ソン・ガンホ
慶尚南道金海出身。高校卒業後、大学を中退し兵役に就く。
除隊後の1991年から舞台俳優として活動し、96年にホン・サンス監督作「豚が井戸に落ちた日」でスクリーンデビュー。翌年、「ナンバー・スリー No.3」で大鐘賞新人男優賞と青龍映画賞助演男優賞を受賞する。当時の韓国で国内最多観客動員数を樹立した「シュリ」(99)は、日本でも話題を呼んだ。
映画初主演作「反則王」(00)を経て、同年のサスペンス大作「JSA」で大鐘賞男優主演賞など数々の賞を受賞。その後、ポン・ジュノ監督作「殺人の追憶」(03)、「グエムル 漢江の怪物」(06)でスター俳優として不動の地位を確立。13年には同監督初の英語作品「スノーピアサー」で海外進出を果たした。
ポン監督と6年ぶりにタッグを組んだ「パラサイト 半地下の家族」(19)では主演を務め、同作は第72回カンヌ国際映画祭パルムドール、第92回アカデミー作品賞を受賞。22年には是枝裕和監督作「ベイビー・ブローカー」で韓国人俳優として初のカンヌ国際映画祭男優賞を受賞。名実ともに現代の韓国を代表する名優として世界にも知られている。