殺人の追憶

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劇場公開日:

解説

韓国で実際に起きた未解決殺人事件をリアルな演出で映画化。86年、ソウル近郊の農村で、同じ手口による若い女性の惨殺事件が連続して発生。地元の刑事パク・トゥマンとソウル市警から派遣された刑事ソ・テユンは対立しながらも捜査を続け、有力な容疑者を捕らえるのだが。監督ポン・ジュノは99年に「ほえる犬は噛まない」でデビュー、2作目の本作で韓国のアカデミー賞・大鐘賞の作品賞・監督賞・主演男優賞・照明賞を受賞。

2003年製作/130分/PG12/韓国
原題:Memories of Murder
配給:シネカノン
劇場公開日:2004年3月27日

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写真:Photofest/アフロ

映画レビュー

4.0人間の抱える闇をじっと凝視した傑作

2020年5月30日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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牛津厚信

4.0犯人を捕らえたい・・・刑事の本能

2024年2月15日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、VOD

2003年作品。監督は「パラサイト半地下の家族」のポン・ジュノ。
ポン・ジュノ監督も主演のソン・ガンホも只者ではなかった。

現実に起きた婦女暴行殺人事件を追う刑事たちに焦点を当てた
緊迫のサスペンス映画。
事件が映画の中で解決しないので、なんとも言えない徒労感に
グッタリする映画でした。
容疑者は3人は次々と出てきます。
1番目を少し知能の足りない食堂の息子。
2番目は殺人の現場に現れて、ブラジャーやパンティを並べて
自慰行為にふける変態男。
3番目は除隊して華城村に帰って来た男。
この男が村に来てから殺人事件は始まったのです。
しかし男は無実を主張して怯まない。
★目撃者がいない
★証拠がない
浮かんでは消える容疑者に刑事パク(ソン・ガンホ)と、
ソウルから応援に来た
刑事ソ・テユン(キム・サンギョン)は、焦りと疲労とストレスで
精神が追い詰められていく。
犯人扱いされた知的障害ある第一容疑者は本当に、被害者。
壮絶な運命を辿ります。
迷宮事件の捜査を描いた映画は他に
2007年のデヴィッド・フィンチャー監督の
「ゾディアック」がある。
こちらも負けず劣らずの緊迫感のある映画だが、
猟奇殺人事件には刑事もジャーナリストも寝食忘れさせる
強烈は磁場がある。
刑事の業と性(さが)を掘り下げた最後まで面白い映画だった。

追記
2019年。この事件の真犯人が捕まった。
DNA鑑定でも一致している。
まずは未解決事件が解決したのは本当に良かった。

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琥珀糖

4.0画面が

2023年8月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

怖い

難しい

ずーっと暗くて暗くて、ちょっと観るのに足踏みしてしまいそうですが、見始めると目が離せません。でも、結局未解決のまま、終わり、調べたら韓国で実際にあった事件という事。たくさんの人を殺して国中を恐怖に陥れたのだからこの暗さは必要なのですね。なかなか結着しない事件だから刑事の葛藤とおどろおどろしさを描いたのでしょうか。

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りか

5.0韓国映画の最高傑作‼️

2023年4月11日
スマートフォンから投稿

悲しい

怖い

興奮

ポンジュノ監督としては「パラサイト」を凌いで最高作、しいては韓国映画としても最高傑作じゃないでしょうか。これは韓国で実際に起きた未解決の殺人事件を描いているのですが、事件そのものよりも事件に翻弄される刑事たちの感情に焦点が当てられているのがポイントです。相変わらずソンガンホは上手いのですが、ラスト、降りしきる雨の中、常に冷静に捜査を進めてきたキムサンギョンが遂に逆上するシーンは圧巻。岩代太郎さんの音楽も素晴らしい。

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