のぼうの城」の映画化で、犬童一心と樋口真嗣が共同監督を務めること、よしながふみ原作コミック「大奥」映画化で、「木更津キャッツアイ」の金子文紀監督がメガホンを取ることも明かされた(それぞれ公開時期は未定)。
特に注目を集めそうな村上春樹のベストセラーの映画化「ノルウェイの森」(10年公開、東宝配給)に関しては、間もなく撮影が開始されるとのこと。撮影準備のため来日中のトラン・アン・ユン監督が登壇し、「ヒットするように、そして名作になるように願ってます」と抱負を述べた。
映画以外では、同社がフジテレビと共同で製作している深夜アニメ枠“ノイタミナ”の人気作品「のだめカンタービレ」の第3弾、今冬に劇場版の公開も既に決定済みのオリジナル作品「東のエデン」(4月9日放送開始)などが紹介された。
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