■一代で鈴木建設を築いたスーさん(三国連太郎)は、高齢のために会長職に着く。だが、就任あいさつの時に言葉が出なくなり、浜ちゃん(西田敏行)の機転に助けられる。
そして、スーさんは数日後にフラリトと行方不明になり、浜ちゃんが心配し、会社に仮病で休みを届け探しに行くと、岡山の海岸で出会うのであった。
◆感想
・今作も、面白かったモノである。三国さんはお幾つだったのであろうか。身体が頑強な方だったようで、矍鑠としたものである。
俳優さんが年を取ると、それを揶揄する人が結構いるが、(そして会社にも)そういう輩に私が言う言葉は一言である。
”お前は、年を取らないのか!”である。会社でこれを言うと大体、困った顔をして黙る。いい気味である。
・今作では、いよいよスーさんは会長職になる。そこからへこたれた感じにならないのが良いのである。少し悩んだスーさんが岡山の跡継ぎのいないお寺に”寺男”として世話になるが、寺を守るお母さんが星由里子さんで、娘さんが檀れいさんが娘を演じている。品の或る美人母娘である。
・そこに、持ちあがる魚が良く釣れる浜の開発計画。そのゼネコンは鈴木建設である。そして、反対派のリーダーは町の写真館の跡取り男(高嶋政伸)で、お寺の娘と良い仲なのだが、モジモジ君なのである。
・そして、立ち上がったスーさんは開発計画の裏に居た若い頃、イロイロと助けた男で岡山の政財界のドン渋谷剛三(小沢昭一)の家に娘さんの車で乗り付け、話を付けるのである。自分の会社の利益に影響が出る事を知りながら。これぞ、真の男である。
・開発計画推進派は、鶴の一声で撤退し、祝いの場で漸くモジモジ君は皆の前で寺の娘との結婚を発表するのである。
<今作は、鈴木建設会長になったスーさんが会社の利益よりも、地元の民の声を聴き動く姿を描いた作品であり、スーさんは、矢張り大物なのである。
”大会社は金さえ儲ければ良いモノではない。”のである。
それを忘れた会社は、自然と衰退するのである。世の常であろう。>