ゴールデングローブ賞ノミネート発表。サプライズはトム・クルーズ!
2008年12月12日 12:00
[映画.com ニュース] ハリウッド外国人映画記者クラブ(HFPA)の会員の投票によって選出される、第66回ゴールデングローブ賞のノミネーションが12月11日早朝(現地時間)に発表された。昨年、米脚本家組合のストライキの影響を受けて開催を見送られた授賞式は、来年1月11日夜にカリフォルニア州ビバリーヒルズのビバリー・ヒルトンで開催される予定。
最多ノミネートは、「ベンジャミン・バトン/数奇な人生」「フロスト×ニクソン」「ダウト」の5部門。次いで「スラムドッグ$ミリオネア」「レボリューショナリー・ロード」「愛を読むひと」「ビッキー・クリスティーナ・バルセロナ」が4部門で候補になった。
作品賞では、ロサンゼルスとニューヨークの映画批評家協会賞で作品賞に輝いたピクサー・アニメの「ウォーリー」と、インディーズ系(フォーカス・フィーチャーズ配給)の「ミルク」が外れ、前日発表されたブロードキャスト映画批評家協会賞でも漏れた「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」が滑り込み、「タイタニック」以来の共演となるレオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットが主演賞で共に候補になった。
「スラムドッグ$ミリオネア」のシンデレラストーリーも注目を浴びている。インディーズ系ワーナー・インディペンデントで製作された同作だが、一時は劇場公開が見送られてストレートにDVD発売される予定だった。ところが、テルライド(米コロラド州)とトロント(カナダ)の両映画祭で観客賞を得るなど高い評価を受けて全米公開に。あれよあれよとオスカーレースのダークホースにまでなった。ちなみに、コメディ/ミュージカル部門の作品賞に入った「イン・ブルージュ」もサンダンス映画祭で話題になった作品である。
演技賞では、「ベンジャミン・バトン/数奇な人生」のブラッド・ピット、「チェンジリング」のアンジェリーナ・ジョリーというハリウッドの映画記者が大好きなビッグカップルが個別に主演男女優賞に。映画業界のネタを満載にしたコメディ「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」からロバート・ダウニー・Jr.とトム・クルーズの2人が同時に助演男優賞ノミネート。もっとも、同部門は本番のアカデミー賞でも「ダークナイト」の故ヒース・レジャーが大本命とされるが、特殊メイクをしてスタジオのボスを演じたクルーズのノミネート入りはサプライズの一語だ。
第66回ゴールデングローブ賞ノミネートは以下の通り。
「ベンジャミン・バトン/数奇な人生」
「フロスト×ニクソン」
「愛を読むひと」
「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」
「スラムドッグ$ミリオネア」
▽作品賞(コメディ/ミュージカル)
「バーン・アフター・リーディング」
「ハッピー・ゴー・ラッキー」
「イン・ブルージュ」
「マンマ・ミーア!」
「ビッキー・クリスティーナ・バルセロナ」
▽主演男優賞(ドラマ)
レオナルド・ディカプリオ(「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」)
フランク・ランジェラ(「フロスト×ニクソン」)
ショーン・ペン(「ミルク」)
ブラッド・ピット(「ベンジャミン・バトン/数奇な人生」)
ミッキー・ローク(「ザ・レスラー」)
▽主演女優賞(ドラマ)
アン・ハサウェイ(「レイチェル・ゲッティング・マリード」)
アンジェリーナ・ジョリー(「チェンジリング」)
メリル・ストリープ(「ダウト」)
クリスティン・スコット・トーマス(「アイブ・ラブド・ユー・ソー・ロング」)
ケイト・ウィンスレット(「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」)
▽主演男優賞(コメディ/ミュージカル)
ハビエル・バルデム(「ビッキー・クリスティーナ・バルセロナ」)
コリン・ファレル(「イン・ブルージュ」)
ジェームズ・フランコ(「スモーキング・ハイ」)
ブレンダン・グリーソン(「イン・ブルージュ」)
ダスティン・ホフマン(「ラストチャンス・ハーベイ」)
▽主演女優賞(コメディ/ミュージカル)
レベッカ・ホール(「ビッキー・クリスティーナ・バルセロナ」)
サリー・ホーキンス(「ハッピー・ゴー・ラッキー」)
フランシス・マクドーマンド(「バーン・アフター・リーディング」)
メリル・ストリープ(「マンマ・ミーア!」)
エマ・トンプソン(「ラストチャンス・ハーベイ」)
▽助演男優賞
トム・クルーズ(「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」)
ロバート・ダウニー・Jr.(「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」)
レイフ・ファインズ(「ある公爵夫人の生涯」)
フィリップ・シーモア・ホフマン(「ダウト」)
ヒース・レジャー(「ダークナイト」)
▽助演女優賞
エイミー・アダムス(「ダウト」)
ペネロペ・クルス(「ビッキー・クリスティーナ・バルセロナ」)
ビオラ・デイビス(「ダウト」)
マリサ・トメイ(「ザ・レスラー」)
ケイト・ウィンスレット(「愛を読むひと」)
▽監督賞
ダニー・ボイル(「スラムドッグ$ミリオネア」)
スティーブン・ダルドリー(「愛を読むひと」)
デビッド・フィンチャー(「ベンジャミン・バトン/数奇な人生」)
ロン・ハワード(「フロスト×ニクソン」)
サム・メンデス(「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」)
▽脚本賞
サイモン・ボーフォイ(「スラムドッグ$ミリオネア」)
デビッド・ヘアー(「愛を読むひと」)
ピーター・モーガン(「フロスト×ニクソン」)
エリック・ロス(「ベンジャミン・バトン/数奇な人生」)
ジョン・パトリック・シャンレー(「ダウト」)
▽作曲賞
アレクサンドル・デプラ(「ベンジャミン・バトン/数奇な人生」)
クリント・イーストウッド(「チェンジリング」)
ジェームズ・ニュートン・ハワード(「デファイアンス」)
A・R・ラフマーン(「スラムドッグ$ミリオネア」)
ハンス・ジマー(「フロスト×ニクソン」)
▽主題歌賞
“Down to Earth” 、詞曲ピーター・ガブリエル(「ウォーリー」)
“Gran Torino”、曲クリント・イーストウッド(「グラン・ トリノ」)
“I Thought I Lost You”、詞曲マイリー・サイラス(「ボルト」)
“Once in a Lifetime”、詞曲ビヨンセ・ノウルズ(「キャデラック・レコード」)
“The Wrestler”、詞曲ブルース・スプリングスティーン(「ザ・レスラー」)
▽外国語映画賞
「バーダー・マインホフ・コンプレックス」(ドイツ)
「エバーラスティング・モーメンツ」(スウェーデン/デンマーク)
「ゴモラ」(イタリア)
「アイブ・ラブド・ユー・ソー・ロング」(フランス)
「バシールとワルツを」(イスラエル)
▽アニメーション映画賞
「ボルト」
「カンフー・パンダ」
「ウォーリー」
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