JSA
劇場公開日:2001年5月26日
解説
北朝鮮と韓国の軍事境界線上にある共同警備区域(Joint Security Area=JSA)で起きた射殺事件の意外な真相を描き、韓国で大ヒットを記録した社会派サスペンス。
1999年10月28日深夜、JSAで北朝鮮の兵士2名が射殺される事件が発生した。容疑者である韓国軍兵士イ・スヒョクと現場に居合わせた北朝鮮兵士オ・ギョンピルの証言は大きく食い違い、捜査は中立国監視委員会に委ねられることに。捜査のため現地に派遣された韓国系スイス人の将校ソフィー・E・チャンは、事件の関係者たちと面会を重ねながら真相に迫るが、そこには思わぬ真実が隠されていた。
韓国軍兵士スヒョクをイ・ビョンホン、北朝鮮兵士ギョンピルをソン・ガンホ、スイス軍将校ソフィーをイ・ヨンエがそれぞれ演じた。後に「オールド・ボーイ」などを手がけるパク・チャヌク監督の出世作。
2000年製作/110分/韓国
原題:JSA: Joint Secury Area
配給:シネカノン、アミューズピクチャーズ
スタッフ・キャスト
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ラストショットは震えてしまうね
4人では写真撮れなかったんだね
2022年7月3日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、VOD
― 今にして観ると、パク・チャヌク監督の、
”自らの映像作家の出発点でありながら、もしかしたら最終点になる可能性高き、危うい今作を映画化した気概”に、大いなる敬意を表する。
更に言えば、今作を受け入れ多大なる評価を下した韓国映画界に対しても。
何故なら、今作のメインキャストを演じた、イ・ビョンホン及び、ソン・ガンホは今や、韓国を代表する映画俳優として、国境を越えた活躍をしているからである。-
◆感想
ー 内容は巷間に流布していると思われるので割愛。-
■但し、今作を未鑑賞の方には、機会有れば”是非”!”という事だけは記載したい。
<朝鮮民族が、第二次世界大戦後、米ソの思惑により南北に分断されたのは衆知の事実である。
だが、それは多数の朝鮮民族が望んでいた訳ではない。
今作で描かれる板門店での、南北の兵士たちの交流がそれを示している。
何故に、同じ民族、同じ言葉を使う人民が、一部の特権階級により(特に、北朝鮮幹部を示す。)分断されなければいけなかったのか!
今作は、南北朝鮮の諸問題に、深く切り込んだ作品であり、その後の多数の映画に影響を与えた傑作である。>
韓国と北朝鮮の境目にある共同警備区域に配置された南北軍人たちの交流を描いた作品。国家の枠を超えた民族的連帯が描き出されているという点において反戦映画と言えなくもないが、それよりは既に失われてしまったものへの哀愁や追悼としての意味合いが強い映画だと個人的には思った。
兵士たちはお互いが国を超えて信じ合うことができると確信する一方で、それが永遠にかなわない望みだということを痛いほど理解している。したがって彼らは夜な夜な北朝鮮の兵舎で他愛のない児戯に興じる。戦争という揺るがぬ現実からひとときの解放を得るために。
しかしそうした空想的な人間関係は脆く儚い。ほんの少し現実が闖入してくるだけでいとも簡単に瓦解してしまう。にもかかわらず最後まで身を挺して空想を守り抜こうとしたソン・ガンホを祝福してくれる者がもはやこの世に誰もいないというのがなんとも切ない。
ラストシーンの4人が集まった写真は、4人の共有した空想が現実に穿ったほんの小さな穴だといえる。しかしそれは空想であることを強調するかのように、遠い日の思い出のように淡く霞んでいる。
2021年11月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
38度線の共同警備区域に駐屯する韓国と北朝鮮の兵士が主人公。
ここで銃撃事件が起き、中立国の調査が入るが、意外な事実が出てくる。
同じ言葉を話す同じ民族だから。