ゲキ×シネ「SHIROH」

劇場公開日:

解説

「劇団☆新感線」による演劇を映画館で上映する「ゲキ×シネ」第3作。天草四郎の史実をモチーフに、「劇団☆新感線」が初の本格ロックミュージカルに挑んだ。3代将軍・徳川家光の時代。九州の天草・島原では、迫害に耐えながらキリシタン信仰を続ける農民たちが、救世主・天の御子の出現を待ち望んでいた。その頃、島原には幕府への反乱を起こす決意をした益田四郎時貞、そして天草には歌で人の心を操ることのできるシローという、2人の“SHIROH”がおり……。

2005年製作/200分/日本
配給:イーオシバイ、ティ・ジョイ
劇場公開日:2005年8月20日

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映画レビュー

4.5ミュージカル色が強い

2024年9月29日
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鑑賞方法:映画館

2004年の舞台なので、20年前だ。上川隆也若ーい。高橋由美子かわいーい。杏子ねえさんかっこいーい。中川晃教の歌ははじめて聴いたが、ことばがはっきりして、音程もぶれず、爽やかで伸びやかだった。あと、大塚ちひろも知らない人だったが、きれいなソプラノだった。鈴木浩介の奥さんなのね。秋山菜津子も大人の雰囲気で、歌唱・アクション、総合的にクオリティ高かった。江守徹のふてぶてしさ、憎々しさ、舞台上でほんとにタバコふかしちゃうし。大物感たっぷり。キャストの中には歌がビミョーな人もいたが、コーラスもふんだんに使われ、「レ・ミゼラブル」と「ミッション」と「ジーザス・クライスト・スーパースター」をミックスした感じ。キャストの髪型と衣装デザインも、すごく攻めていた。しかし、長い! 歌を少し減らし、地のセリフをもっと活かして、時短にして欲しかったかな。

河野まさとが裏切りもせず、マジメなキャラで、マジメに歌っていた。ソロがないのでどんな歌声かわからないのだが、一生懸命さが愛おしかった。橋本じゅんのルックスが黒ずくめのロックシンガー風で、プ◯スリーみたい(笑)で、かっこ良かった。アドリブだろうけど、先輩に絡んで笑いを取っていた。先輩のフォローもナイス。高田聖子のくノ一姿、クールでしたわ~。右近健一のちょっとキモイ感じが絶妙だけど、カーテンコールでニコニコしてて、かわいかった。

中島かずきは好きなんだろうな、まつろわぬ者たちの滅びの物語。歴史の波の中で、一瞬光り消えていく人々。この素晴らしい舞台、キャストを変えて再演できないかしら。歌える俳優または演技ができる歌手。今思いつくだけで、森崎ウィン、中村倫也、尾上松也、松下洸平、セカオワのフカセ、ミセスの大森元貴、など。宝塚で「阿修羅城の瞳」を上演すると発表があったし、他団体に貸し出してもいいんじゃないだろうか。良い戯曲は、違う演出でも通用すると思う。あ、あと、イメージデザイン?、エンドロールでも流れてたイラストが、すごく魅力的だった。ちょっと残酷絵チック。

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ぷにゃぷにゃ

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