機動戦士ガンダムI

劇場公開日:

解説・あらすじ

1979~80年に放映されたTVアニメ「機動戦士ガンダム」を再編集した劇場3部作の第1部。宇宙世紀0079年、人口の大半が宇宙空間に建設されたスペースコロニーに暮らし、人類が生まれ育った地球で暮らせるのは、限られた人々だけだった。そんな安寧とした地球から人類を統治する地球連邦政府に対し、辺境のスペースコロニー群「サイド3」が独立を宣言。ジオン公国を名乗り、人型の機動兵器=モビルスーツ(MS)を用いて連邦政府に対し独立戦争を仕かける。サイド7に暮らす内気な少年アムロ・レイは、連邦軍の技師である父テム・レイが開発にかかわった最新鋭MS「ガンダム」をめぐって巻き起こったジオン軍と連邦軍の戦闘に巻き込まれ、成り行きでガンダムに乗り込む。初陣にもかかわらずジオンのMSを撃破したアムロは、そのままガンダムのパイロットとなり、ジオン軍のエースで「赤い彗星」の異名をとるシャア・アズナブルの追撃をかわし、戦うことに戸惑いや恐れを抱きつつも戦場を駆けぬけていく。やがて地球に降り立ったアムロは、離れて暮らしていた母カマリアと再会するが……。

1981年製作/137分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1981年3月14日

スタッフ・声優・キャスト

総監督
監督
藤原良二
製作
岸本吉功
企画
山浦栄二
伊藤昌典
プロデューサー
渋江靖夫
岩崎正美
原作
矢立肇
富野喜幸
アニメーションディレクター
安彦良和
脚本
星山博之
荒木芳久
山本優
松崎健一
キャラクターデザイン
安彦良和
メカニカルデザイン
大河原邦男
美術監督
中村光毅
音響監督
松浦典良
アニメーター
兵頭敬
中村清
板野一郎
前島和子
服部あゆみ
茨田佳子
原田雅祥
梅津美幸
鈴木昇
笹木寿子
大森英敏
色指定
満江敬雄
特殊効果
土井通明
撮影
坂東昭雄
斉藤秋男
平田隆文
菅野淳
三浦豊作
編集
鶴渕友彰
片石文栄
効果
松田昭彦
伊藤修
整音
大塚晴寿
相築晃
音楽
渡辺岳夫
松山祐士
主題歌(作詞・作曲)
谷村新司
主題歌(歌)
やしきたかじん
制作進行
植田益朗
演出協力
貞光紳也
小鹿英吉
横山裕一郎
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(C)創通・サンライズ

映画レビュー

5.0率直に本作(第1作)だけでも作品としては充分成立、名作ですね。 改めて45年以上も前に、これほどとてつもなく凄い作品に出合うことができて感謝です。

2025年4月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

斬新

新作アニメ『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』の先行上映および地上波開始で再評価される「機動戦士ガンダム」の劇場版三部作が4月27日(日)新文芸坐さんにて一挙上映、40数年ぶりのスクリーン鑑賞。

『機動戦士ガンダムⅠ』(1981/137分)
テレビ版第1話から第14話前半までを再編集した本作、公開日は1981年3月の春休みシーズン、当時小学1年でしたね。
79年4月土曜17:30からのスタートした初回放送は18:00からの戦隊シリーズ『バトルフィーバーJ』を観るために何となく流し見程度、『ガンプラ』もまだ市場には10種類程度しか投入されておらずブーム夜明け前、本作品公開後~夏公開『哀・戦士』の間に地上波再放送も相まって一気にブームが爆発した記憶があります。再放送も平日夕方17時半にも関わらず30%近い視聴率、公園には誰一人子どもたちがいなくなりました。
本作公開時は「プラモデル」よりも駄菓子屋さんで販売していた「消しゴム」や「ミニカード」が人気でコレクションしていましたが、たまたま父親が『宇宙戦艦ヤマト』好きでブーム前夜に近所の子どもが誰も未鑑賞のなか、自分だけ劇場体験できたのは、実にラッキーでしたね。

正直、子どもの頃はモビルスーツの登場も「ザク」ぐらい、アムロも当時のロボットアニメの主人公らしくなく常に陰鬱で三部作のなかでも評価が低かったのですが、今回見直すと、アムロが民間人から戦乱と大人たちの勝手な事情から軍の一員として戦いに巻き込まれるなかで、時に大人たちに抗い、苦悩と葛藤、上官に殴られ、仲間たちに励まされながら、未熟な青年が徐々に大人(戦士)に成長する戦火の人間ドラマ、そしてザビ家に対するシャアの復讐劇も大河ドラマのようで惹き込まれるストーリーですね。

大気圏突入ギリギリでのリアルな戦闘や、戦闘機(ドップ)、大型戦車(マゼラアタック)、偵察機(ルッグン)、爆撃機(ガウ)などの兵器一つひとつも描写が丁寧で、高価な兵器として安易にモビルスーツを乱発登場させない辺りも実によく練られており敬服します。

声優ではアムロの母カマリア・レイを劇場版では倍賞千恵子がアテレコ。当時は「寅さんの妹さくらが何故」疑問でしたが、心がすれ違った母と子の邂逅と別離を見事に演じておりました。

主題歌は作詞・作曲谷村新司氏、歌唱はやしきたかじん氏の『砂の十字架』。
こちらも第2作『哀 戦士』に比べると地味な印象でしたが、改めて聞き直すと、やしきたかじん氏の伸びやかなボーカルもラストにマッチしており数十年ぶりの再評価です。

率直に本作(第1作)だけでも作品としては充分成立、名作ですね。
改めて45年以上も前に、これほどとてつもなく凄い作品に出合うことができて感謝です。

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矢萩久登

2.0期待はずれ

2025年4月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

オリジナルで観ていますし、テレビ放映でも何度も観ていましたが、今回はドルビーシネマでやってくるという松竹さんバンザイ!ということで。

改めて観ていると重要なシーン、設定がカットされまくっているなあと気付きました。逆に人間の記憶なんてアテにならんとも。テレビシリースも何度も観ているのでごちゃごちゃしちゃうんでしょう。
ガルマの最後なんてこんなあっけなかったっけ??シャアとのやり取りがカットされてたり、、、とか、ルナツー攻防戦が全カットで平和裏に、、、とか
また、フォーマットがドルビーシネマ仕様じゃないとあんまり意味ないね、とも思いました。
あと、1についてはテレビのつなぎ合わせがほとんどなので映像クオリティもテレビ用であって映画向きではなかったね、となおさらです。

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zem_movie_review

3.0これ一本ではどうにも評価できない

2024年11月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、その他、映画館、TV地上波

記念碑的アニメシリーズの全ての始まり。厳密にはテレビシリーズの再編集で、映画用に一部リファインされているが、第一部であるこの映画は、嚆矢として世に放たれ、好評を受けて続編の製作が決まったという背景があり、まだ製作手法が確立されていない。

というのも、その手法が結実した『めぐりあい宇宙』編では、大幅な加筆修正が施され、テレビシリーズでリタイアした安彦良和が手を付けなかった部分を贅沢に作り直している。

この映画が公開された時には、すでにその続編の製作がスタートしたばかりで、おもちゃ屋さんに要望されて登場させたGアーマーを出さない方向でリファインが進み、新作カットとしてファンの目を楽しませてくれた。どちらかというと一般の観客まで取り込んだ社会現象には、なり得ていない印象だった。

とにかく、このまま単体の映画として製作がストップする可能性を秘め、そろりと発信したので、新作カットも「おまけ」程度。主題歌は、暗く重たい『砂の十字架』しかも、レコード会社の関係で、谷村新司本人が歌わずに、やしきたかじんという、当時は無名だったのでパッとしない印象の映画に収まった。

内容は、一年戦争のコロニーから大気圏突入。北米大陸でのガルマ・ザビ特攻からのジオンの英雄としての国葬までで終わっており、アムロ少年の成長物語としては、非常に中途半端な内容。シャア・アズナブルの復讐劇としては第一部・完といったところで、仮にこの映画だけを見て、ガンダムを卒業してしまった人がいるとしたなら、非常に尻切れトンボの印象しかないであろう。

『哀・戦士』編『めぐりあい宇宙』編まで続けて見て初めてお話が完結するようにできているのだ。

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うそつきかもめ

4.5この年になって映画館で観れるとは!

2024年10月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

まさかのリバイバル、たった1日だけの上映ということで、行ってきました。
子供の時には理解していなかった(理解できなかった)台詞ひとつひとつの重みを、改めて感じます。
単なる正義と悪じゃなく、それぞれにそれぞれの生き様がある。だからガンダムは面白い。
でもテレビの凝縮版だから、テレビを知らない人には飛ばしすぎてちんぷんかんぷんかもしれませんね。その点だけ残念です。

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nayuta

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